【韓ペンオリジナルライブレポ】
2024年1月27日、TIOT(ティーアイオーティー)が Zepp Shinjukuにて『2024 TIOT LIVE:Find the way』を開催した。
TIOTは Mnetサバイバルオーディション番組-BOYS PLANET–に出演し、多くの注目を集めた「REDSTART ENM」練習生、キム·ミンソン 、クム·ジュンヒョン 、ホン·ゴニ 、チェ·ウジンの4名で結成。 2023年8月23日にグループ名を 「TIOT(This time is our turn)」として デビューを果たした。
2023年10月に行われ大盛況となったTIOTの日本初単独ライブコンサートの好評を受け、今回、わずか4ケ月という短いスパンで2度目の日本公演 『2024 TIOT LIVE:Find the way』を開催。よりパワーアップした姿で大勢のファンを魅了した。
本記事では18時開演の夜公演をレポートする。
Zepp Shinjukuのスタンディングフロアは、端から端まで、そして一番後ろまでギッシリとファンで埋まっていた。 まだ正式デビュー前にもかかわらず、どれほどTIOT が愛され、注目されているのかが証明された。
大きな声援に迎えられたTIOTはまずBOYS PLANETにて披露した、ファンにとっては思い出深いJessiのカバーナンバー 『NUNU NANA』を披露。最初から中毒性のある曲で煽って来る。 続いて 2023年8月リリースしたプレデビューアルバム収録曲、多くのK-POPファンにTIOTの存在を強く印象付けた『This is our time』を聞かせ、客席はすでに大興奮。歌い終わった後、しばらく声援が止まらない状態だった。
「こんにちは~!TIOTで~す。挨拶がちょっと遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます!」
とみんなで元気よく挨拶。
ゴニ「こんにちは。 皆さんのラーメン、つけ麺、イケメン、ホン・ゴニです」
ミンソン「それ、ちょっと古くない??(笑) 皆さん、僕はTIOTのアニキ、ミンソンです!」
そう言うと客席からは一斉に「アニキ~!!」の声が飛んだ。
ウジン「こんにちは。TIOTの可愛いチェ・ウジンで~す!」
ジュンヒョン 「宇宙最強キヨミ(可愛いコ) ジュンヒョンです♡」
ゴニ 「皆さん、新年ですね!お雑煮は食べましたか? 僕は久しぶりに友達と済州島(チェジュ島)に行きました!とっても楽しかったです」
ジュンヒョン 「僕は韓国の海街 江陵(カンヌン)で友達と楽しく過ごしました!海でTIOTって(砂に)書いて写真を撮りました」
ウジン 「僕は久しぶりに両親と新年を迎え、美味しいご飯を食べました」
ミンソン 「僕も ゴニとは別に、友達と済州島に行きました。久しぶりにいい時間を過ごしました!」
と、まずメンバー全員が おだやかに楽しく休暇を過ごしフレッシュしたことを報告した。
ミンソン 「今回のタイトルは『2024 TIOT LIVE:Find the way』です。 このタイトルにした理由と今回のライブを開いた理由は同じです。 まだ寒いですが、皆さんと一緒に新年を暖かく迎えようという意味で『Find the way』をタイトルにしました」
ゴニ 「僕はこのタイトルに、皆さんに会いに行きたい気持ちを込めました」
ジュンヒョン 「『Find the way』は冬をめちゃ暖かくしてくれる曲だと思うので、僕のお母さんもよく聴いてるみたいです」
ウジン 「『Find the way』は僕たち初のシーズンソングなので、今日みたいな肌寒い日にこの曲を聴いて皆さんと暖かく楽しめたらいいなと思っています」
と、公演に向けての気持ちを示した。
再びステージタイム。
ミンソンとゴニによる ニューバージョンアレンジの『BUNGEE』では本人たち自身「沢山練習した」と言うくらい自信を感じるエネルギッシュなラップを聞かせた。そのまま『コレオ』に合わせ迫力のダンスパフォーマンスを見せ、TIOTの才能の幅を見せた。
ここで一息!ファンからの質問に答える時間。 質問が書かれた沢山のポストイットが貼られたボードがステージに運ばれてくると、メンバーたちは何が書かれているか興味津々。 1枚ずつ質問を選んで答えていった。
