【韓ペンオリジナルレポ】 ~ミュージカル『あなたもきっと経験する恋の話』ゲネプロ&記者会見~ 人を好きになった時の心を見事に描いた作品。

2019年3月7日、 翌日の8日から上演が始まる ミュージカル『あなたもきっと経験する恋の話 シーズン4』のゲネプロ及び記者会見が 浅草六区ゆめまち劇場で行われた。

 

『あなたもきっと経験する恋の話』 略して『あな恋』は、2017年5月、日本での初演時、オール韓国人キャストによる全編日本語上演という、かつてない挑戦が大きな話題となった。

 

韓国の演劇の街 大学路(テハンノ)で上演された人気作品 『어겪사(オギョクサ)』を日本語版にしたこの作品は タイトル通り、誰もが一度は経験するであろう 「人を好きになる気持ち」や 恋愛の一進一退、幸せ気分、喜びや悲しみ、嫉妬や苦悩…などを うまく盛り込み、観客の心を掴んだ。 千秋楽を迎えるとすぐ再演を望む声が多数上がり、ついに今回で4度目の上演となった。 『あな恋』マニア、『あな恋』中毒のファンが上演のたびに増えている。

 

今回のシーズン4では 明るく元気なモテ男タクヤを  カラムと チェジン(MYNAME)がWキャストで演じる。

 

また、 恋愛に不慣れで奥手なマサオを ドギュン(One O One)と、リッキー(TEENTOP)のWキャストで演じる。 カラム、チェジン、ドギュンは過去、本作品に出演経験があるが、 リッキーは今回初参加。 大親友の チェジンからの熱いオファーで出演が決定したという。

 

女性陣キャストは2人。 タクヤの幼馴染で、密かにタクヤに恋心を抱いているサクラ役を 以前もこの役を演じたRilika、 マサオに一目惚れされるアユミ役を 本作品初参加の梶礼美菜の2人が シーズン4全公演を演じる。

 

今回の ゲネプロは タクヤ役はカラム、マサオ役はドギュンの組み合わせで上演された。

 

前回のシーズン3は 日本人の中野智行氏が演出を行ったが、今回のシーズン4はシーズン1・2で本作品を演出したパク・ミンギュ氏が演出を行うことになり、 再び韓国らしい演出をちょっぴり加えてみたそうだ。

 

オープニングから 新しい場面が加えられている。 『あな恋』は毎回上演のたび少しずつ手が加えられ、何度観ても新鮮な気持ちで観劇出来るよう工夫されている。 そんな細やかな配慮も魅力の1つだ。


合コンで毎回知り合った女のコを好きになるのに、いつも 成就せず フラれてしまうマサオ。 すっかり落ち込んでいたところ、マサオの目の前に突然現れたのがアユミ。 公園でトレーニングするアユミに一目惚れしてしまうが、恋愛経験が皆無なマサオは 今度こそ恋を実らせたいと、 親友で モテ男のタクヤに相談する。

 

恋愛経験豊富というタクヤだが、幼馴染のサクラが自分を想っていることに気づかずにいる。 そして自分自身もサクラが好きなことにも気づいていない。

 

気の強いサクラは、タクヤへ思いを寄せるも 打ち明けられずに葛藤する。 マサオを応援するタクヤとサクラ。  マサオの恋を応援するうちに、次第に自分自身の気持ちに気づき、正直になっていくタクヤとサクラ。
タクヤとサクラの応援が大きなチカラとなり、念願叶い マサオはアユミと付き合うことになる。 タクヤとサクラも付き合うことに。 2組のカップルが誕生し、幸せな時間を過ごしていくが、少しずつ考え方や気持ちにズレが生じ…

恋がスタートするまでの悩み、スタートしてからの幸せ感、そして少しずつ生じる不安感や嫉妬心…。 思い描いた恋愛の理想と 現実の狭間に苦しむ2組。  人を好きになった時、誰もが経験するそんな様々な日々や、色々な感情を描いたこの作品は 観る者にかつての自分の恋愛を思い起こさせる。

モテ男タクヤを演じたカラムは韓国版の 『어겪사(オギョクサ)』、 そして日本でも『あな恋』シーズン1・2に出演し、過去、モテ男タクヤ、 モテないマサオの両方を演じて来た。 いずれの役も 毎回見事に演じている。 タクヤ役は、イケメン度が今も日々増し続けるカラムにはピッタリ。 目力も強く、モテ男のプライドや性格を見事に理解し、うまく 表現している。 他のキャストにとって全ての役柄をしっかり理解しているカラムは とても頼もしい存在だろう。 他のキャストへのさりげないフォローも出来る、『あな恋』にはなくてはならない存在。

