【韓ペンオリジナルレポ】~「BUZZ-UP 2024 spring」~日韓の精鋭アーティスト集結!写真満載にて詳しくレポ!(セトリあり)

2016年8月に “本物の熱狂を届けよう”、“男性ダンスボーカルシーンを盛り上げよう” という思いのもと開催された音楽フェス『BURN-UP』。 この兄弟イベントとして翌年2017年夏より開催が始まった『BUZZ-UP』は毎回、日韓の精鋭アーティストたちが夢の共演を果たし、音楽シーンに新たな風を吹き込んで来た。

そんな人気イベントが2024年4月2日(火)、横浜ランドマークホールにて「BUZZ-UP 2024 spring」 として今春も開催された。

今回出演したのは  (※ (日)⇒日本人アーティスト、(韓)⇒韓国人アーティスト)

●オープニングアクト

 WIP(日)

●本編

・JG JOONHO 2部のみ】(韓)

・ MIDNIGHT DRIVE (韓)

・学芸大青春 (日)

・杉本琢弥 (日)

・BLACK IRIS (日)

・SUPER FANTASY  (日)

・新世界 NEW WORLD SUNGHO×WANCHUL (韓)

(順不同・敬称略)

※韓ペンでは18時15分開演の 第2部公演を取材させていただきました。


まず、オープニングアクトとして2024年1月にデビューしたばかりの 3人組 WIP が登場。

「ここから夢を追いかけて、音楽に乗せ皆さんに伝えていくので、一緒に夢を追いかけていただけたら嬉しいです!」 と決意を言葉にし、笑顔いっぱいに3曲を披露した。

■セットリスト

Contradiction

シアワセオリー

Make A Wish


「はい、ど~も!」という元気な声と共に、第2部のMCを担当する ソンホ(新世界 New World)、星野陽介(学芸大青春)、ウシク(MIDNIGHT DRIVE)の3名が登場。

どのグループにも変わらぬ応援をしてほしいと伝えたあと、ウシクが「僕が “BUZZ!”って言ったら、皆さんは“ UP! ”って叫んでくださ~い」と、声出し練習。

盛り上がる準備はOK!!  ここからいよいよ本編が始まる….。


トップバッターはJG JOONHO

現在ソロアーティストとして活動しているJG JOONHOは、パワフルに全3曲を披露した。

1曲目の『LOVE YOUR SMILE』を歌い終わると、「皆さん、楽しんでますか? 温かく見守って下さりありがとうございます。 素敵なステージに立たせていただいたこと、皆さんに出会えたこと、素敵な様々なアーティストの皆さんと共演出来ることを光栄に思っています。今日は “私の推しじゃないから…”とかじゃなく、みんな一緒に楽しみましょう! 色々大変なこともまだまだあると思いますが、次の曲『GROW OVER』を聴いて一緒に頑張りましょう!」と、思いを伝え、心をこめて歌うことで観客1人1人にパワーを送った。

「僕は今、3月から4月7日まで「15公演で1000人を動員するチャレンジ」をやっています。 ミッション達成すればソロファーストシングルが出せるので、今頑張っています。 是非、遊びに来て下さい。1000人のうちの一人になって下さったら嬉しいです。僕は学生時代から自分の未来図を描きながら頑張って来ました。こうして歌手として活動していて、これからも歌手としての未来予想図は変わらないです。皆さんも自分のこれからを描きながら聴いて下さい」 と語り、『未来予想図Ⅱ』に思いの丈を注ぎ込み、じっくりと歌った。

■セットリスト

LOVE YOUR SMILE

GROW OVER

未来予想図Ⅱ


2番目の登場は 学芸大青春

男性4人組ダンスボーカルグループ 「学芸大青春(がくげいだいじゅねす)」は、東京の学芸大学駅付近の寮で共同生活を営みながら、日本中に「青春」届けようと、2019年9月から2次元の姿で活動をスタートし、2次元と3次元を行き来しながら活動中。 この日MCを担当する予定だった内田将綺が残念ながら体調不良で欠席となり、今回はメンバー3人での登場となった。

