【ライブレポ】 ~オムユミンボム~ グレードの高い韓国ミュージカルを牽引しているトップ4人の 迫力満点・満足度満点の圧巻の公演が今年も開催!

韓国のミュージカルは そのクォリティの高さから日本にも相当数のファンがいる。 近年、わざわざ韓国まで行かなくとも日本にて上演される演目も増えて来て、日本の韓国ミュージカルマニアにとっては 嬉しい限り。

演技力はもちろん、声量の凄さ、歌の実力…あらゆる面で大満足させてくれる韓国ミュージカル俳優陣。 その中でも 特に真の実力派と呼ばれ、大活躍をし続けている

オム・キジュン

ユ・ジュンサン

ミン・ヨンギ

キム・ボムレ

この4人が集結し  “オムユミンボム”という愛称で 「Premium Concert THE ONE」を2017年に開催した際には トップスター勢揃いの豪華な公演に多くのファンが心躍らせ、会場は感動と興奮に包まれた。

その感動を再び!!

ついに 今年も 「Premium Concert THE ONE 2018」が開催された。

今回の公演は 2018年 10月3日(水)および4日(木)18時より 東京国際フォーラム ホールCにて行われた。

 

本記事は 10月3日 18時公演をレポ。 ※本記事掲載の写真はすべて 10月4日公演で撮影されたものとなります。ご了承ください。)

 

会場には 今年の公演を 首を長くして待っていた多くのファンが駆けつけ、客席を埋め尽くした。

ミュージカルはもちろんのこと、韓国のドラマなどにも数多く出演している 実力も経験も何ひとつ不足なものがないこの4人のコンサートは 楽しくないはずがない! 会場は開演前から膨らむ期待感で熱気いっぱいだった。

 

イントロ映像のあと4人が登場すると大きな拍手が沸き起こった。

『見果てぬ夢』(ミュージカル「ラ・マンチャの男」より)からスタート。1曲目から素晴らしい歌声で最高の気分に誘ってくれる。

歌い終わると 一人一人が自己紹介をおこなった。 そしてMCタイムがスタート。

 

オム・キジュン「会いたかったですか? これでも頑張って早く来たんですよ。 でも歳をとってきたのでね(笑) 準備にちょっと時間が かかったんです(笑)」

キム・ボムレ「歳をとったのでステージで倒れないか心配ですが(笑)、皆さんが温かく迎えて下さるのでチカラが湧いて楽しいステージに出来ると思います!」

ミン・ヨンギ「この夏は暑かった上、台風や地震などで多くの被害があったと聞いています。 僕たちはずっと心の中で祈り、心配していました。一日も早い復旧と皆さんの心の傷が癒されますように。どうか元気を出してください。この時間は 嫌なことを全部忘れて楽しんでくださいね。」

キム・ボムレ「僕たち 平均年齢47歳ですが(笑)、 どうやって皆さんを魅了しようかみんなで相談してきました!」

 

ユ・ジュンサン「今日のコンサートのテーマを考えて『男の寂しさ』に決めました(笑)  僕たちがどのようにこのたくさんの寂しさを克服しているかを 感じてもらいたいと思います。 今日は誰にとっても寂しくない、楽しい時間を過ごしてほしいです! なので、僕たちもこのままの雰囲気じゃ始められないんですね・・・。 ですから・・・皆さん! 僕たちのことをアイドルグループのように 『オムユミンボム!♡』って叫んでほしいんです(笑) いいですか? 思い切り叫んでくださいよ(笑)」

そう言うと 4人は 少年のような笑顔を浮かべた。 ファンから飛ぶ「オムユミンボム!」の声に嬉しそうに耳を傾けた。

 

ユ・ジュンサン「僕は1990年、2泊3日 船に乗って日本に来ました。 なぜそんなにまでして来たかったかと言うと、その頃僕はミュージカル俳優になりたくて、ちょうどその時 東京の帝国劇場でやっていた『ミス・サイゴン』が観たかったんです。 実際見てみると ブロードウェイと変わらない完璧な技術で上演されていて本当に驚きました。 日本のミュージカルのレベルは想像以上で、僕も絶対にミュージカル俳優になって いつか日本に来て公演がしたいと思いました。」

そう語り 4人で 『ミス・サイゴンメドレー』を披露した。 圧巻の歌声で さながら今まさにここで「ミス・サイゴン」が上演されているかのようだった。

 

続いてユ・ジュンサンが 『失敗は、新たなチャンス(ミュージカル「BURNUM」より)』 そして ミン・ヨンギが ドラマ「ミスティ(原題)」のOST 『永遠』を披露した。

そして4人でミュージカル「レ・ミゼラブル」より 『On My Own +民衆の歌』を聞かせ、鳥肌が立つほどの素晴らしすぎる歌声で観客を魅了した。

公演はまだ前半戦にも関わらず、ここまででも すでに数々の作品のいい部分をかいつまみ、最高の歌声で聞かせ… 観客はいくつもの作品を一度に観たような贅沢な時間に 興奮した表情を浮かべ、ステージに釘付けの様子だった