マサオを演じるドギュン。 ビジュアルがとても美しいドギュンだが、それを全て払拭し、見事にオタクで奥手なマサオになりきっている。 ラストにスーツ姿で登場する際には まるで男性版シンデレラのように見事な変身でドギュンの美しさを再認識させてくれる。 俳優として大活躍中のドギュンは、全身で見事な演技を見せ、マサオのせつない胸の内を観客に伝えてくれる。

サクラを演じたRililkaは、シーズン2では アユミ役を、そしてシーズン3と今回のシーズン4ではサクラを演じている。 カラム同様、両方の役を演じたことで 『あな恋』に精通し、演技に深みを与えている。 表情豊かなRilikaが演じる感情の激しいサクラは絶品。 歌声のパワーも迫力満点だ。

アユミを演じる梶礼美菜は 今回『あな恋』初参戦。 前回は客席からこの舞台を観劇していたそうだ。 今回はキャストとして参加出来ることになり、アユミを心から楽しんで演じているのがよくわかる。 綺麗な澄んだ声で観客を魅了する。 アユミの強い部分と、女のコらしい部分をしっかりとうまく演じ分けている。

『あな恋』は 大笑いしてしまう場面、ちょっぴりエッチな場面、せつなく悲しくなってしまう場面、あたたかな気持ちになれる場面…など、様々な要素が詰め込められたとても楽しい作品。 最後まで目が離せない、いや、目を離したくない展開で 観客を惹きつける。 心から楽しめるエンターテインメント性の高い作品となっている。 現在、恋をしている人も、しばらく恋する感情を忘れていた人も、共感しながら見ることが出来る楽しい作品になっている。
是非会場で『あな恋』の世界にハマって、ときめく気持ちをキャストと共有してほしい。

 

ゲネプロ終了後、引き続き 記者会見が行われた。
会見は タクヤ役の チェジン(MYNAME) マサオ役のリッキー(TEENTOP)も参加し、全キャスト6名での登壇となった。

ドギュン :こんにちは。 僕はマサオ役をつとめます One O Oneのドギュンです。

リッキー :こんにちは。 僕は 同じくマサオ役、TEENTOPのリッキーです。

カラム :僕はタクヤ役を演じますカラムと申します。よろしくお願いします。

チェジン :お久しぶりです。MYNAMEのチェジンです。今回タクヤをやります。よろしくお願いします。

RIlika :サクラ役のRilikaです。よろしくお願いします。

梶礼美菜 :アユミ役の梶礼美菜です。よろしくお願いします。

 

◆今回4回目の上演となった『あな恋』のオファーが来た時の率直な感想を教えてください。

ドギュン :初めてキャスティングの話が来た時(※シーズン2)、とても嬉しくて何の迷いもなく、すぐにOKですと返事をしました。 今回は2回目の出演ということで より良い芝居を見せないといけないと、ちょっと心配もしていますが、明日今シーズン初めて僕が舞台に立ちますので皆さん、沢山見に来てください!

リッキー :僕のベストフレンドであるチェジンから「一緒にやろう!」と言う誘いを受け、参加することになりました。 チェジンからの誘いのあと台本をもらい読んでみると、本当に面白い話で是非やりたいという気持ちになりました。 日本語の芝居ですが、僕は日本語が下手なのでとても心配だったのですが、まわりのみんなの助けでとても楽しみになりました。

カラム :僕はシーズン1 ・2と出演し、今回で3回目の出演になるのですが、オファーをいただいた時、「また僕でいいんですか?」っていう気持ちがありました(笑)  でも、この作品には僕自身 とても親近感があります。 今回 3回目の出演ですが、今までとはまた違ったタクヤ、そしてカラムをお見せしなくてはいけないと、ちょっと心配なところもあります。 ドギュン、チェジン、Rilikaとはかつて一緒に公演をやったことがありますが、リッキーや礼美菜とは初めてなので 色々新しい感じになるだろうし、新しいことが出来るんじゃないか、楽しく作っていくことが出来るんじゃないかと思いました。 明日の初日が楽しみですね。

チェジン :僕はシーズン2でやっていたので、もう一回シーズン4のオファーをもらって とても嬉しかったです。 シーズン2では楽しかったし、いい思い出が沢山あったのでまたやりたい気持ちが強かったから今回のお話をもらった時、すぐに「やります!」と返事をしました。 今回リッキーを僕が誘いましたが、、是非一緒にやりたくて一生懸命お願いしてみました(笑)  でもリッキーが参加してくれて、一緒に練習してくれて本当に嬉しいですね。

カラム :チェジンは(リッキーの参加を)めっちゃ嬉しがってましたよ!

