【韓ペンオリジナルレポ】~『映画 冬のソナタ 日本特別版』特別先行上映~ ユン・ソクホ監督と、 チェ・ジウ演じるユジンの日本語吹替を担当した田中美里 が登壇!『冬ソナ』について熱く語る

ドラマ『冬のソナタ』は韓国KBSで2002年に放送され、日本では2004年にNHK地上波にて放送されたが、週末の深夜枠にもかかわらず、高視聴率を獲得し、『冬ソナ』旋風が沸き起こった。テーマ曲「最初から今まで」は、今でもそのメロディーを聴いただけで『冬ソナ』の曲だと思い浮かぶほど、日本中に強い印象を残している。

雪景色の中で交わされた永遠の約束——すべてはここから始まり、日本での韓流ブームの先駆けとなった。

主人公チュンサンを演じた俳優の ペ・ヨンジュンは、“ヨン様” という愛称で親しまれ日本中の女性を虜にした。ヨン様が来日した際は羽田空港開港以来最多となる約5000人が出迎えるなど、日本でも一躍トップスターとなった。さらに、ドラマのロケ地の一つ、韓国・春川(チュンチョン)には連日、日本から観光客が押し寄せるなど、まさに“韓流の原点”として礎を築いた。

そんな究極の名作ドラマが、日本のスクリーンに『映画 冬のソナタ 日本特別版』として帰って来た!

ドラマの監督をつとめたユン・ソクホ監督、そしてPAN ENTERTAINMENTの製作陣が「日本の視聴者から長く愛されてきたこと」へ深い感謝を込め日本だけのために劇場版として4Kにリマスター。さらにドラマ『冬のソナタ』のOST「最初から今まで」を作曲したイ・ジス音楽監督により、新たに映画用としてオーケストラ中心で編曲し直され、再録音された楽曲も加わり、世界で最初のお披露目となる『映画 冬のソナタ 日本特別版』は完成された。

1400分のドラマを2時間へと大胆に再構成し、物語の核である主人公の2人の“純愛のみ”を抽出した、この濃密すぎる《究極の冬ソナ》はユン・ソクホ監督が全工程に参加した決定版となっている。

そんな『映画 冬のソナタ 日本特別版』を精魂傾け製作したユン・ソクホ監督が、日本にいる『冬ソナ』ファンへ直接感謝を伝えたいと緊急来日! 2月26日(木)新宿ピカデリーにて行われた「トークイベント付き特別先行上映」にて舞台挨拶に登壇した。 ドラマ版でチェ・ジウ演じるユジンの日本語吹替声優を担当した俳優・田中美里も登壇し、トークセッションを行った。田中にとってドラマ『冬のソナタ』は初めて声優に挑戦した思い出深い作品。ユン・ソクホ監督と共に作品を振り返り、『冬ソナ』愛を語った。

映画鑑賞後に行われた舞台挨拶。 たった今、懐かしいあの数々のシーンを観たばかりの観客たちに MCの田代親世が「いかがでしたか?」と問いかけると、「最高でした!!」と興奮気味の声があちこちから聞こえて来た。

名曲「最初から今まで」をBGMに ユン・ソクホ監督と田中美里が登場すると大きな拍手と歓声が起こった。なんと飛行機が遅れ、ユン・ソクホ監督は少し前に日本に到着したばかりだったが、一緒に映画を鑑賞したいと、劇場に到着してすぐに客席に入り最後の1時間を観たそうだ。

ユン・ソクホ監督: 今まではずっと編集室で観ていたのですが、今日初めて映画館で鑑賞することができ、感無量です。日本の皆様がこの作品をどのようにご覧になったのかがすごく気になりますが、お一人お一人に聞くこともできずもどかしくもあります。

監督のこの言葉を聞いた『冬ソナ』ファンたちから大きな拍手がおくられ、日本のファンが大満足してくれたことを感じ、満面の笑顔を浮かべた監督だった。

田中美里: 今日はあいにくの曇り空ですが、『冬のソナタ』にはこのシルバーの空がぴったりだなぁと思いながらここまで来ました。20年以上経って『冬ソナ』が大好きな皆さんとこのような場に立てて、とても嬉しく思っています。