ここでちょっと一息、ファンとゲームで楽しみ、オムユミンボム4人の気取らない人柄を垣間見ることが出来た。

 

ステージにはテーブルがセッティングされ、さながら警察のような雰囲気の中『取調室(ミュージカル「ジャック・ザ・リッパー」より)』が披露された。途中 キム・ボムレが女装して登場する場面もあり 拍手喝采が起こった。

 

ユ・ジュンサン「僕が俳優として 初めて日本に来たのが2014年か2015年頃、青山劇場で行われた “ジャック・ザ・リッパー ”でした。 そのあと その劇場で“三銃士”にも出演し、こうやって皆様に僕を知っていただくことができたのだと思います。  これからも また東京、そして大阪や名古屋、あ! 富士山でも(笑)公演したいですね!」

 

そう話すと椅子に腰かけ『言うとおりに』を歌った。 若い頃の夢やくじけそうになるその気持ちを描いた誰もが心に思い当たるような経験を綴った歌詞を優しく 時に力強く聞かせた。

 

続いて オム・キジュンとミン・ヨンギでミュージカル「マタ・ハリ」より『男VS 男』を迫力満点に、ユ・ジュンサンとキム・ボムレのふたりはミュージカル「三銃士」より『約束』を荘厳な雰囲気で披露し、いずれも大きな感動を与えた。

男性のたくましさと共に  大人の男性の色気も感じる歌声に観客はただただ聞き惚れるばかりだった。

 

MCタイムとなり、この日のテーマ「寂しさ」を感じるオフショット写真を紹介。 大人の男性たちによる余裕ある洒落たトークと 数々の写真に何度も笑いが起こった。 特に来日時、ユ・ジュンサンだけパスポートを忘れ、ひとり寂しく空港に立ち尽くす 、まさに男の哀愁漂う写真には大爆笑となった。

 

「寂しさ」のあとは 反対にとても「楽しく」・・・・

ここでオムユミンボム念願・待望の アイドル気分を感じる時間!

ユ・ジュンサンが作詞した作品 『幕が上がれば』では曲の合間に「オム・ユ・ミン・ボム!」と ファンからコールが入り大盛り上がり。オムユミンボムの4人も ファンと一緒にコールして本当に楽しそうに気分最高な様子で歌っていた。

 

『その中で君に出会い』では4人の真の実力派の際立ったハーモニーの美しさをさらに実感させてくれた。

ユ・ジュンサン「今日は “寂しさ”そして”それを克服する男”をテーマにお届けしました。 今日は皆さんお時間を割いていらしていただき本当にありがとうございました!」

 

そう語ると 最後の曲 ユ・ジュンサンが作曲した 『You are the best(日本語Ver.)』の華やかなサウンドで締めくくった。 4人の強い絆を感じるこの曲に大きな拍手と歓声が起こった。

当然観客からは「オムユミンボム!オムユミンボム!!」と 大きなアンコールそして手拍子が自然と沸き起こった。

 

楽しいオフショットムービーで 一息ついたあと、アンコールに登場したオムユミンボムは『赤い夕焼け』を歌い、大いに盛り上がった。

そして 次にはしっとりとした『雪の華』を聞かせた。

 

フォトタイムのサービスをおこなったあと ついに本当の最後の曲、オムユミンボムの公式エンディングソング 『All for One(ミュージカル「三銃士」より)』を披露した。

4人  サーベルを携え、勇ましく 雄々しく そして気高く 気品溢れる四銃士は曲の終わりに 剣先をひとつに重ね高く掲げ ステージをあとにした。

何本ものミュージカルを一気に楽しめた充実感、素晴らしい声量の歌声に心から満たされた観客は、一様に充実した表情を浮かべていたのが印象的だった。

今後も韓国の演劇界を牽引していくであろう オムユミンボムの4人。 すでに次回のオムユミンボム コンサート開催を望む声が多数寄せられている。今後、個々でも日本で様々な活動が予定されているようで、またこの歌声を体感出来る。是非会場で この最高級の俳優陣の歌声に酔いしれて欲しい。

 

Text:Chizuru Otsuka


◆ 本記事掲載公演 概要

タイトル 『Premium Concert THE ONE 2018』

日時: 2018年10月3日(水)開演18:00

会場:東京国際フォーラム ホールC

出演者:オム・ギジュン、ユ・ジュンサン、ミン・ヨンギ、キム・ボムレ

特設サイト:http://r-t.jp/theone

企画:Contents Range、King & I Conmpany(韓国)

主催:Live Range、BAEROMADE (韓国)

協力:松竹ブロードキャスティング

制作:ライズコミュニケーション

宣伝:MIDUMU

※本記事掲載の写真はすべて 10月4日公演での撮影されたものとなります。ご了承ください。