Rilika :私は シーズン2、シーズン3と出演させていただき、今回で3回目の『あな恋』出演となりますが、今回お話をいただいた時はプレッシャーがとても大きかったですね。  同じ作品をやるっていうのは前回を超えないといけないという自分の中でのプレッシャーもありますし、皆さんがご覧になってどう思うかという心配などがあって… 。 でも、以前も共演した 気心の知れたメンバーが多かったので、また一緒に楽しくもっといい作品にすることが出来るのではないかと思っています。 本当に明日(※初日)からがとても楽しみです。

梶礼美菜 :私はシーズン3を客席で観ていたのですが、その作品にまさか自分が出演出来るなんてという 気持ちです。 Rilikaとは別の作品で共演したことがありますが、大好きで尊敬しているRilikaとまた共演する事が出来ることが なにより嬉しい思いでいっぱいです。

◆今回の稽古はオール韓国で行われたそうですが、稽古中の面白いエピソードなどあれば教えてください。

カラム :お昼から夜まで結構がんばって稽古しましたが、制作会社から夕食を毎日ご提供いただきました。 夕食時間が近づいて来ると、今日は何を食べるか…ワクワクノリノリでした(笑)

Rilika :(チェジンを指して)もう、ポッサム、ポッサムしか言わないんですよ(笑)

リッキー :僕は稽古中 ズボンが破けちゃったんです(笑) でも、韓国では 稽古中に衣装とか何かトラブルがあると、芝居の神様が降りて来たのだと言われています。 なので今回の公演でその神様が来てくれているかどうか皆さん見てくださいね(笑)

カラム :神様に会いたいかたは、『あな恋』を見に来て、神様がからだに入っているリッキーに会うといいですよ(笑)

 

◆今回の『あな恋』にかける意気込みを聞かせてください。

ドギュン :『あな恋』では 女性とつきあった経験のないマサオを演じていますが、初めてやった時より、2度目の今回のほうがさらにもっと 自分なりにいい芝居が出来るように考えて、頑張りたいと思います。

リッキー :今回でシーズン4を迎えるんですよね? 皆さんの応援と愛でシーズン4まで来ることが出来たのだと思います。 そんな『あな恋』の主役であるマサオを今回僕が演じることになり、とても緊張していますし、ちょっとこわいとも感じています。 自分自身が恥ずかしくないよう、がんばって最善を尽くしますので皆さんどうぞよろしくお願いします。

カラム :『あな恋』は韓国の作品であり、日本ではシーズン1から韓国人キャストと一緒に上演してきました。 僕とRilikaさんは三回目の出演なので、皆さんから『あな恋博士』と名付けられています(笑) そんな『あな恋博士』が2人もいるこの状況を大切に思いながら、シーズン4は今までやっていた『あな恋』ともまたひと味ちがうものにしたいと考えているのでみなさんよろしくお願いします。

チェジン :僕はシーズン2に出たのですが、一年前と同じタクヤ役をやることで 成長したチェジンを皆さんにお見せしたいし、みんなと楽しく公演をしたいと思っています。

Rilika :『あな恋』という作品は4人だけしか出演しない作品ですが、この ゆめまち劇場のような広い劇場で4人だけで芝居をする作品って少ないと思います。 アドリブをする気は無いのですが、その時その時に出る面白さというか、信頼関係から生まれるハプニングがあったり…。 そういうのを楽しみながら観客の皆さんと一緒に作り上げる…そんな舞台なので是非楽しみながら最後までやっていきたいと思います。

梶礼美菜 :個人的には待ちに待った念願の『あな恋』への出演です。 出演者そしてスタッフの皆さんとの連帯がとても素敵なカンパニーだと思いますのでみんなで全20公演、一緒に駆け抜けたいと思います。

 

◆今回 4回目の『あな恋』上演ですが、4回目ならではの見所を教えてください。

カラム :シーズン3では中野智行さんという日本人のかたが演出なさいました。 僕も出演はしていませんでしたが観に来ていましたが、すごく独特で日本の味が出て面白ったです。 でも、元々は韓国の作品ですし、役者も韓国人が多く出演することもあり、今回は 元に戻って韓国の味を出したいなと思っています。ちょこちょこ韓国語も出てきたり、そういう魅力を出せるように準備しましたのでそういった部分も 楽しみにしていただけたらと思います。

 

◆女性陣お2人にお伺いします。 お2人は それぞれの相手役の男性キャスト2人ずつと演じていて、違いなどを感じると思いますが、それをお聞かせいただけますか?