2004年に NHKの地上波でオンエアされるや日本で爆発的な『冬ソナ』ブームが起こり、このドラマがきっかけで日本では韓流ブームに火がついたことをどう感じていたかを聞かれ

ユン・ソクホ監督: 当時、人から「日本で『冬のソナタ』の人気がとてもある」とは聞いていましたが、それがどの程度なのかあまり実感できませんでした。 でも当時のペ・ヨンジュンさんの人気ほどではありませんが、私がチェ・ジウさんと一緒に来日した際には日本の皆さんがとても歓迎してくださり、日本でのスケジュールを過ごしながら、本当にたくさんの関心をいただいていることが分かりました。おそらくその年の 3分の 1ぐらいはいろいろな形で日本に来て、皆さんと一緒に過ごす機会を得た、私の人生において忘れられない一つの事件であったと言えます。 当時、ある日本の政治家の方が「日本と韓国、両国の政治家は両国が仲良くなるよういろいろ努力し頑張ってきたけれど、ドラマ 1本がこんなにも両国を近づけている」と、驚きつつも『冬のソナタ』の人気を祝ってくださいました。このドラマが両国間の交流を深め、距離を縮める役割をしました。一つのドラマが大きな役割を果たすことができるという良い前例になったと思います。

と、エンタメが人々に与える影響力の大きさを目の当たりにし、感動と自信感を得たようだった。

チェ・ジウ演じるユジンの吹き替えを担当したことについて

田中美里: 声優をするのは初めてだったのですが、最初のバスのシーンでの息遣いからはじまって、そこだけでまず 2キロ痩せました💦 うまく合わせられなくて、結構たくさんテイクを重ねました。声優って声だけを入れるので軽く入れればいいのかと思っていましたが、舞台のようにお腹の底から声を出さないと画面に乗らなくて…。そうやって私は『冬ソナダイエット』した思い出があります(笑)まだ韓流ブームが始まっていない頃に放送が始まりましたが、放送の途中あたりからは皆さん、私を見かけると「ミニョンさん巻きってどうやって巻くのですか?」とか声をかけていただくことも増えました。私は声を担当しているだけなので巻き方はわからなくて、「どうやって巻くんでしょうねぇ」とお話しをしたり、本当に注目されているのだと感じました。韓国に番組で行かせていただいた時もたくさんの日本の方と出会うことができて、皆さん本当にこの作品を愛してくださっていることを実感したのを覚えています。

ここで是非ドラマ『冬のソナタ』視聴者たちが魅了されたチェ・ジウ演じるユジンの言葉を、田中美里に生で語ってもらうことになった。20年ぶりのユジンに「20年前の自分、降りてこいっ!」と自身におまじないをかける かわいい田中。

飛行場でミニョンを引き留めに行った時の「チュンサン、今まで気がつかなくて本当にごめんなさい。生きてたくせに…私を忘れるなんて…私は一つも忘れてないのに」 と、当時誰もがここで涙を流した名場面を、感情を込めて語り、その映像を思い出した観客は当時の想いを甦らせていた。今回上映の『映画 冬のソナタ 日本特別版』は字幕版のため、このセリフを田中美里の声で聞くことができた大変貴重な瞬間となった。田中美里はユン・ソクホ監督に「いつか吹き替えバージョンの『映画 冬のソナタ 日本特別版』も是非!」とお願いする茶目っ気も見せた。

『映画 冬のソナタ 日本特別版』は日本のためだけに映画化された特別版だが、2026年の今、映画化したきっかけを聞かれ

ユン・ソクホ監督: ドラマ『冬のソナタ』を韓国で制作した会社の方から映画化しないかとお話をいただきました。最初は1400分にもわたる長いドラマを2時間にすることができるかと思いましたが、かつての記憶をまた呼び起こし、当時の感情をまた生かすというとても興味深い作業になりそうだと思い、快諾しました。でも実際にやってみるとドラマの多くの部分をそぎ落として重要な部分だけを集めていくという作業はやはりとても難しいものでした。しかしながら俳優さんたちの表情がそれぞれの気持ちを本当によく表現してくれていたので、その表情だけでも感情を伝えることが十分可能だったのだと思います。でもやはり残念に思っていることもあります。主人公たちの若い頃、高校生時代の初恋のシーンをたくさんは入れられなかったこと、あとパク・ヨンハさんをはじめ周りの登場人物たちをあまり登場させられなかったことが申し訳なくもあり残念でもあります。

