【韓ペンオリジナルレポ】~映画『破墓/パミョ』ジャパンプレミア舞台挨拶~ チェ・ミンシク、キム・ゴウン、チャン・ジェヒョン監督登壇!

映画『破墓/パミョ』が 2024年10月18日(金)より新宿ピカデリー他にて全国ロードショーとなる。

全国公開に先駆け 10月10日(木) 「映画『破墓/パミョ』ジャパンプレミア舞台挨拶」が新宿ピカデリーで行われ、墓地を見る風水師サンドク役のチェ・ミンシク、お祓いを行なう巫堂(ムーダン)ファリム役のキム・ゴウン、そして本作 監督・脚本:チャン・ジェヒョン が登壇。MCの古家正亨と共に作品についてトークを弾ませた。

大きな歓声に迎えられ 満面の笑顔で まずチェ・ミンシクが登場。 とても温かい人柄がにじみ出る表情で手を振りながら歩きだすも、歓喜に沸く客席にすっかり気をとられ、壇に上がらず下の通路を歩いてしまうお茶目なハプニング! !続いてキム・ゴウン、チャン・ジェヒョン監督も登壇し、いよいよ舞台挨拶がスタートした。

チェ・ミンシク

今回なんと18年ぶりの来日となった名優 チェ・ミンシクは 大きな歓声と拍手の中

「みなさんこんにちは!(←※日本語)本当に久しぶりにみなさんの前でこの『破墓/パミョ』でご挨拶できますので、とてもエキサイトしています。俳優としてそして演技をする中で、このように観客のみなさんの前で出演作品をもってご挨拶して、みなさんと触れ合えるこの瞬間というのは本当に幸せな時間だと思っています。ありがとうございます」

キム・ゴウン

続いてプロモーションとしてはファン待望の初来日となったキム・ゴウンが紹介されると、観客と共にチェ・ミンシクもキム・ゴウンに向かって大きな拍手を送っていた。大先輩ながら後輩をとても可愛がっている様子だった。先輩、監督に見守られながら キム・ゴウンも挨拶を行った。

「こんにちは。キム・ゴウンと申します。このように日本でこの作品をご紹介できるチャンスに恵まれ、とても光栄です」

チャン・ジェヒョン監督

同じくプロモーションとしては初来日となる、監督および脚本を手掛けたチャン・ジェヒョンは

「お会いできて嬉しいです(←※日本語) いつも日本には遊びに来たり買い物に来たりしていたのですが、今回は仕事で日本に来ることができて、とても不思議な気持ちです。映画監督として映画を作る上でいつもインスピレーションを与えてもらっていた、私にとって日本は “師匠のような国”だと思っています。 その日本でこのように私の作品にてご挨拶できることになり非常に光栄です」

と、私たち日本人にとってとても嬉しい言葉を語った。

本作で風水師役を演じたチェ・ミンシクは、演じるにあたり準備したことや役づくりについて尋ねられると

「子供の頃から風水は見慣れない分野とか馴染みの無い分野とかではなく、生活の中に知らず知らずのうちに自然と溶け込んでいたような気がします。例えば家を購入したり建てたりする時に、どちら向きの方向が良いか…など、まずは生活風水から始まっていたような気がします。なのでとても親しみがありました。私が演じたキム・サンドクは風水師として40年、人生を歩んでいる…そのような人物を数カ月で表現できるでしょうか? でも、ここだけは逃してはいけないと思う点がありました。このサンドクという人は一生をかけて自然と人間の調和について考えて来た人物です。つまり山を見る時、川や木を見る時、平凡な人よりも視線が深い。なので 深みを持ってそれを見つめて、真実を持って心で感じることを心がけ、サンドクを演じました」

韓国での公開時、本物の巫堂(ムーダン)なのではと言われたほど名演技を見せた巫堂・ファリム役のキム・ゴウンも役作りについて

「巫堂という職業の特徴もありますが、まず、歳は若いですがプロフェッショナルな巫堂の姿をお見せしたいと思いました。劇中でお見せした大きなお祓いの儀式やパフォーマンスなども大切なのですが、小さい所作やディテールから滲み出てくるオーラにも気を配りながら演技をしていました」

と、かなり細部までこだわって演技したことがあの名演技につながったことを明かした。

作品の世界観を実現するにあたって、どのようなことにポイントを絞りキャスティングしたのかという質問に対し、 チャン・ジェヒョン監督は

「風水師や葬儀師は主に高齢の方たちが従事している職業です。一方でシャーマン(※呪術や宗教的職能者)はInstagramやYouTubeでもすぐ見ることができるほど若い方たちが職業としています。なのでその両世代が一緒に協力できる構成をまず考えました。この作品に登場する職業は極めてプロフェッショナルなので、韓国のその世代の代表である俳優の方たちに演じてほしいとずっと祈っていましたが、その祈りが叶いました!」

