(c)あなたもきっと経験する恋の話2018

 

2017年5月、オール韓国人キャストによる全編日本語上演という、かつてない挑戦で大きな話題となったミュージカル『あなたもきっと経験する恋の話』、略して『あな恋』。

『あな恋』は韓国の演劇の街 大学路(テハンノ)で2年続けて上演された人気作品 『어겪사(オギョクサ)』を日本語版にしたもの。 韓国のミュージカルは日本での上演時、どうしても字幕と舞台の両方を見なくてはいけないため、なかなか演技に集中できないことも多いが、『あな恋』は全編日本語という いたれりつくせりで 完全にストーリーにハマりながら観劇することができた。 公演終了直後から 再演を望む声が数多く聞こえた。その『あな恋』が、『あなたもきっと経験する恋の話2018 』として、再び日本に帰ってきた!
今回は 前回出演したカラム以外は新しいキャストで再演が決まった。

明るく元気なモテ男タクヤを  カラムと チェジン(MYNAME)Wキャストで。
恋愛に不慣れで奥手なマサオを  ソヌ(BoysRepublic)、クォン・ドギュン(One O One)、そしてなんとカラムが 公演 後半日程では マサオを 演じるという、驚くニュースも伝えられた。

 

今年も 話題がいっぱいの『あな恋』が、2018年3月2日、カラムのタクヤ、ソヌのマサオのバディでついに初日を迎えた。

 

BoysRepublicのソヌが 日頃のかっこいい王子様のような姿とあまりにも異なる ダサいファッションで登場すると、客席から何とも言えないどよめきが起こった。
(c)あなたもきっと経験する恋の話2018

女性に全くモテないマサオ(ソヌ)は 街で見かけたちょっとセクシーなアユミ(Rilika)を見た瞬間、恋に堕ちる。 恋愛経験のないマサオは 親友でモテ男のタクヤ(カラム)と タクヤの幼馴染のサクラ(奥田佳弥子)にアドバイスを受け、あの手この手でアユミに近づく。 最初は マサオに興味すら持たなかったアユミだが、マサオの奥手ながら一生懸命なアピールに少しずつ心動かされ、二人はついに 付き合うことになる。この必死にアピールするマサオを、ソヌが実に細かく丁寧に演じていく。 恋愛に不慣れなため、アユミの前に行くと挙動不信になってしまうところなど絶妙な演技を見せる。

一方密かに 幼馴染のタクヤに恋心を抱くサクラ。 強がっているけれど、ところどころで 見せるタクヤへの募る思い。 でも、素直になれず 一緒に映画を見に行く時も遅刻してタクヤと口論になってしまうなど、気持ちとは正反対、空回りするばかり。
(c)あなたもきっと経験する恋の話2018

でも実は同じ気持ちを抱いていた二人は、幼馴染ではなく恋人関係に発展する…。そこからの 2組のカップルは お互いに幸せな時間をすごしていくうちに、それぞれ 様々なことに気づいていく。 お互いの考え方の違い、ちょっとしたことにも好きすぎる気持ちから強く嫉妬してしまったり…。 どんどん二人の距離が離れていくのを感じ、なんとかそれをくい止めたいと もがき苦しむ2組のカップル。 ぎくしゃくしている両カップルは もう1つのカップルには、自分たちは順調だと見せようとつい見栄をはったり…。

自分は女性にモテる、女性の気持ちならなんでもわかる…と思っている、ちょっとかっこつけのタクヤを カラムはとてもよく理解して演じている。 かっこつけているけれど、実は女性の気持ちをちゃんと理解できていない、実は本人が思っているほどモテるわけでもない案外ダサい部分を持った タクヤを きっちりと演じている。 カラムの眼力の強さも、少し自意識の高いタクヤを上手に見せてくれる。
(c)あなたもきっと経験する恋の話2018

公演を観ながら、「あるある!」とか「わかる!その気持ち。」「それ、私も同じことがあった。」などと、共感する場面が必ずあるはずだ。 まさに このミュージカルのタイトル「あなたもきっと経験する恋の話」なのだ。 恋した時のトキメキ、うまくいくかわからなくてドキドキする気持ち、戸惑う気持ち、最高にハッピーな気持ち、不安な気持ち…。みんな経験したことがあるいろんな気持ち。

人を好きになると誰もが抱く、様々な心の変化をキャスト4人は 見事に見せてくれる。 アユミのちょっと大人でセクシー、でも 大人の支配的な性質が高じて すぐにマサオを強く責めたり叩いたりする…そんな様子をRilikaがキレ味よく見せている。 またタクヤの幼馴染のサクラのちょっと妹的でキュートでお転婆だけれど、実は心の中は乙女…な様子を 奥田佳弥子が上手に演じている。 アユミとサクラが張り合う気持ちを表現する 二人の掛け合いの歌は 見ものだ。