登場するやいなや「皆さん、2部も最高の時間にしたいので、座ってる人、是非立ってください!」と煽り『Hit the City!!』 をエネルギッシュに披露した。

歌い終わると、今日欠席の内田について

「食事にも気を使ってるし、筋トレもしてガタイのいい奴なんですが、一番からだが弱くて、今日は体調不良で休んでしまって…。すごく意気込んでたのに…(笑) 僕たち、新しい事務所に移籍してから今日が初めてのお仕事で、めちゃくちゃ気合入ってたんですが、そんな大切な日に一人いないっていう~(笑)」とジョークを交えながらも、今日は参加出来なかったメンバーについても、存在をしっかり観客に印象付ける メンバー愛を見せた。

続いてバラード曲『ヤマアラシのジレンマ』をしっとりと聴かせたあと、「僕たちのこと知らない人も手を揺らすだけでもいいので今日は一緒に楽しもう!」と言い、青春を感じさせる新曲『名もなき今日』を、そして最後の曲『アイコトバ』では、歌唱前、もっとみんなで楽しみたいと 振り付けの一部をレクチャー。ステージと客席が1つになって大いに盛り上がった。

学芸大青春は4月、5月も多くのライブイベントに出演することを告知してステージをあとにした。

■セットリスト

Hit the City!!

ヤマアラシのジレンマ

名もなき今日

アイコトバ


3番目に登場したのは 新世界 NEW WORLD  SUNGHO×WANCHUL

Apeaceのメンバーとして10年以上 活動を共にしたソンホとワンチョルが、新たな世界に進もうと結成したグループ。 両者共に、メインボーカルとしてApeaceの 音楽面を牽引して来た実力派。

1曲目の『線香花火』の歌詞に描かれたせつない思いを丁寧に伝えると、大きな拍手と歓声が起こった。

歌い終わるとガラっと雰囲気が変わり、「皆さん初めまして!!新世界の ワン!」と元気にワンチョルが叫ぶと、客席からは「チョル!」と大きなレスポンスが飛ぶ。 それを隣で見ていて「ソンホです。ソン!」と、突然真似をしたソンホにも、客席から「ホ!」としっかりレスポンスが飛び、長年のファンとの絆の深さを感じさせた。

ソンホが「(新世界というグループは)まだこの状態は完全体ではないんです。もっと何人かいるし。」と匂わせ発言をすると、客席からはすかさず「何人?」とツッコミが入った。「教えられない~、まだ(笑)」と、じらすソンホ。ワンチョルは「韓国人ですがみんな兵役は終ったので、もう行くことは無いので(メンバーの入隊などは)心配しないで応援して下さい!」と付け加え、新世界がこれから新たにメンバーを迎え、完全体となって活動を進めていくことを明言した。

ピアノの美しい音色と共にバラード『幸せがみつけられるように』を聴き手の心に届くようにと、しっとりそして力強く歌い聴かせた。

歌い終わると再び元気よく「僕たち、歌う他に、踊りも演技も出来ます!」と多才なことをアピール。また、6月9日に新宿で新世界として初のライブ(SHOWCASE)開催が決定したことも伝えた。

ポップチューン『遊ぼうぜ』では曲中、「サランヘ!」「サランヘ!」など、観客とのコール&レスポンスで盛り上がりHAPPYに締めくくった。2人のトークは決してかみ合っているとは思えないのだが、何故か不思議なくらいケミの良さを感じ、観客に強い印象を残した。

■セットリスト

線香花火

幸せをみつけられるように

遊ぼうぜ


MCをはさみ、続いて登場したのは SUPER FANTASY

2017年2月にデビューし、毎週日曜 赤坂にある専用劇場で公演を続けている。「おとぎ話の世界に飛び込んでハッピーエンドを迎えにいく、全く新しいエンターテインメントプロジェクト」として、他とは全く異なる独特の世界観を貫き、大きな感動と驚きを与え続けている。

今まで 『白雪姫』や『美女と野獣』など様々なテーマに取り組んで来たが、今回披露したのは 新作『ラプンツェル』 。  山賊がラプンツェルをそそのかし、悪さをしている雰囲気をロック調の曲で、 その後、そこにあるものに素直に喜び笑顔を見せるラプンツェルに悪の心が洗われていく様を楽しく元気な曲で、そして街には光りや音楽が溢れラプンツェルが昔、魔女にさらわれた姫だったことがわかり感動的なエンディングを迎える。