★ゴニ⇒ 『2024年やりたいことは?』
「2024年というより僕のバケットリストはTIOTが東京ドームに立つこと! 僕の夢です。みんな一緒にね」
★ウジン⇒ 『日本で食べたものは何ですか?』
「みんなで牛カツを食べました。 そしてコンビニでデザートにプリンを買って食べました~♡」
★ジュンヒョン⇒ 『2部(夜公演)で期待出来るステージは?』
「クム・ジュンヒョンのソロステージですよ!若干のセクシーダンス(笑) 以上!(笑)』
★ミンソン⇒ 『冬のオススメ曲は?』
ミンソンはDAY6 の『”Time of Our Life(한 페이지가 될 수 있게)』 を アカペラで聴かせ、その優しい歌声にファンの心はきゅんきゅん♡状態となった。
その他、いくつかの質問にも楽しそうに答えていた。ファンからの要望に応え、日本語の早口言葉『なまむぎ なまごめ なまたまご』に全員がチャレンジしたが、音楽をやっているため 耳がいいからなのか みんなすぐに覚え、日本人でもなかなか言いにくいこの言葉をスラスラと言ってみせファンを驚かせた。
ここからは ユニット&ソロコーナー! 個人の魅力をアピールしていく。
バックダンサーを引き連れ登場したのは ミンソン&ジュンヒョン。 GD X TAEYANG(fromBIGBANG)の『GOOD BOY』を迫力満点にCOOLに披露した。
続くゴニはZICOの『BERMUDA TRIANGLE』の重厚なビートに乗せ熱くリリックを語った。ゴニ自身が考えた日本語のリリックも飛び出し、画面にはその言葉が映し出され大きな感動を与えた。
次に登場したジュンヒョンは ENHYPENの『Bite me』を聴かせた。スタンドマイクから途中ハンドにかえ、MCタイムで公言した通りセクシーでしなやかなダンスを披露すると「わぁああ!!」と歓声が客席から沸き起こった。
続いて黒いハットをかぶったウジンが『Bad』に合わせダンスパフォーマンスで魅せた。ハットを巧みに操り、軽やかにステップを踏む姿はあまりにも美しかった。
コーナー 最後に登場したのは ミンソン。 ONE OK ROCKの名曲『Wherever you are』をスタンドマイクで感情を込め歌い上げた。日本語の歌詞の意味をしっかりと理解して歌っているのが伝わって来た。歌のラストに「どこにいてもいつも笑わせてあげるよ」とミンソンがそっとつぶやくと、客席からは絶叫する声が響き渡った。
映像をはさみ、いよいよ後半戦へ!
昨年8月23日リリース発表したプレデビューアルバムタイトル曲『百戦無敗』をパワー全開で歌うTIOT。曲に合わせてファンが入れる熱いコールがしっかり彼らをサポートする。続いて同アルバム収録曲『Surfing』を歌った。
先ほどのユニット&ソロステージについて
ウジン「今回、1部と2部では違う構成と言っていたので、2部では『Bad』という曲で僕の新しいイメージをお見せしようと思いました」
ミンソン「ウジンさんがマンネ(末っ子)なんですが、『Bad』や『コレオ』の時だけはマンネではない瞬間が見えましたね」
ジュンヒョン「『Bite me』はもう少しセクシーな感じを出したくてダンスを入れてみました」
ミンソン「ジュンヒョンさんがこういうダンスを踊るのって珍しいですよね。 ゴニは日本語でRAPを作ろうとすごく頑張ったんですよ。拍手を贈りましょう!」
ファンやメンバーからの大きな拍手にゴニは照れくさそうな笑顔を浮かべた。
ジュンヒョン「次は僕が『WWW』を甘くお見せします!」
ここからラストまでは撮影OK! 「でも、(動画を撮ってるからって)静かにならないでね~(;’∀’) 撮るのもいいけど楽しんでくださいね」と、メンバーたちは客席が静かになってしまうのをちょっぴり心配する可愛い姿を見せた。 ジュンヒョン個人の新曲『WWW』を爽やかに聞かせた。歌い終わると「『WWW』はあまり披露する機会が無いので今日はチカラを入れました。よりかっこよく、甘い男になって皆さんの所に戻って来るのを楽しみにしていて下さい、赤ちゃんたち♡ BABY♡」と感想を言うと客席から「きゃ~~っ♡」という声が上がった。
続いて今回の公演タイトルにもなっている曲『Find the way』。公演のポスターにもなった雪の中を歩く4人をモチーフにしたイラストをバックに、寒い冬が暖かく、そして楽しくなるような優しい声で歌った。