Rilika :タクヤという役は シーズン2ではアユミ役の立場から見ていたんですが、シーズン3 そして今回のシーズン4ではサクラ役としてタクヤ役のお2人と共演させていただいています。  まずカラムさんは『あな恋博士』なので、カラムさんに任せておけばなんとかなる…と言うか、なにかあってもそのシーンをうまくまとめることが出来るチカラがあるので 何の心配もしていません(笑) チェジンさんのタクヤは….

チェジン :僕は心配なのっ??(笑)

Rilika :いや…心配ではないんですが(笑)  いや、多少、うん、ちょっと心配はございますが…(笑) カラムさんとは違って、ちょっと可愛らしいタクヤなんです。 タクヤってモテる、チャラいイメージ…というか….

チェジン :僕、モテるよ(笑)

Rilika :いや、それはわかってますよ~(笑)  チェジンさんのタクヤは、ちょっと母性本能が出ちゃいそうな…そんな タクヤなんですね(笑)  なので、お2人のタクヤは全然違う感じなんで、是非両方観ていただけたらと思っています。

梶礼美菜 :マサオ役ですが、まずドギュンさんは からだの動き、表情、全てにおいて私も学ぶところが多い素晴らしい俳優さんだと思っていつも共演させていただいています。 2度目のマサオ役ということもあり、細かい所まで自分で考えて演じている、マサオになろうとしているのが伝わって来るので、是非細かい部分まで注目して見ていただきたいと思います。 リッキーと私は 2人とも『あな恋』初出演ですが、リッキーは言葉がすごく大変だったと思うんです。 隣にいて一緒に読み合わせをしたりしても、私もだんだん混乱して正しい日本語を教えてあげられなかったり申し訳ないことも色々ありました。 リッキーはマサオらしいというか、すごく純粋なんです。 リッキーが情けないという意味ではないのですが、マサオの情けなさがうまく演技に にじみ出ていて、すごくキュン♡とする…というか、がんばれ!って アユミとして思ったり、恋したくなるようなマサオを演じています。

 

◆最後に代表してカラムさんから一言お願いします

カラム :みなさんもきっと経験する、経験したことがある、これからするかもしれない…
そんな恋の話をお見せしますので みんな 『あな恋(来い)!』 どうぞよろしくお願いします。

今回4度目の『あなたもきっと経験する恋の話  シーズン4』は今までよりさらにパワーアップした作品となっている。 3月8日から3月17日まで 浅草六区ゆめまち劇場にて上演中。 キャスト・スタッフ全員が、一丸となって 誰もが共感出来て、誰もが楽しめる….そんな芝居を見せようと 努力している。 色々なキャストの組み合わせで上演されるので、是非何度も観て、いろんな『あな恋』を楽しんでほしい。 きっと人を好きになることが どれほど人生を充実させてくれるか 感じることが出来るはずだ。

Text(ゲネプロ&会見) : Chizuru Otsuka
Photo (ゲネプロ) : Chizuru Otsuka
Photo (会見):オフィシャル提供( ©RISE Comunication )


 

ミュージカル『あなたもきっと経験する恋の話 シーズン4』

公式HP⇒https://ticket.rakuten.co.jp/features/anakoi-season4/index.html

公式Twitter⇒@anakoi2017  (https://twitter.com/anakoi2017))

 

公演期間 2019年3月8日(金) 14:30 〜 3月17日(日) 18:00
出演者 カラム
チェジン(MYNAME)
ドギュン(One O One)
リッキー(TEENTOP)
Rilika
梶礼美菜
説明/注意事項 観た人の心を甘くせつない気持ちにして、多くの人の心をつかんだ感動のミュージカル「あなたもきっと経験する恋の話」のシーズン4の開催が決定!主演はWキャストが決定!

キャストのスケジュールはこちらからご確認ください

【公演日程】
2019年3月8日(金)~3月17日(日)
浅草六区ゆめまち劇場

料金 9300円(税込)

リピーターチケット8500円(税込)※会場にて観覧チケット1枚提示で購入可能。1枚につきご希望公演1枚にのみ適用。

お問い合わせ先 ライズコミュニケーション
03-5790-2661(平日13:00~17:00)