 SUPER FANTASYは壮大なストーリーの重要部分を巧みにピックアップし、場面ごとに衣装も雰囲気も変化をつけ、ラプンツェルのストーリーを丁寧 且つ端的に伝えていた。  

SUPER FANTASYは これまで「姫」の出てくる題材を多く扱って来たが、ステージに女装した「姫」は一切登場しない。 しかし、そのおとぎ話がきちんと理解できる不思議な世界に誘ってくれる。 そして、必ずアクロバットを取り入れ、メリハリあるストーリー展開で楽しませてくれる。 他に類を見ないパフォーマンスでこの日も観客を魅了した。

■セットリスト

Bad

Curious!!!

Change


5番目は 日本のダンスボーカルグループ、BLACK IRIS

BLACK IRISは2018年春に行われた”BUZZ-UP”でステージデビュー。BUZZ-UPは彼らにとって忘れられない大切なイベントだ。今回、大きく成長した姿で帰って来た。

『Venus』のロックビートで一気に会場を熱くする。 続く『Do it』では曲に合わせファンからの大きなコールが入る。エネルギッシュなパフォーマンスとパワーボーカルが昂揚感を煽りまくる。

2曲一気に飛ばし、「いい空気感ですね!」「めちゃくちゃ盛り上がってますね!」と、かなり手ごたえを感じた様子。 「BLACK IRISは都内を中心にライブ活動を行っているんですが、今回全国ツアー(東・名・阪・福)が決まったので是非近い所に行った時には来てくれたら嬉しいです。」 と、またすぐ会える機会があることを告知した。

3曲目の『Lovesickness』で洗練されたメロディーに乗せ、せつない思いを伝えたあとは、雰囲気を変え『SEASON’S』をポップに聴かせた。 今回、様々なタイプの曲を披露し、BLACK IRISの幅の広さを知らしめた。 パンチのある歌声と力強いダンスパフォーマンスで観客に満足感を与えた。

■セットリスト

Venus

Do It

Lovesickness

SEASON’S


続いての登場は 杉本琢弥

BLACK IRIS のメインボーカルとして活動、2023年春からはシンガーソングライターとしての活動を開始。今回はソロアーティスト 杉本琢弥として BUZZ-UP に参加した。 杉本琢弥の別名は「熊本の彼氏」。TikTokでは94万人超のフォロワー数を誇り、熊本弁の軽快なトークが人気となっている。

手にマフラータオルを持って登場した杉本琢弥。 『淡水魚』を歌いながらステージを右に左に動き、どんどん観客を惹きつけていく。観客たちはいつの間にか自然に立ち上がり、タオルを一緒に大きく回していた。 続く『But… !』の軽快なビートに合わせクラップしたりペンライトを振ったりと、一緒に大いに楽しんだ。

「楽しんでますか~? 盛り上がってますか?」という杉本琢弥からの問いかけに、客席からは大きく「Yeah~!」という声が返ってきた。

「5月3日、六本木EXシアターで無料ライブをします。 “今日、琢弥くんを見たけど、素性なんもわからん~。” “ハイッ、29歳ですっ!” 」 と、杉本のTikTokで人気の ”やりとり動画 ”のように軽快な一人芝居トークで惹きつける。

「もし皆さんの推しのライブが5月3日にまだなんも入ってなかったら、先に押さえちゃってください。 で、この日、推しが何かやるって言ったら… “ごめ~ん、この日 琢弥くんが先にやるって言ってたから~” って言ってください~(笑)」と熊本弁のやわらかい言葉づかいと九州男児らしい押しの強さで笑いをとりながら、しっかりとPR した。

雰囲気を変え、バラードナンバー『恋雨』でせつない思いをじっくりと聴かせたあと、最後の曲は一緒に歌って欲しいと♪ラララララ~…♪とハミング部分をみんなで練習。 POPなナンバー『おにぎり』を会場1つになって楽しく明るく歌った。

■セットリスト

淡水魚

But…!

