【イベントレポ】 ~キム・ジェファン~ FAN MEETING [MIN:D] in Japan』歌への愛情と自信に溢れた堂々としたステージ。 来てよかったと心から思えた極上の時間。

【韓ペンオリジナル イベントレポ (写真はオフィシャル提供)】

2018年韓国で放送されるや、あっという間に一世を風靡したサバイバルオーディション番組『PRODUCE101シーズン2』。毎回与えられる過酷な課題に苦しみながらも、成長していく未来のアイドル候補生たちの姿は視聴者に大きな感動を与えた。多くの候補生の中から見事 最後まで勝ち残った11人は Wanna One(ワナワン)としてデビューし、瞬く間にトップスター軍に肩を並べた。 残念ながら期間限定グループゆえ、惜しまれながら活動を終了し、それぞれ個々の活動に移行した。

そのWanna Oneメンバーのひとり、キム・ジェファン(※ 以降 本文内表記 ジェファン)は Wanna One活動終了後、ソロシンガーとして活動することになった。

そんなジェファンが ソロとなって初めて日本でファンミーティング 『2019 キム・ジェファン FAN MEETING [MIN:D] in Japan』を 2019年6月8日 大宮ソニックシティ 大ホールにて14時と19時の2回 開催した。(※  ①  同公演は 6月7日にオリックス劇場(大阪)でも開催された。 ② 本レポは 6月8日 14時回)

今回のファンミーティングのタイトル[MIN:D]は ジェファンとWIN:D(※ジェファンのファンの呼称)が気持ちを分かち合う時間という意味を込めて名付けられた。WIN:Dのために準備した、様々なステージやコーナーを一緒に楽しもうというジェファンの強い思いがタイトルからも伝わって来る。

オープニング映像が終わり、ステージ中央後方よりジェファンが登場すると物凄い歓声か起こった。

1曲目はいきなりのダンスナンバー! 『Designer』をダンサー4人と披露した。

ダンサーの間を通り抜けちょっとコミカルなポーズを見せるなど、余裕を感じるダンスで最初からWIN:Dを魅了した。ソロ活動になってバラードを聞かせることも多かったジェファンだが、Wanna Oneで見せていたキレのいいダンスはもちろん健在! WIN:Dから曲に合わせて飛ぶ「キム・ジェファン!」のコールに、気分最高といった表情を見せていた。

歌い終わると MCのYumiが登場。

『Designer』は5月、幕張メッセで開催された KCONで初披露し、大反響を得た曲だと紹介した。

WIN:Dが声を揃え 「ジェニ!(※ジェファンの愛称)」と呼び 呼吸を落ち着かせたジェファンが姿を見せると、会場が壊れてしまうのではないかと思う程の歓声が起こった。

「皆さんにお会い出来て嬉しいです。 昨日の大阪公演のように、今日も一緒に盛り上がれたらいいです! 一緒に楽しく過ごしましょう。大好き~♡」

と挨拶。

今まではWanna Oneの一員として おこなって来たファンミーティングだったが、今回、ソロになって初めてのファンミーティング開催をどう思うか尋ねられると

「ソロアーティストになって責任もありますが、とても楽しいです。」

と語った。 一人でも頑張ってファンミーティングを行うジェファンにWIN:Dから一斉に「ジェニ!ファイティン」と声がかかると

「わ~!大好き~♡」

と、安堵したようなとても良い表情を浮かべていた。

最初のコーナーは 【ジェニのマインドマップ】

いろいろなキーワードからジェファンの心の中をのぞいてしまおうというコーナー。

最初のキーワードは『休日』

休日の朝食は何を食べるか聞かれると

「今は一人暮らしなので、お母さんが来て作り置きしてくれたおかずを取り出して食べています。」と答えた。ジェファンの元気の源はお母さんの愛情たっぷりのお料理のようだ。

キーワード『趣味』

「休日はサッカーをしたり、電動自転車で出かけます。普通の自転車の運転はしんどいので(笑) 電動自転車に乗り(必死にこがなくてもよく、余裕が出来るので)風景を楽しみ、風を感じながら楽しく乗っています。サッカーは子供の頃から友達といつもやっていました。 数日前もサッカーをやってスッキリしました! 球技は全部好きで、大阪ではボーリングをしに行ったんですけど、うまいですよ(笑)」

