【オフィシャルレポ】~ 映画『トロフィー』公開記念トークイベント~孫明雅監督×『パッチギ』の井筒和幸監督登壇!「久しぶりに胸を打たれた作品(井筒監督)」

K2 Pictures製作、分福企画による、是枝裕和監督や西川美和監督の監督助手を務めてきた、映像制作集団分福の新鋭〈 孫 明雅(そんみょんあ)〉監督の長編デビュー作 映画『トロフィー』が来る7月10日(金)より全国公開中です。本作を手掛けたのは、是枝裕和監督が率いる「分福」に在籍する孫明雅監督。自身も朝鮮学校に通っていた在日コリアン3世であり、本作が長編映画初監督作品となる。自らの経験と感情を起点に、いまの時代を生きる在日コリアンの、そしてその家族の中での葛藤を、みずみずしく、繊細な筆致で描き出した。

公開初日から多くの映画ファンの支持を集め、国内最大級の映画・ドラマ・アニメのレビューサービス「Filmarks」において、初日満足度ランキング第1位(★4.03/7月13日時点)を獲得。

観客から高い評価を受け、幸先の良いスタートを切った。週末に行われた舞台挨拶、全8劇場での上映回はすべてチケット完売、それ以外の上映回も満席が続出し、好発信となっている。

この度、7月14日(火)に、公開記念トークイベントを実施致しました!


映画『トロフィー』トークイベント 概要

7月14日(火)
【企画】孫明雅監督&井筒和幸監督 トーク付き上映
【時間】19:30回 上映後トーク(上映は『トロフィー』のみとなります)
【場所】新文芸坐
【登壇】孫明雅監督、井筒和幸監督


久しぶりに胸を打たれた 『パッチギ!』撮ってる頃を思い出しましたよ (井筒監督)

©2026 K2 Pictures

7月14日(月)、映画『トロフィー』公開記念トークイベントが都内劇場で開催され、孫明雅監督と、『パッチギ!』で1968年を舞台にした在日コリアンを描いた井筒和幸監督が登壇した。

冒頭、井筒監督は本作について、「久しぶりに胸を打たれた。」と率直な感想を語り、「『パッチギ!』撮ってる頃を思い出しましたよ。朝鮮高校が今もあることを改めて思い出した。」と『パッチギ!』を制作していた当時を振り返った。

「この映画は、その存在を伝える映画なんだと思った。」と、『トロフィー』が現代の朝鮮学校を描いた意義を高く評価した。こ対し孫監督は、「脚本を書くとき、『パッチギ!』は何度も見返し、構成まで全部書き出して勉強しました。」と、『パッチギ!』から多くを学んだことを明かした。

『パッチギ!』で描かれている出来事は本当だったんですか?(孫監督)

トークでは、『パッチギ!』に描かれたエピソードの多くが実話をもとにしていることも語られた。

孫監督は高校時代、朝鮮学校の同級生たちと『パッチギ!』を鑑賞した思い出を振り返り、「バスをひっくり返したり、チョゴリにインクをかけたり、本当にあったことなんですか?」と井筒監督へ質問。

井筒監督は、「ほとんど本当の話ですよ。」と答え、当時実際に起きた出来事を数多く取材して映画に取り入れたことを明かした。

『トロフィー』は自分自身の話ではない。でも、自分の経験から始まった物語(孫監督)

孫監督は、本作と自身との共通点についても言及。主人公ソヒと同じく、朝鮮学校に通い、母親が朝鮮学校の教師だった自身の経験を語りながら、「朝鮮舞踊もやっていないし、勲章も売ったことはありません。でも、親が朝鮮学校の先生だったことや、窮屈さを感じていたことは自分自身の経験です。」と、実体験から脚本を書き始めたことを話した。

「差別や分断は、20年前より見えにくくなっただけ」(井筒監督)

『パッチギ!』から21年。井筒監督は、「差別や分断は、むしろ今の方がひどくなっているかもしれない。昔は肉体でぶつかっていたものが、今はSNSになっている。」と現在の社会について言及。

「『パッチギ!』の時みたいに殴ったり、血のりとかないですよね。」と孫監督がいうと、「この映画(『トロフィー』)に血のりはいらないよ。」と応え、会場には笑いが起きた。孫監督は「『パッチギ!』の時代にあった暴力のような肉体言語ではなく、K-POPや文化を通して自分たちを表現する時代になった。」と、『トロフィー』が描く”今”ならではの在日コリアン像について語った。

