多方面で大活躍中のチョン・ジュニョン。ロックを愛していることでも有名な彼が 実力派メンバーたちと結成したチョン・ジュニョンバンド(JJYBAND)とともに2015年12月13日、Zepp Diver City TOKYOにて一夜限りのLIVE
19歳のとき海外在住の家族の元を離れ、音楽活動をするため単独で韓国に戻ったチョン・ジュニョン(以下
ジュニョン)。様々なアルバイトをしながら音楽活動を続けて来たほどロックを愛するジュニョンがどんな音を聴かせるのか公演前から話題にのぼった。ラジオDJを任されたこともあるジュニョンのLIVEのオープニングは司会者の古家正亨氏によるラジオ番組のような粋な演出。
グレーのジャケットをまとったジュニョンが登場し赤いギターを弾きながら『一日だけ』でスタート。この曲はチャン・グンソク主演のドラマ「キレイな男」のOSTだが、バンドVerを披露したのは今回が初めて。司会の古家氏も登壇しトークが始まった。
ジュニョン:今日は嬉しい日です。なぜなら可愛い子がいっぱいだから。胸がドキドキします。あ、客席の照明を明るくしてもらっていいですか?(明るくなった客席を見て)あ~、可愛いねぇ!(笑)
と、言うと不思議な笑い声を発し、客席から爆笑をかった。”四次元の性格”と言われているほど彼の不思議ちゃんな魅力が最初から炸裂した。明るいジュニョンのその笑い声がたまらなく魅力的だ。
◆ドラマ「キレイな男」のイベント(2014年7月開催)で この『一日だけ』を披露しましたね。その時のライブはどうでしたか?
ジュニョン:その時の会場(幕張メッセ)はとても大きくて・・・・。今日のこの会場はちょうどいいですね(笑)
ジュニョンが笑うたびに会場から「かわいい~」という声が上がりジュニョンも「かわいい?(そんなこと)わかってますよ(笑)」と茶目っ気たっぷりに返していた。ファンたちはかっこいいのにかわいい、ジュニョンの魅力にどんどんハマっていく。
ジュニョン:日本(文化)に近づきたくて、日本の純米酒を飲んだりしています。(笑) あ、撮影があるときはあまりたくさんは飲まないですよ(笑)
ここでジュニョンのことをもっと知りたいファンのために「 JOON YOUNG’s MINDMAP」というコーナーが始まった。”HEART・EYE・ACT・HAND・FOOT・DJ・MUSIC・VARIETY”の中からランダムに選んだものについてジュニョンが答えるというもの。
HEART⇒「理想のタイプの女の子は?」
ジュニョン:僕の理想のタイプなんてあんまり皆さん気になってないでしょ?(笑) う~ん、優しい人で・・・・
顔が小さくて、ちょっと可愛くて、髪は適度に長くて、目が大きくて 鼻が高くて 唇が赤い人。あ、喉仏が出ている人はダメですよ(笑)
HAND⇒「手に入れたいものは?」
ジュニョン:(手を伸ばして近くにある水のボトルをつかみ)純米酒!(笑)
いや・・・、これからの目標として 日本でアルバムを出して、日本で活動したいです。
EYE⇒「ファッションなどで一番気になることは?」
ジュニョン:前髪の分け目かな?(笑) 写真を撮るときは右側からぬかれるのが好きです。あ、気になること・・・・六本木は美味しい店が多いから好きですね。
(気になることという問いにファッションから発想を広げ、気になるスポットまで披露してくれた。さすが自由で気さくなジュニョンだ。彼のちょっぴり不思議ちゃんだけれども温かい人柄が受け答えのひとつひとつににじみ出ていた)
MUSIC⇒「ジュニョンさんにとって音楽とは?」
ジュニョン:音楽は友達ですね。24時間どこに行っても音楽と一緒にいたいです。
◆音楽が好きならクラブに踊りに行ったりもしますか?