そして今回の日本公演の為に特別に準備したという米津玄師の『Lemon』、優里の『 ベテルギウス』を日本語で歌った。 とても綺麗な発音の日本語、そして透き通るような歌声に客席からは感動ですすり泣く声が聞こえて来た。
歌い終わると、今、披露した曲たちについて
ジュンヒョン「『WWW』は僕の初ソロ曲ですが、ここで満足せず さらにいい曲をお聞かせしたいと思います」
ウジン「『Find the way』は今回のLIVEのタイトルですが、シーズンソングでとても温かい曲なので、皆さんも温かい気持ちで楽しんでいただけたら嬉しいです」
ゴニ「(※全て日本語で)皆さん、今日一日、いかがでしたか? 実は今回のLIVEを準備しながら大変なことも色々あったんですが、皆さんのチカラは凄いと思いました。凄いエネルギーを感じました!これはウソじゃないです。僕は今日、涙が出る程幸せでした。ステージの上で、僕の気持ちが皆さんのおかげで癒されたと感じました。皆さんの大きな応援に出会え、今年も幸せな一年になりそうです。皆さんも悲しいことや大変なことが無いように、僕が祈ります!今年もよろしくお願いします。 皆さん今日、僕は本当に楽しかったです。愛してます。それから… この世の中で一番、愛してる。 絶対、覚えとけよ!……BABY♡」
メンバー「あ~~、最後の“BABY”がなければ、よかったのに~~(笑) “BABY”の一言がちょっと残念(笑)」
ウジンは 一生懸命日本語で書いて来た手紙を取り出し
ウジン「今日遠くから来て下さったかたたち、本当にありがとうございます。僕たちの公演、皆さんと一緒に仕上げられてとても良かったです。僕たちの『百戦無敗』の活動は終っても頑張っていくので、一緒に成長していきましょう。今年もよろしくお願いします!」
日本語でのメントを頑張った末っ子ウジンに兄たちは「凄いね」「かっこいい!」「イケメン」と褒め称えた。
ジュンヒョン「僕は『ベテルギウス』を歌いながら想像しました。この『百戦無敗』の活動を今日のステージで終わらせるのは… 思い出が沢山出来て良かったなぁって… 」
そう言いながら涙を滲ませるジュンヒョンに、全く同じ思いのメンバーやファンも 一気に今日の感動が甦って来た様子。ジュンヒョンのことを「泣き虫だなぁ~」と言いつつも、自分たちも泣きそうになっている愛らしいメンバーたち。
ジュンヒョン「僕は…」
言葉を続けようとするも涙が止まらなくなったジュンヒョンを気遣い、ミンソンが先にメントすることに。
ミンソン「(※日本語で)実は今日、『Wherever you are』ではなく『奏』(スキマスイッチ)を歌うつもりでした。でも、この『Wherever you are』は歌詞に皆さんへ伝えたいことが書かれていると思い、この歌を選びました。実は僕も言いたいことを書いてきたので、読んでもいいですか?」
と、伝えたいことを一言も漏らしたくない強い気持ちを伝えながら手紙を取り出した。
ミンソン「(※日本語で)もちろん『奏』もいい曲なんですが、今日のライブではこの『Wherever you are』を歌いたかったです。ファンの皆さんに話したいことがこの歌詞にあると思って選びました。さっき歌が終わって「僕がいつも笑わせてあげるよ」って話しましたよね? 本気です。いつも幸せにしてあげたいです。皆さんは僕にとって大切な存在で、いつもチカラになってくれて、本当に宝物です。今日皆さんが作って下さったいい思い出は絶対忘れられません。僕もこれから皆さんと一緒にいい思い出を、いい瞬間を作りたいです。今日来て下さって本当に感謝しています」
自分の正直な気持ちを伝えているうちに感極まり涙ぐむミンソン。 メンバーたちからの想いのこもった数々の言葉を聞くファンの目も崩壊状態となっていた。
ミンソン「わぁ、ジュンヒョンのせいだよ~(笑)(※と、自分も泣いてしまったことを照れ隠ししようとするミンソン)みんな… 大好きです!僕はファンの皆さんが全部です。ありがとう!」
気持ちを伝えたミンソンは「もっとかっこよく伝えたかったんだけどなぁ(笑)」と涙ながら伝えてしまったことがちょっとだけ残念だった様子だった。ここで涙が落ち着いたジュンヒョンがメントの続きを語り始めた。