その言葉に Yumiの提案で ジェファンがボールをステージから投げるふりをして、客席が一斉にWAVE状態で前から後方へ次々にピンが倒れていく様をやってみると、ジェファンも楽しそうにノリノリで「強く投げるよ!」と投球ポーズをおこなって大笑いが起きた。

Yumiから休日にショッピングはしないのか尋ねられると、

「ショッピングはあまりしないです。 食べ物にはお金を惜しまないです。」

ジェファンの好きな楽器について尋ねられると、

「ギターも好きですが、楽器という楽器すべてを愛しています! 楽器との最初の出会いはリコーダーです(笑) 子供の頃からフルートを長く習っていました。バイオリンは習ったけど、ちょっと自分には合わなくて。 バンドを始めて、ギター・ドラム・ベース全部やりました。」

Yumiから 「すごいですねぇ。なんでも出来る!」と言われ

「おおきに♡」

と前日大阪で覚えたのか、大阪弁で返し、会場を和ませた。

「一番関心のある楽器の音色は…WIN:Dの美しい声です♡」

と言いファンの心をキュンキュンさせた。

トークの間、何度か髪に手をやるジェファンだったが、実はYumiの髪の毛が静電気で立ってしまっていることをなんとか知らせたくてやっていたことを ここで突然告白。

髪を触るのは ジェファンの話す時の癖だと思い、トークを続けていたYumiは、 まさかの自分のためにやっていたことだと知り、びっくり。

「もっと早く言ってあげればよかったですねぇ。」

と言うジェファンと 驚くYumiの様子に客席は爆笑に包まれた。

面白おかしく過ごしたコーナーが終了し、再び ジェファンの歌の時間。

「WIN:Dと過ごす時間は 幸せで大切な時間です。みなさんにも今日は大切な一日になってほしいと思いこの曲を選びました。」

と、語り ステージ中央に立ち、ハンドマイクで『Love You Still (グロッケ ノル)』の優しいメロディーをジェファンの最高の歌声でじっくりと聞かせた。やはりジェファンの歌声は本当に心に訴えかけてくれる。

続いて

「皆さんの(白い)ペンライトを見ると、まるで夜空の星みたいに輝いていますね。」

そう言いながらギターを準備し、『Knockin’On Heaven’s Door』を弾き語りで聞かせた。 途中のギターソロ、そして歌いかたも この曲に合わせジェファンなりにアレンジを加えており、まるでジェファンのために作られたオリジナルではないかと思う程の完成度の高さで、観客は皆、ジェファンの歌の世界に完全に引き込まれていた。

『My Star』が始まると、ジェファンに秘密でWIN:Dが用意したスローガンで客席中が 埋め尽くされた。スローガンには「우리의 가수 킹 재환   평생 짼길만 강거야 (わたしの歌手 King ジェファン 生涯きみの道だけ行くよ)」と書かれ、WIN:Dのジエファンを尊敬し愛する気持ちが 込められていた。

ジェファンが準備する間、TVゲームのような楽しいVCRが流れ、ファンたちを楽しませた。

衣装をチェンジし、アコースティックギターを持って登場し、『Sorry (ミアネ)』を歌った。続いて ダンサーも登場し、『Sorry not sorry』を披露したが、張りのある艶やかな高音、パンチのある歌声。23歳のステージとは思えない、クォリティの高さだった。

再びYumiとコーナーを進行することに。

設定は 飛行機の中。

ジェファンは いつも家のソファーに置いているという 愛用のかわいいクッションを抱えリラックスしながらトークを始めた。

「飛行機の中では 映画を観たり、寝たり、ゲームをしたりします。長時間のフライトの時はスリッパに履き替えてリラックスしたりします。機内では(あまり動かないため)消化しないので、フルーツとか 軽めのものだけ食べるようにしています。消化器官があまりよくないんです。ダイエットしている時は、ナッツを食べたりします。ホテルに着いたら部屋ではくつろぎます。」