朝鮮舞踊の表情は将軍様に向けられた笑顔ではない、自分を表現する踊り(孫監督)

観客とのQ&Aでは、朝鮮舞踊についての質問も寄せられた。「最初は表層的に見えていた笑顔が、映画を見終えた後には違って見えた。最初に受けた印象は、現代の日本でずっと報道され続けてる偏ったパブリックイメージによるものなんだと思い、すごい身につまされる気持ちになった」という観客の感想に対し、孫監督は、「宝塚や劇団四季みたいな伝統芸能のようなものじゃないかと思う。」と語り、「踊っている本人たちは、将軍様のためではなく、もっと踊りがうまくなりたい、誰かに喜んでもらいたい、その思いで踊っている。」と説明。

井筒監督も、「踊りは自己解放。自由になるための表現なんですよ。」と応じ、映画を通して見えてくる”踊り”の本質について語り合った。

©2026 K2 Pictures

「映画や文化を通して知ることが大切」(井筒監督)

イベント終盤、井筒監督は、「日本人はもっと朝鮮半島の歴史を知らないといけない。教育だけではなかなか知ることができない。だから映画や文化を通して知ることが大事なんです。」と語り、改めて「本当に胸を打たれました。」と『トロフィー』を称賛。孫監督は、「『パッチギ!』の時代とは、在日コリアンを取り巻く状況も、日本社会からの見え方も変わりました。そんな”今”を描いた作品として受け取っていただけたら嬉しいです。」と締めくくり、大きな拍手の中、イベントは幕を閉じた。

『パッチギ!』に学び、『国境』を支えるー

なお、二人の出会いは、井筒監督が現在仕上げを進めている最新作『国境』がきっかけだったという。

朝鮮兵や朝鮮労働党員が登場する同作の制作にあたり、井筒監督は孫監督に朝鮮語の翻訳や監修を依頼。劇中の台詞や発音について、孫監督から細かな指摘を受けたことを明かした。

井筒監督は、「ここは間違っているから、アフレコで直した方がいいとか、いろいろ協力してもらった。ありがとうですよ。結構、手厳しい指摘でしたよ。『これもダメ、あれもダメ』って」と冗談交じりに振り返った。

孫監督も、「もしかしたら、私の声が映画に入るかもしれません」と明かし、会場を沸かせた。

孫監督が『パッチギ!』から学び、『トロフィー』を完成させる一方で、今度は孫監督が井筒監督の新作を支えるという、世代を越えた映画人同士の交流も語られた。

©2026 K2 Pictures

◆映画をより深く楽しむために。劇場でのイベントを多数予定!!

公開後も、本作をより深く楽しんでもらうため、全国各地の劇場でさまざまなイベントを予定している。孫明雅監督と、映画界で活躍する豪華ゲストを迎えたアフタートークを多数開催。映画を観終えた直後の余韻の中で、作品の背景やテーマ、制作秘話について語るだけでなく、観客との質疑応答を通して、映画をきっかけに多様な感想や視点が交わる場となる。映画館へ足を運ぶ楽しさとともに、本作の魅力をより多くの観客へ届けていく。

▪️7月15日(水)

【企画】しゃべれば in テアトル新宿 Vol.4『トロフィー』

【時間】20:00回 上映後

【場所】テアトル新宿

【登壇】孫明雅監督、矢田部吉彦氏(元・東京国際映画祭ディレクター)

※チケット販売中!

https://ttcg.jp/theatre_shinjuku/topics/

▪️7月16日(木)

【企画】孫明雅監督&李相日監督 トーク付き上映

【時間】18:10回 上映後トーク(上映は『トロフィー』のみとなります)

【場所】テアトル新宿

【登壇】孫明雅監督、李相日監督

※チケット完売

https://ttcg.jp/theatre_shinjuku/topics/

▪️7月17日(金)

【企画】孫明雅監督 ティーチイン付き上映・パンフレットサイン会

【時間】16:20の回 上映後ティーチイン・サイン会

【場所】キネマ旬報シアター

【登壇】孫明雅監督

※パンフレットの販売数には限りがございます。

※チケット販売

https://kinejun-theater.com/showing/69fa9c852e176254759c9716

▪️7月18日(土)

【企画】『トロフィー』『夢のつづき』併映・孫明雅監督×菅井友香さんトーク付き上映

【時間】14:00回 上映後トーク(『夢のつづき』『トロフィー』の順に上映予定)