と思い描いた通りの最高のキャスティングができたことがとても嬉しそうだった。

映画では18年ぶりの来日となったチェ・ミンシクだが、この間に日本では韓流ブーム、K-POPブームが起こり今もその勢いは とどまるところを知らない。チェ・ミンシクがこの日 登壇した瞬間に大きな黄色い声援があちこちから飛んだことからも、「韓流への日本の熱さを実感したのでは?」と尋ねられると

「う~ん、私が登場した時は、それほど歓声は無かった気がするんですが(笑)」

と照れくさそうに謙遜してみせるチェ・ミンシクに客席からは先ほどよりもさらに大きい声援が!

それを聞き「はっはっは~♡ ありがとうございます!(※日本語)」と照れ笑いしながらも嬉しそう。

「とても幸せです。映画人、俳優としてこの瞬間は1つの作品の最後の作業になります。映画をもってこのように観客のみなさんと直接お会いして、感想を言い合ったり共有したりする瞬間は一番幸せで一番嬉しい瞬間です。初めて日本に来たのは『シュリ』(1999年作品)のプロモーションイベントでしたが、その時の感動は今でも忘れることができません。作品を観て涙を流している方や、上映後 『とても良かった』と声をかけてくださる方もいました。私たちが意図していたことを感じてくださり、言葉にしてくださる瞬間は本当に嬉しく、言葉では言い表せない程の喜びがあります。映画『破墓/パミョ』でもあの時に感じた感動をみなさんともう一度共有できれば嬉しく思います」

と18年前を懐かしむと同時に、再び優れた作品と共に来日できたことへの喜びを語った。

この作品でプロモーションとしては初来日となったキム・ゴウンは今の気持ちや来日で楽しみにしていることを聞かれ

「先ほどミンシク先輩もおっしゃっていたように、私も同じ気持ちで今ここに立っています。これまでは韓国のみなさんの前でだけ、ご挨拶をして来ましたが、日本のみなさんにこの作品を紹介できること自体、私の人生にとって大きな経験だと思っています。そしてとても光栄です。みなさんがどのようにこの映画を観てくださるのかとても気になっていますし、ワクワクしています。楽しみにしていることは…この作品へのいい反応、みなさんからの温かい応援、そして興行的にも成功すること(笑)ですね!(笑)」

とユーモアを交え笑顔たっぷりに答えた。

サスペンススリラージャンルは撮影時に不思議体験、恐怖体験などがありがちだと言われるが、今回の撮影時ではどうだったかとの質問にチャン・ジェヒョン監督は

「一度ありました。 ゴウンさんが演じた巫堂(ムーダン)のファリムが霊魂を呼ぶシーンの撮影時、スタッフの何人かが体調を崩すということがありました。撮影翌日、指導のため現場を訪れた本物の巫堂の先生から本当に降霊しているからと霊を追い払っていただき、スタッフたちの体調は無事回復しました」

この監督の言葉に MCの古家から「ゴウンさんが本当に霊を呼んでしまったんですね?!」と言われると ゴウン巫堂は「はいっ!(※日本語)」と即答し、そのスマートさとキュートさに会場は笑いに包まれ、大きな拍手が起こった。

楽しい時間はあっと言う間に過ぎ、3人から最後にメッセージが語られた。

チェ・ミンシク「貴重な時間を割いて足を運んでくださりありがとうございます。この『破墓/パミョ』という作品のみならず、映画を通してみなさんと共に感じ共有して、意味のある時間をこれからも持ち続けたいと思います。どうもありがとうございます」

キム・ゴウン「このように貴重な時間を割いて来てくださりどうもありがとうございます。この『破墓/パミョ』という映画に関心を持ち、楽しんでご覧いただき感謝しています。これからも『破墓/パミョ』だけでなくたくさんの作品を通してみなさんにご挨拶したいと思います。みなさんどうか今日一日、良い締めくくりを迎えてください。ありがとうございました」

チャン・ジェヒョン監督「映画学校に通っていた時、日本の巨匠監督作品をたくさん観て勉強していましたし、子供の頃から数多くの日本の漫画を読みながら育ちました。日本の漫画は私にとって骨となり肉となりました。そんな日本で私の作品を携えてご挨拶することができて感慨無量です。私の作品にこのように関心を寄せていただき本当にありがとうございます。これからも応援をどうぞよろしくお願いいたします」