タクヤを演じるカラムの 滑舌のよい見事な日本語は、とても聞き取りやすく、また、カラムの細やかな演技が タクヤという人がどういう男なのか…自分を多く語らなくても、しっかり観る側は理解することができた。

奥手でちょっとオタクなマサオの、ぎこちなさや純粋さを、ミュージカル初挑戦とは思えないほど丁寧にソヌは見せてくれた。 日本語がそこまで得意ではないというソヌだが、セリフも聞き取りやすく、マサオのやさしくてピュアな感じが日頃のソヌを彷彿とさせる。
(c)あなたもきっと経験する恋の話2018

場面展開もテンポよく、次から次へと起こってくるいろいろな出来事で、とにかく飽きない。時折見せる、ちょっぴりエッチなシーンも、大笑いを誘ってくれる。 昨年5月の公演とストーリーは一緒だが、今年は 前作より歌が増えるなど、バージョンアップしているのも魅力の1つだ。

今、まさに恋愛中の人も、今は ちょっと恋愛休憩期間中の人も、これから恋をしてみたいと思っている人も、誰もが共感できる、誰にでもある話…それが『あなたもきっと経験する恋の話2018』だ。

やっと成就して 順調だった恋愛が、少しずつ壊れていく…。そんなせつない、不安な思いは その後どうなっていくのか…。 是非 劇場でこの2組のカップルの行方を確認してほしい。

初日公演後、カラムとソヌのアフタートークがおこなわれた。(公演後毎日 楽しいアフターイベントが行われる。詳細は下記 表をご参照ください。)

カラムが「みなさん楽しく観れましたか?」という問いかけに客席から大きな拍手と歓声が起こった。 「僕もみなさんを楽しく見ましたよ(笑)」と、言うカラムに爆笑が起きた。

ソヌは「終わったら気分がおかしい。なんか感動しています。」と、初日の演技を無事終えた興奮を伝えた。

カラム「(ソヌに)本番1時間くらい前に、“緊張してないの?”って聞いたら、“まったく緊張していないです” って言うから、”余裕だなぁ~~”って思っていたら、始まる5分くらい前にいきなり、“僕緊張してますっ!…”って(笑)。 ところで(オタクでモテない)マサオってキャラクターは自分に合ってます?」
ソヌ「あ~!全然違いますぅ!(笑) キャラクターとして、マサオを見せました(笑)」
カラム「でも、すごい、マサオっぽかったよ(笑) 完璧だったよ。僕は去年もこの舞台に出たから、今年も当たり前にできるでしょって思われていると思うから、さらにレベルアップしたカラムを見せなくちゃって思っています。ソヌくんはこんな長いセリフを覚えるの、本当に大変だと思います。稽古が夜10時くらいに終わって、そのあとも 一緒に事務所のレッスン室に行ってまた朝の4時くらいまで練習したりしてたんです。」
ソヌ「カラムさんが本当に日本語を助けてくれて。カラムさんのおかげです!」
と、息のあったトークからも 二人がお互いによき理解者、ステキなバディなのだということが伝わってきた。

ソヌは、この日、アユミのことを考えて悩むシーンでは本当に涙がこぼれ、セリフを言うのが大変だったくらい感情移入していたことを語り、楽屋に戻ってきたソヌがなんで泣いていたか理由がわかり、カラムはソヌに拍手を送っていた。

こんなすてきなバディのほか、出演者のチェジンも、クォン・ドギュンも 客席から初日を観覧。 大きな拍手をおくったり、盛り上がるシーンでは大きな声を出したりして仲間の舞台を応援していた。 キャストたちは、練習を重ねるごとに 強い絆で結ばれ、すてきなカンパニーになっているようだ。 どのバディを見ても、必ず舞台にひきこまれる、それぐらい実力と魅力を持ったキャストたちの舞台は 3月11日まで 新宿シアターモリエールで行われる。

 

Text : Chizuru Otsuka

Photo: すべてオフィシャル提供 クレジット: (c)あなたもきっと経験する恋の話2018


 

公式HP⇒  https://ticket.rakuten.co.jp/features/anakoi/index.html

公式Twitter⇒ @anakoi2017 (https://twitter.com/anakoi2017

公式Instagram⇒ https://www.instagram.com/anakoi2018/

 


★ 公演概要・日程・アフターイベント★

 

 


〈STORY〉
今まで恋愛経験が一度もないマサオは、今日も合コンに出かけたけど女の子にフラれた。
1人公園で落ち込んでいたマサオは、運動をしにきていたアユミに一目惚れし、彼女にどうやって告白をするべきか、親友のタクヤに相談をする。
そしてタクヤから教えてもらったノウハウをもとに、アユミに告白をしようと準備をするが…
一方、10年以上友人だったタクヤに恋の感情を感じ始めたサクラは、勇気を出してタクヤに告白をする。
友達関係から恋人関係になったタクヤとサクラは、理想的でラブラブな恋愛をスタートするが….