ジュニョン:たまに・・・。でも冬は行かないです。コートを置く場所がないから(笑) 六本木のクラブには行ったことないです。
ここで JJYBANDのメンバー、ギターのチョ・デミン、ベースのチョン・ソクウォン、ドラムのイ・ヒョンギュも登場した。ジュニョンは彼らを「僕の左腕、右腕、背中。いつも自分の左、右、うしろにいるから」と言うと客席から「素敵な表現!」という声があがった。
バンドメンバーも参加して、”笑顔、怒った顔、困った顔”などの絵文字の書かれた数枚のプラカードがそれそれに渡され、問いに対する自分の気持ちに合ったカードをあげる「絵文字で話そう」というコーナーが始まった。この中で、<ジュニョンのファッションについてどう思う?>という質問にみんな困った顔のカードをあげた。よくサンダルを履いていて、空港ファッション(最近韓国のスターたちが空港を利用するときにファンが写真を撮ってSNSなどにアップするため、スターたちも空港での服装に気をつかっている)でも、履いていくからだと言うメンバーに「僕はそれで賞ももらったんだぞ」と反論するジュニョン。普段はフリーなファッションが好みらしい。
また、<今日来てくれたファンに見せたい感情は?>という問に全員”目がハート”の顔文字カードをあげた。「自分たちに惚れさせるステージを見せます」と男らしい素敵な言葉を語った。
<ジュニョンはアーティストとしてはどんな人?>という問いに「とても立派なボーカリスト」「彫刻のような美男子」とメンバーから言われ照れくさそうにしていた。
コーナー終了後、メンバーたちのセルカVIDEOが流れたれたのち、スクリーンには5、4、3・・・とカウントダウンが映し出され、再びJJYBANDがステージに登場した。ジュニョンはギターなしでスタンドマイク前に立ち、赤いライトに照らされながら『連休ソング』を歌った。続き『アリバイ』を歌う。ジュニョンの魅力であるちょっとハスキーな低音が心地よく耳に入ってくる。楽しそうに笑いながらリズムをとっている。間奏では軽くステップを踏むなどライブをやっているのが楽しくて仕方ないのが伝わってくる。『お前という X』では ベージュ系の色のギターを抱え歌う。リードギターのデミンの音色が綺麗に響く。ジュニョンの声がこの曲にとても合っている。
『初めての感じ』では客席も明るく照らし出されメンバーにファンの反応がよく見えた。みんなでClapしたり、コール&レスポンスがあったりメンバーもファンも一緒に盛り上がった。最高の気分でギターを弾いたジュニョンのギターの弦が切れてしまうハプニングも起こった。続いてバンドタイトル曲でありメンバーの思い入れも深い曲『OMG』、そして『トカゲ』ではギターのデミンと、ベースのソクウォンがポジションチェンジして客席を煽ったりしてますます盛り上げた。ギターのデミンのソロ部分は圧巻だった。デミンはソ・テジのライブなど様々なフェスにも参加した経験もある、ロックマニアにはかなり有名な実力派ギタリスト。また、様々なアーティストとのセッション経験も豊富な元ムンクのベーシスト、ソクウォンも スタンドマイクを持ち上げ客席に向けてファンの声を拾ったりするパフォーマンスで盛り上げる。ドラムテクニックでの定評のある同じく元ムンクのヒョンギュが確実なリズムを叩き出す。熱いビートとジュニョンはじめ メンバーの最高のサウンドと声に客席のボルテージがどんどん上がっていくのがとてもよく感じられた。
ジュニョン:曲もあと残りわずかとなりました。
と、言うジュニョンに客席からは「え~!」「ダメ!」という声が多数上がった。
ジュニョン:今日はトークがあったのであまり歌えなかったけど、上海でやるコンサートでは歌うから来てくださいね(笑)
ジュニョンは白いバックライトに照らし出され 目を閉じ手をうしろで組み『別れの10分前』を低音だけど甘い声で聴かせる。ギターのデミンの奏でるアルペジオが美しい。ラストの『Spotless Mind』では観客が手を左右に大きく振りこの曲を楽しんだ。ジュニョン、ソクウォン、デミンの三人の声がぴったり合っている。歌い終わるとギターピックを投げ「Thank you!」という言葉を残して去っていった。
JJYBANDのシンプルなビートロックサウンドがなんとも言えない余韻を残し、もっと聴きたいと願うファンたちから「アンコール!」の声と拍手が起こった。笑顔で登場したメンバー。
ジュニョン:皆さんの拍手に元気をもらってもう一度出てきました。アンコールの曲をやってさよならしますね。今日は特別に日本の曲を準備しました。
と、言って日本の代表的アーティストのひとり 椎名林檎の『ギブス』を披露した。ステージ中央でうしろに手を組み歌った。
ジュニョン:次が最後の曲です。皆さんの人生に太陽の光がたくさんふり注ぎますように!
そう言って『sunset』を太陽を彷彿とさせるオレンジ色のライトに照らされながら歌った。歌い終わると小走りにそして思い切りジャンプをしてそでへ消えていった。バンドメンバーたちも名残惜しそうに手をふりながら去っていった。ジュニョンはじめメンバーたちは大好きなライブを観客のよい反応で無事終了し満足感と充実感でいっぱいだったのだろう。ジュニョン、デミン、ソクウォン、ヒョンギュの息の合ったサウンドとトーク。年齢が近く、考え方も似ているのかもしれない。BAND内の強い絆と信頼関係が音にもよく表れ、息がピッタリとあった見事なステージだった。洗練された感性から生み出された曲からは次世代のロックシーンを担うのはJJYBANDだと確信した。
◆◆セットリスト◆◆
1・一日だけ
2・Intro +連休ソング
3・アリバイ
4・お前と言うX
5・初めての感じ
6・OMG
7・トカゲ
8・別れの10分前
9・Spotless Mind
ーーアンコールーー
10・椎名林檎_ギブス(カバー)
11・sunset
【公式サイト情報】
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写真提供:フラウ・インターナショナル
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