【場所】丸の内ピカデリー ピカデリー2

【登壇】孫明雅監督(『トロフィー』『夢のつづき』監督)、菅井友香(『夢のつづき』主演)

※チケット販売中!(残りわずか)

https://www.smt-cinema.com/site/marunouchi/index.html

▪️7月19日(日)

【企画】孫明雅監督 ティーチイン付き上映・パンフレットサイン会

【時間】13:50回 上映後ティーチイン・サイン会

【場所】ミリオン座

【登壇】孫明雅監督

※パンフレットの販売数には限りがございます。

※チケット販売

https://eiga.starcat.co.jp/schedule/detail/?thumbnail=12322

▪️7月22日(水)

【企画】孫明雅監督&松本壮史監督 トーク付き上映

【時間】18:30回 上映後トーク

【場所】アップリンク吉祥寺

【登壇】孫明雅監督、松本壮史監督

※チケット販売

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<コメント入り90秒予告> YouTube URL:https://youtu.be/h3VyS3Hin5I

<クレジット表記> ©2026 K2 Pictures

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©2026 K2 Pictures

K-POPアイドルのライブにいくためにソヒが売ったのは

父が大切にしていた、祖国・北朝鮮の勲章だった——

<Introduction>

在日コリアンのひとつの〈今〉を描いたオリジナルストーリー

近くても分かり合えない父との関係、朝鮮舞踊に対する社会からの視線。そして思春期ならではの未熟さ。

家族、友達、そして朝鮮舞踊。そのすべての間で揺れながら、少女は少しずつ自分自身の世界を見つけていく。是枝裕和監督や西川美和監督の監督助手を務めてきた新鋭・孫明雅監督の鮮烈な長編デビュー作。監督自身の在日コリアンのルーツを起点にした、波立つ少女の日常と心を美しく繊細な感性で紡ぎ出した映画『トロフィー』が誕生した。

<Story>

在日コリアンのルーツを持つ14歳の少女・ソヒ(恒那)は、朝鮮学校に通い、部活で朝鮮舞踊に打ち込む日々を送っている。ある日、日本学校との交流会で日本人の未来(梨里花)とK-POP好きという共通点で仲良くなり、ソヒは少しずつ外の世界と繋がりを持っていく。そんな中、ふたりは推しのK-POPアイドルのライブチケット代を稼ぐために、ソヒの家にある不用品をフリマサイトで売ることに。そこで意外にも高値で売れたのは、朝鮮学校の校長である父・サンジュ(井浦新)が持っていた一枚の北朝鮮のCDだった。それに味をしめたソヒたちは、サンジュが祖国・北朝鮮から授与された”勲章”までも売ってしまうー。

監督:孫明雅 Son Myong A

1989年、大阪出身。在日コリアン3世。

関西大学卒業後、テレビの制作会社に勤務。2017年より分福に所属。

西川美和監督の『すばらしき世界』、是枝裕和監督の『ベイビー・ブローカー』で監督助手を務めた。

そして初監督作品である短編映画『夢のつづき』がショートショートフィルムフェスティバル&アジア2025秋の国際映画祭で上映された。

<作品概要>

監督・脚本 孫 明雅

恒那 / 梨里花 原田花埜 禾本珠彩 千就 / ちすん 笠松将

ソウジ・アライ 黒田大輔 山中崇 白川和子 YOU きたろう / 市川実和子 / 井浦新

音楽 Yonrimog 

撮影 山崎裕 

照明 山本浩資 

録音 島津未来介

美術 徐賢先 大原清孝 

衣裳 小林身和子 

メイク 知野香那子

助監督 ⻆屋拓海  中島 将  石井 翔 

制作担当  井上純平

キャスティング 田端利江 山下葉子

編集 小原聡子 

音楽プロデューサー  本谷侑紀 

製作 紀伊宗之 

プロデューサー 小出大樹 

ラインプロデューサー  村岡伸一郎

製作・配給 K2 Pictures 

企画 分福 

制作プロダクション K2 Pictures Production 

©2026 K2 Pictures

公式サイトhttps://k2pic.com/film/trophy

公式X:@trophy_film_710https://x.com/trophy_film_710

公式Instagram:@trophy_film_710https://www.instagram.com/trophy_film_710

K2 Pictures公式サイトhttps://k2pic.com/