WIN:Dにとってとても気の利いた提案がYumiからジェファンに伝えられた。 “ホテルでくつろぐ様子を再現”してみることに…。

準備されたバスローブを着て再現すると ファンたちはとろけるような笑顔になっていた。 ホテルや 楽屋などではPCでゲームをやって過ごすそうだ。

現在日本の歌を練習していて、次に日本で公演をやる時には披露したいと語り、WIN:Dから大きな拍手が起こった。

ここでWIN:Dからの質問に答えるコーナーが始まった。

WIN:Dがジェファンに聞いてみたい部分を( )でくくった空欄にして、そこを埋めて答えるというもの。

◆ジェニを動物に例えると(  )だ。⇒(羊)。「僕は純粋で大人しいから(笑)」

ジェニの好きなセクシーポーズは(   )だ。⇒「セクシーポーズ!!!」と、予想外の質問にかなり驚き照れまくるジェファン。 『Sorry not sorry』の腰をグラインドさせるダンスをやって見せ、客席からは「きゃ~~!!♡」という絶叫が起こった。

◆5年後の目標は(  )だ。⇒ 「キム・ジェファンという名前を人が口にした時、僕の名前と一緒に代表曲が沢山あってそれを上げてもらえるような歌手になっていたいです。信頼して聞ける歌手、目で見ても覇気のある歌手、多方面で活躍する歌手になりたいです。」

他、いくつかの質問に誠意をもって答えていた。

また、Yumiからソロアーティストとしての今後の活動について聞かれると、

「様々な活動で いいステージをお見せ出来るように努力していきたいので、是非皆さんも僕の歩む道を一緒に歩いて下さい。愛しています。」

と、真剣な表情で答えた。

楽しい時間はあっと言う間…。

ついに最後の曲を迎え、『Begin Again (アンニョンハセヨ)』をハンドマイクで歌った。曲のラストでは 花吹雪が沢山舞い散り、ジェファンの歌の世界を美しく彩った。 WIN:Dからも曲に合わせ「サランヘ!」「キム・ジェファン!」とコールが入り、感動を増した。

WIN:Dからは 「キム・ジェファン!!」と アンコールを求める声と、手拍子が自然に沸き起こり、どんどん大きくなっていった。

再びジェファンが登場し、ムーディーなメロディーの『Neighbors Know My Name』を感情たっぷりに、しなやかなダンスと伸びやかな声で表現した。

歌い終わると

「とても楽しかったです。 またいい公演が出来るよう一生懸命がんばっていきたいと思います。会場を一杯にしてくれてありがとう! 愛してる~~♡ 」

と、名残惜しそうに 手をふりながらステージをあとにした。

11人の大所帯だったWanna Oneでの活動を経て、ソロ活動となったキム・ジェファンだが、1人でも、最初から最後まで全く飽きさせることがない、クォリティのいたって高い公演を見せてくれた。 過酷なサバイバルオーディション「PRODUCE 101 シーズン 2」で最終的に勝ち残った真の実力者であることを、まざまざと見せつけてくれた。歌への愛情と自信に溢れ、堂々とした立ち振る舞いで安心して見ることが出来る、立派なステージだった。 キム・ジェファンの歌声やダンスパフォーマンスを生で見られる贅沢。 来てよかったと心から思える、素晴らしいとしか言いようのない極上のステージだった。

text :Chizuru Otsuka

photo : オフィシャル提供 ( ©Marvel entertainment )


公演概要

2019 キム・ジェファン FAN MEETING [MIN:D] in Japan

〇2019年6月7日(金)

オリックス劇場

〒550-0013 大阪府大阪市西区新町1丁目14-15

1部 開場13:00/開演14:00

2部 開場18:00/開演19:00

〇2019年6月8日(土)

大宮ソニックシティ 大ホール

〒330-0854 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1丁目7−5

1部 開場12:00/開演13:00

2部 開場17:00/開演18:00

※チケットはお一人様4枚まで

※全席指定 9,800円(税込)

※3歳以上要チケット。3歳未満入場不可。