
岸田國士戯曲賞受賞作家・市原佐都子、加藤拓也の代表作を韓国で上演!韓国を代表する演出家・俳優陣が韓国語ドラマリーディングとして上演
韓日演劇交流協議会と韓国国立劇団は、2026年8月7日(金)から9日(日)まで、韓国・ソウルの明洞芸術劇場において「第13回現代日本戯曲朗読公演」を開催します。
本公演では、第64回岸田國士戯曲賞受賞作『バッコスの信女―ホルスタインの雌』(市原佐都子作・演出)と、第67回岸田國士戯曲賞受賞作『ドードーが落下する』(加藤拓也作・演出)の2作品を、韓国語によるドラマリーディングとして上演します。
演出は韓国演劇界で高い評価を受けるキム・スジョン氏とキム・ヨンミン氏が担当し、韓国で活躍する実力派俳優が出演します。日本の現代戯曲を韓国の第一線で活動する演劇人が新たな解釈で演じることも、本公演の大きな見どころです。
また、市原佐都子氏と加藤拓也氏が来韓し、公演終了後には市原佐都子氏、加藤拓也氏と演出家、翻訳者によるアフタートークを開催します。演創作背景や作品について作家自身が語る貴重な機会となります。
韓日演劇交流協議会と日韓演劇交流センターは、2002年より日本と韓国を隔年で往来しながら、現代戯曲の翻訳・出版・ドラマリーディング公演を継続して実施してきました。本公演はその第13回にあたり、日本と韓国の演劇人が作品を通して交流を深める両国を代表する演劇交流事業です。今回は韓国国立劇団との共催により開催します。
上演作品
①『バッコスの信女―ホルスタインの雌』

作・演出 市原佐都子
翻訳 石川樹里、チョン・サンミ
演出 キム・スジョン
出演
キム・ミンジョン
キム・ボギョン
ユン・ヒョンギル
チャン・ウヨン
チェ・ボム
日時
2026年8月7日(金)19:30
2026年8月8日(土)14:00
会場
明洞芸術劇場(韓国・ソウル)
作品紹介
市原佐都子による『バッコスの信女―ホルスタインの雌』は、古代ギリシャ悲劇を現代社会へ大胆に読み替えた作品。
主婦、人間と牛のあいだに生まれた上半身が人間で下半身が牛の獣人、去勢された犬、そして乳牛の霊魂たちによる合唱隊(コロス)が織りなす物語を通して、セックス、生殖、母性、欲望、野性と家畜の境界、社会が要求する「正常」とされる価値観を鋭く問い直します。
挑発的な想像力とユーモア、音楽劇ならではのダイナミズムを融合させた本作は、2019年にあいちトリエンナーレで初演され、2020年に第64回岸田國士戯曲賞を受賞しました。2023年の世界演劇祭への招請をはじめ、2025年にはシャウシュピールハウス・チューリッヒにて現地の俳優と市原本人の演出により上演されるなど、国内外で高い評価を得ている市原佐都子の代表作です。
舞台はある家庭の台所。主婦が夕食の焼肉を準備しながら語る日常から物語は始まり、家畜の飼育・女性の身体、生殖をめぐる価値観へと展開していきます。家畜人工授精師が生み出した半人半獣の存在を通して、本能と社会規範の矛盾をユーモアとグロテスクさを交えて描いた寓話的作品です。
②『ドードーが落下する』

作・演出 加藤拓也
翻訳 イ・ホンイ
演出 キム・ヨンミン
出演
カン・ヘリ
キム・セファン
チャン・ヨフン
チョン・ファン
タク・ミンジ
日時
2026年8月8日(土)19:30
2026年8月9日(日)14:00
会場
明洞芸術劇場(韓国・ソウル)
作品紹介
絶滅した飛べない鳥「ドードー」の名を冠し、一人の芸人を通して「他者を理解すること」の難しさを描いた作品です(第67回岸田國士戯曲賞受賞/2022年初演)。主人公のコメディアン・夏目が統合失調症を抱えていることが周囲に知られて以降、彼を見る人々のまなざしや距離感は大きく変化していきます。表現者としての創造性と治療との狭間で葛藤する姿を通し、社会が作り出す「普通」と他者へのまなざしを静かに問いかけます。
劇作家プロフィール
市原佐都子(Satoko Ichihara)

1988年生まれ。劇作家・演出家。劇団「Q」主宰。
身体、生理、性、生殖、社会規範などをテーマに、人間存在の根源を問い直す作品を発表。独自の演劇表現が国内外で高く評価されている。
2011年『虫』で第11回AAF戯曲賞、2019年『バッコスの信女―ホルスタインの雌』で第64回岸田★士戯曲賞受賞。
加藤拓也(Takuya Kato)

1993年生まれ。劇作家・演出家。劇団「た組」主宰。
日常会話のリアリティと繊細な人物描写に定評があり、舞台のみならずテレビドラマ・映画監督としても幅広く活動。
『ドードーが落下する』で第67回岸田國士戯曲賞受賞。
韓日演劇交流協議会と現代日本戯曲朗読公演
韓日演劇交流協議会(会長:李星坤)と、日本のパートナー団体である日韓演劇交流センター(会長:シライケイタ)は、2002年より日本と韓国を隔年で往来しながら、現代戯曲の翻訳・出版およびドラマリーディング公演を継続して実施してきました。
本事業は今回で13回目を迎えます。日韓両国の優れた現代戯曲を相互に紹介するとともに、演劇人同士が作品を通じて互いの歴史や文化への理解を深めることを目的とした、両国を代表する演劇交流事業です。
今回は韓国の国立劇団との共催となります。
なお、2027年1月には東京・座・高円寺において「韓国現代戯曲ドラマリーディング」の開催を予定しています。
公演概要
公演名
第13回 現代日本戯曲朗読公演
主催
韓国国立劇団
韓日演劇交流協議会
会場
明洞芸術劇場(韓国・ソウル)
チケット
全席15,000ウォン
上演言語
韓国語(日本語字幕なし)
予約
韓国国立劇団ホームページ