恋雨

おにぎり


今回のイベントのトリとして登場したのは MIDNIGHT DRIVE

2010年よりCODE-Vのメンバーとして一緒に活動していたSONI(ソニ)、RUI(ルイ)、SOL(ソル)、WOOSIK(ウシク)の4人が集まり、2023年に結成された。CODE-V時代から歌声に定評があり、今も根強い人気を誇っている。

まず『CLOSE TO YOU』を優しく歌い上げると、流暢な日本語で「今日は『BUZZ-UP 2024 spring』に参加することが出来てめちゃめちゃドキドキしています! 昨日、日本に着いて花粉が結構飛んでるから、花はどこにあるのかなぁ?って思ったら、ここにありました~♡」とソルが客席を指さしながらにっこり。自己紹介でも「花の皆さ~ん、こんにちは!ソルです」としっかりたたみかけていた。

2部のMCを務めたウシクは「足りない所が沢山あるんですがMCをやらせていただきました。今日は沢山の皆さんに来ていただき、そういうところまでも温かく迎えていただいて、頑張れる気になりました!今日は皆さんの心に響くような歌をお届けしたいと思います。」と、感謝の気持ちを伝えた。

2曲目の『Out of the frame』では MIDNIGHT DRIVEの音域の広さや、ハーモニーの美しさで魅了した。

「今日はここにいるみんなが1つになって盛り上がっていきたいと思います。次の曲は皆さん、立ってもらって一緒に楽しみましょう!」

『NEW WORLD』では「Hey!!」と、何度も一緒にコールやクラップをして楽しんだ。客席のテンションは最高潮!みんな、満面の笑顔を浮かべていた。

「対バン公演はすごく久しぶりなんですが、参加させてもらって本当にありがとうございますっていう気持ちで歌いました。最後の曲『POWER』ですが、皆さんにとって推しのアーティストさんは自分のヒーローみたいな存在だと思うんです。でも、今日は応援しているアーティストさんではなく、自分自身がヒーローだと思ってこの曲を聴いて欲しいなって思いながら歌いたいと思います!」と語り、疾走感あるサウンドとエネルギッシュなボーカルを聴かせた。曲が進むにつれ、自分の中にどんどんパワーが漲って来るのを感じさせた。日韓アーティストの凄いパワーで一気に走り抜けて来た本日のイベントのラストを締めくくるのには、ピッタリな楽曲だった。

歌い終わると、今週末から全国5ケ所(仙台・横浜・京都・名古屋・福岡)を周るツアー、そして12月4日にZepp SHINJUKU にてワンマンライブを行うことを告知し、一人でも多くの人たちに歌を届けたいと語りステージをあとにした。

■セットリスト

CLOSE TO YOU

Out of the frame

NEW WORLD

POWER


全てのアーティストのパフォーマンスが終了し、いよいよエンディング

まずMCから長時間 立って熱い応援をしてくれた観客に感謝の意が伝えられた。MCの呼び込みで出演者全員が再びステージに登場し並んだ図は圧巻だった。大きな拍手と声援が沸き起こり、出演者たちは嬉しそうに客席を見つめていた。

出演アーティスト組数と同数(夜公演は7つ)のBUZZ-UPオフィシャルグッズ(サイン入り)プレゼントの抽選が行われ、各アーティストが抽選BOXから1枚ひいた席番号の幸運なファンに贈られた。

イベント最後には全員で「BUZZ!」「UP!!!」と叫んで、熱いライブイベントは終了した。

終演後にはロビーに設置された特設会場で、アーティストごとに特典会も行われ、ファンにとって大好きなアーティストとの忘れられない思い出の一日が、心に新たに刻まれた。

text & photo : Chizuru Otsuka

公演概要

「BUZZ-UP 2024 spring」

日程:2024年4月2日(火)

会場:横浜ランドマークホール

時間:

【1部】開場13:00 / 開演13:30

【2部】開場17:45 / 開演18:15


出演者:

・JG JOONHO【← 2部のみ】

・ MIDNIGHT DRIVE

・学芸大青春

・杉本琢弥

・BLACK IRIS

・SUPER FANTASY

・新世界 NEW WORLD SUNGHO×WANCHUL

 (順不同・敬称略)

【チケット料金(税込)】

前売7,000円 / 当日8,000円

✳︎全席指定席

✳︎BUZZ-UPオリジナルグッズ&プレゼント抽選会応募券付き


★Official HP: http://www.buzz-up.jp/

★X(旧Twitter): https://twitter.com/BUZZUP_staff

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