監督は残念な部分もいくつか述べたが、実際の映像はとても長かったドラマを編集しなおして2時間にまとめたとは思えないほどの見事な出来栄えだった。

田中美里も監督の言葉に

田中美里: 素晴らしい映像がたくさんあるあの長いドラマをどうやって映画にできるのだろうとすごく不思議でしたが、観た時に、今まで『冬ソナ』を観たことが無い方でもわかりやすく、すごく楽しめるような映画になったと思いました。2人の心情がより濃く出ていて、最後にミニョンというかチュンサンが記憶をそのまま残しておきたいから視力を失うことを選ぶということをより強く濃く感じることができて、泣けて泣けて仕方なかったです。そういう意味も込めて映画版も素晴らしいと思いました。全部目に焼き付いていてすぐに思い出すことができる絵画のような雪のシーンとか、映像美の素晴らしさがぎゅっと詰まった宝物のような映画に仕上がっていると思いました。

この言葉に、たった今映画を観終わり、記憶や感動が蘇った観客たちからは大きな拍手が起こった。中にはドラマの1話からあらゆるシーンの写真を自分でまとめた思い出のフォトブックを持参した熱狂的なファンもいた。

今回カットとなったが入れてほしかったシーンを聞かれ

田中美里: 当時はいろんな方にセリフを言ってほしいと言われることも多かった 「私、ミニョンさんにはごめんなさいを言いませんから。私が心を持って行ったから。愛してます」という部分もちょっと見たかったなと思いました。

ユン・ソクホ監督: たしかに本当にいいセリフですし、いい場面でもありました。入れるかどうか本当に頭を悩ませたシーンです。ただ、全体的に見た時にユジンとミニョンという関係、まだチュンサンであるということがわかっていない状態での2人の関係性をあまり映画の中では大きくは扱っておらず、どんどん好きになっていく過程は大きく取り上げなかったので、あのシーンを入れることで 唐突に感じられるかもしれないと考えました。それでその代わりとして感情を表すために雪が降りしきる場面やその中で泣いている場面に置き換えました。映画化するにあたり入れられなかったシーンがたくさんあり、そういうところが難しくもあり残念でした。この先映画をご覧になる方から「あのシーンを入れて欲しかったのに」という言葉を、きっと何度も聞くことになると思います。

当時の『冬ソナ』ブームを 出演者たちはどのように感じていたのかを聞かれ

ユン・ソクホ監督: 日本の皆さんがすごく愛してくださっていることにとても興奮して喜んでいました。ペ・ヨンジュンさんは日本でさまざまなイベントも行いましたし、大ファンの方の入院先へ来訪した美談も聞きました。チェ・ジウさんもその後、日本のドラマに出演したりして、「自分の世界や人生が広がったような気がする」と非常に喜んでいました。

そんなチェ・ジウに以前対面した時のことについて

田中美里: すごく背が高くて美しく、圧倒されました。チェ・ジウさんは大人の素敵な声をしていらっしゃるのですが、当時の私はちょっと高くて変わった声をしていましたが、チェ・ジウさんが私の声を真似してくださりすごく嬉しかったです。そして「あなたの声で嬉しかった。いろんな吹き替えをもっとやってほしい」と言ってくださり光栄です。

MCからもチェ・ジウが「私の声はこれから全部、田中美里さんでお願いします」と言っていたと聞き、感激する田中美里。

田中美里: それまでは変わった声だと言われることが多かったのですが、チェ・ジウさんのおかげで素敵な声だと言っていただくことが多くなりました。

ユン・ソクホ監督: 『冬のソナタ』の日本語吹き替え版をやってくださっている皆さんがどんな感じなのか関心を持っていたので、当時から田中さんのお声は聞いていました。とても女性的な綺麗な声で、ドラマの感情をより効果的に表現してくださったと思っています。