この後、マスコミ向けフォトセッションとムービー撮影、そしてこの日は特別に来場者にもフォトタイムが設けられる大サービスだった。

チェ・ミンシクは愛嬌たっぷりに積極的にポージング!「ハートで行こう!♡」と提案し、キム・ゴウンはそのチェ・ミンシクの発言に大笑い。大物俳優ながらサービス精神旺盛!全く気取ることのないとても親しみやすいおおらかな人柄を感じさせた。 チャン・ジェヒョン監督もムービー撮影時、大きく手を振るなど日本での上映を心から喜び、この瞬間をとても楽しんでいる様子だった。 キム・ゴウンは照れながらも、男性陣二人と一緒に可愛い笑顔でポーズに応じていた。 ベリーショートヘアのクールビューティーな姿と、照れ笑いしながらポージングするキュートさの混在に観客はメロメロだった。 チェ・ミンシク、チャン・ジェヒョン監督、そしてキム・ゴウンの様子を見て、撮影現場は映画の内容に反し、とても穏やかで温かく楽しい雰囲気だったことが強く伝わって来た。作品の秀逸さはこんな絆の強さから生まれたのだろう。

10月18日(金)より新宿ピカデリー他にて全国ロードショーされる『破墓/パミョ』

観れば絶対に魅力に取り憑かれる….

text & photo : Chizuru Otsuka

映画『破墓/パミョ』

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『パラサイト 半地下の家族』を超えて韓国で約 1,200万人を動員、『犯罪都市 PUNISHMENT』『インサイド・ヘッド 2』を抑えて 7 週連続で第 1 位を記録し、2024 年No.1 大ヒット!第 74 回ベルリン国際映画祭でワールドプレミアとして上映、世界 133 か国で公開が決定し、第 60 回百想芸術大賞で監督賞/主演女優賞/新人男優賞/芸術賞を受賞するなど、海外で熱狂と快挙が報じられた超話題作『破墓/パミョ』は、10/18(金)より新宿ピカデリー他にて全国ロードショー!

墓地を見る風水師サンドク役に、『オールド・ボーイ』で映画賞を総なめにした演技派俳優チェ・ミンシク。お祓いを行なう巫堂ファリム役に、「トッケビ ~君がくれた愛しい日々~」で社会現象を巻き起こした人気女優キム・ゴウン。改葬を仕切る葬儀師ヨングン役に、『コンフィデンシャル/共助』で存在感を見せつけた個性派俳優ユ・ヘジン。祈祷を捧げる巫堂ボンギル役に、「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」で一躍注目を集めた若手俳優イ・ドヒョン。監督・脚本は、『プリースト 悪魔を葬る者』『サバハ』で観客を魅了してきた鬼才チャン・ジェヒョン。超豪華キャストとジャンル映画監督がタッグを組み、世界中を震撼させたサスペンス・スリラーが遂に日本上陸!

作品情報

ⓒ 2024 SHOWBOX AND PINETOWN PRODUCTION ALL RIGHTS RESERVED.

STORY:

巫堂ファリム(キム・ゴウン)と弟子ボンギル(イ・ドヒョン)は、跡継ぎが代々謎の病気にかかるという奇妙な家族から、桁違いの報酬で依頼を受ける。すぐに、先祖の墓が原因だと気づき、お金の臭いを嗅ぎつけた風水師サンドク(チェ・ミンシク)と葬儀師ヨングン(ユ・ヘジン)も合流する。やがて、4 人はお祓いと改葬を同時に行なうが、掘り返した墓には恐ろしい秘密が隠されて
いた・・・。

ⓒ 2024 SHOWBOX AND PINETOWN PRODUCTION ALL RIGHTS RESERVED.
ⓒ 2024 SHOWBOX AND PINETOWN PRODUCTION ALL RIGHTS RESERVED.

監督・脚本:チャン・ジェヒョン 『プリースト 悪魔を葬る者』『サバハ』

出演:

チェ・ミンシク 『オールド・ボーイ』
キム・ゴウン 「トッケビ ~君がくれた愛しい日々~」
ユ・ヘジン 『コンフィデンシャル/共助』
イ・ドヒョン 「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」

2024 年/韓国/134 分/ビスタサイズ/5.1ch/原題:파묘/英題:EXHUMA/字幕翻訳:根本理恵

提供:KADOKAWA K プラス、MOVIE WALKER PRESS KOREA

配給:KADOKAWA、KADOKAWA K プラス

COPYRIGHT  ⓒ 2024 SHOWBOX AND PINETOWN PRODUCTION ALL RIGHTS RESERVED.

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#破墓 #パミョ

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