ジュンヒョン「僕は子供の頃から子役として活動して、今はこうやってアイドルとして活動しています。今日初めて今までの僕の活動は無駄ではなかった、この仕事を選んで良かったと思いました(※そう言いながら再び涙してしまうジュンヒョン) とても幸せな時間でした。皆さんにこのようにステージ上でいいエネルギーを送っていただき、歌いながら皆さんからいいエネルギーを沢山いただいてとても幸せだなと思いました。正式なデビュ―迄、そう長くはないけれどあと少し待っていただければ嬉しいです。すぐにまた素敵なステージをお見せしますのでまた会いましょう!以上です」
やっと最後まで思いを伝えることが出来、ホッとした様子のジュンヒョンは涙目ながらもにっこりとほほ笑んだ。
その姿がファンにはたまらなく愛おしいようだった。
ゴニ「本当に皆さんが、“僕たちが存在する理由”です。最後にみんなで写真を撮りましょう!」
と、客席をバックに今日の素敵な思い出を形に残した。
ミンソン「今日は本当にありがとうね! また会いましょう」
そう伝えると 最後の曲、あいみょんの『愛を伝えたいだとか』を日本語で歌った。 彼らの気持ちや年齢に添った思いを綴った歌詞を、気持ちを込めてファンに贈った。 最後に「皆さん大好き、ほんと愛してる」と言葉を残しステージをあとにした。
TIOTの心のこもったステージに触れたファンたちの気持ちは止められない。「キム·ミンソン 、クム·ジュンヒョン 、ホン·ゴニ 、チェ·ウジン!!」と何度も何度も彼らの名前を呼び、アンコールを求めた。 バックにいるTIOTに届けと、声はどんどん大きくなっていく。
そこに聞こえて来たのは BIGBANGの『Sunset Glow』のイントロ! 元気の出るこの曲でファンと一緒に大盛り上がりで楽しんだ。 ジュンヒョンは かわいい大きなウサギを着用し、さすがの最強キヨミぶりを発揮していた。
「最後に皆さんのための曲を披露します!」「スマホのライトを点けて下さい」
そう言うと TIOTのオリジナル曲、2023年8月発売したプレデビューアルバム収録曲『Starlight』を披露した。まるでTIOTの未来のようにキラキラ輝く スマホのライトに照らされながら、ファンへの思いを歌に込め聴かせた。
ゴニ「(※日本語で)ここで皆さんにお知らせがあります。今回のLIVEの様子が3月にエムオン!(MUSIC ON TV!)で放送することが決定しました! 去年の11月に放送した特別番組も再放送されるみたいなので見逃した人はチャンス!ですよ。 詳しくはエムオン!のHPにUPされるみたいなんでチェックして下さい」
ミンソン「今日は大切な思い出を作って下さりありがとうございました!皆さん会いたかったでしょう? 私が君を守るっ!(笑)」
ウジン「ほんとにほんとに大好き~~♡」
ゴニ「最近 筋トレをしているので楽しみにしててね~!」
「今までTIOTでした!ありがとう。来てくれてありがとう。本当に嬉しいです!また会おうね!」
と、本当に名残惜しそうだった。
まだ正式デビュー前のTIOTだが、彼らの人柄を感じるとても温かい、そしてパフォーマンス面ではエッジのきいた大迫力のステージを見せてくれた。日本語の歌も多数用意し、トークも出来る限り日本語を使おうとするなど、日本での活動への意欲と熱意を感じた。少しでもファンとのコミュニケーションをなめらかにしたいという強い思いで、かなりの準備を重ねて来たのだろう。 そんな最高なLIVEを観たファンたちは、とても幸せそうな表情を見せていた。
TIOTの今後の活動や、正式デビュー日決定の発表が楽しみでならない。
Text & Photo : Chizuru Otsuka
公演概要
『2024 TIOT LIVE:Find the way』
▼開催日時、場所
2024年1月27日(土) Zepp Shinjuku
東京都新宿区歌舞伎町1丁目29番1号 東急歌舞伎町タワーB1-B4
<1部>開場:12時00分 / 開演:13時00分
<2部>開場:17時00分 / 開演:18時00分
▼チケットについて
前売り:11,000円(税込) ※ドリンク代別途600円
受付URL https://l-tike.com/tiot/
※全席スタンディング自由席
▼公式twitter
https://twitter.com/TIOT_NOW_JP