と、監督からもお墨付きをもらい照れくさそうに「カムサハムニダ(ありがとうございます)」と言う田中美里だった。

撮影終了のパーティーでは ペ・ヨンジュンとチェ・ジウがそっとグラスを合わせ乾杯しながらお互いを労っていたと、当時その現場に居合わせたMCの田代親世から素敵な目撃談も披露された。

『映画 冬のソナタ 日本特別版』としてドラマとは異なる新たな部分を聞かれ

ユン・ソクホ監督: 今回の『映画 冬のソナタ 日本特別版』ではドラマでは入れられなかった未公開カットの、「足跡」や最後の方に出てくる「後ろ姿」、「春の風景」などが使われています。また、映画化にあたりドラマのシーンを並べ直していく中で、ドラマとは違う順で出てくるところがあり、たくさんの変化を感じ新鮮な感覚でご覧いただけると思います。 先ほどこの大きな劇場で観てみると、音楽もすごく違う感覚に聞こえ感慨深かったです。 ドラマの時はすごく忙しいスケジュールの中での撮影で、音楽もある音楽を何度も繰り返して使うということが多くありましたが、今回の映画では今までの音楽に加えて、新たなものを使ったり編曲をしたりしました。特にクラシックの楽器をたくさん使い、全体的にクラシカルな雰囲気が出るようにと補いました。そういった音楽の面でも面白味を感じていただけるのではないかと思っています。『冬のソナタ』は初恋の記憶を再び取り戻す…そんなストーリーです。おそらく皆さんは 20年前に『冬のソナタ』を観て初恋の記憶を感じてくださったと思いますが、その感覚を今回また映画を観て取り戻していただければと思います。そして当時一緒に『冬のソナタ』を楽しんだ周りの人たちと一緒にまたこの映画を楽しんでいただければ嬉しいです。

『映画 冬のソナタ 日本特別版』は20年前に感じたあの甘くてせつない感情を蘇らせてくれる。 そして長時間のドラマを2時間に編集された作品ではあるが、とてもわかりやすく、過去にドラマを観たことが無い人もじゅうぶんにストーリーを理解し楽しむことができる作品となっている。 是非劇場で「愛すること」の大切さを感じながら、あの美しい情景を堪能してほしい。

text & photo : Chizuru Otsuka

—————————————————————————————

©️2025. KBS. All rights reserved

<『映画 冬のソナタ 日本特別版』トークイベント付き特別先行上映情報 詳細>

日時/2月26日(木)12:00の回(上映後トークイベント)

会場/新宿ピカデリー(東京都新宿区新宿3丁目15番15号)

[ゲスト]田中美里、ユン・ソクホ(監督) ※敬称略

[司会]田代親世


『映画 冬のソナタ 日本特別版』本編映像解禁 https://youtu.be/2S1kc-R5KFY

©️2025. KBS. All rights reserved

■ストーリー

©️2025. KBS. All rights reserved

高校時代、互いの初恋だったチュンサン(ペ・ヨンジュン)とユジン(チェ・ジウ)。

しかしチュンサンは不慮の事故で命を落としてしまう。

10年後。インテリア会社を経営するユジンの前に、チュンサンと瓜二つの男、ミニョン(ペ・ヨンジュン2役)が突然現れる。

©️2025. KBS. All rights reserved
©️2025. KBS. All rights reserved

製作:PAN ENTERTAINMENT

監督:ユン・ソクホ ドラマ「秋の童話」(00)、ドラマ「夏の香り」(03)、ドラマ「春のワルツ」(06)

音楽:イ・ジス 映画『シルミド』(03)、映画『オールド・ボーイ』(03)

キャスト:ペ・ヨンジュン、チェ・ジウ

2025年/韓国映画/カラー/ビスタ/5.1chデジタル/128分/字幕協力:KOBAYASHI YURI

配給:ギャガ 

©2025. KBS. All rights reserved

公式HP:https://gaga.ne.jp/fuyusona-movie/

公式X&Instagram:@fuyusonamovie

©️2025. KBS. All rights reserved

タイトル:『映画 冬のソナタ 日本特別版』

公開日: 3月6日(金) 新宿ピカデリー他 全国ロードショー

配給:ギャガ

マルシー:©️2025. KBS. All rights reserved

大ヒット公開中