【韓ペンオリジナル会見レポ】~舞台『続・雷神とリーマン』~ 7月7日迄上演!「 セリフの底にある深い部分は 簡単には想像出来ないので、丁寧に扱い その部分を意識しながら役作りに臨んだ」

【韓ペン オリジナル 会見レポ】

2017年 WEBマンガ総選挙で2位を獲得した大人気コミック 「雷神とリーマン」。

過去2度舞台化され(2018年4月 シーズン1、 2018年 12月シーズン2)、ユニークかつ心温まるストーリーと、役者陣の好演で大好評を博した。

そして今回、新しいストーリーも加わり、ますますパワーアップし『続・雷神とリーマン』として帰ってきた。

主演の二人はいずれもダブルキャスト。

雷神の雷遊(らいゆう)役は CROSS GENEのメンバーとしてもソロとしても活躍している キム・サンミン。  ソロアーティストとして様々な場面でファンを魅了し続けているTakuya


リーマンの大村役には ルックスも実力も兼ね備える期待の若手俳優 井上雄太。 ミュージカル他、エンターテイナーとしても期待されている 聖矢(さとし)

今回は 韓国人キャスト×日本人キャストでの上演の他 シリーズ初の 日本人キャスト×日本人キャストでの上演も行われ、様々な味わいを見せることになっている。

サラリーマン大村の前に 突如現れた 雷神の雷遊は まさに大村の好み どストライク。 ゲイの大村は 雷遊に惹かれていく自分に戸惑いながらも、一緒に生活していく。 人間生活を楽しむ雷遊と、そんな雷遊を見て人間としての生活や自信、楽しみを再認識していく大村。

人間になりたい神様とリーマンとの心温まるヒューマンコメディーとなっている。

そんな楽しい舞台になること間違いなしの『続・雷神とリーマン』が 2019年7月2日(火)初日を迎え、開演前 主演キャスト4名による制作発表会見が、公演会場でもある すみだパークスタジオにて 行われた。

まずそれぞれ役名と自己紹介を行い、司会進行役をはさみながら会見がスタートした。

◆最初にオファーを受けた時の気持ちはいかがでしたか?


Takuya 「僕は今回初めて舞台に挑戦するので、本当に出来るのかと思いましたが、雷遊という素晴らしい役をいただいたので全力で頑張ろうと思いました。」

Takuya

キム・サンミン 「初めて神の役をやるので、どうやってやればいいのだろう、大変だ…と、思いました。でもみんなと一緒にチカラを合わせ、今のようないい感じになることが出来ました。」

キム・サンミン

聖矢 「以前から この 『雷神とリーマン』というコミック作品も、舞台『雷神とリーマン』も知っていたので自分に大村役がまわってきた!と、嬉しく思いました。 僕自身、昔スーツを着ていた時もあったのでサラリーマンを演じられるということで、どんな大村にしていけば僕らしい大村になるのかなというワクワク感がありました。」

聖矢(さとし)

井上雄太 「僕も 実際営業マンをやっていたことがあったり、歳も今28歳と 大村との共通点も多いので共感した部分が多かったですね。 なので、この役をやるのにすごく興味が沸いて、色々挑戦したいなと思いました。」

井上雄太

◆お互いのそれぞれの第一印象を教えてください。

Takuya 「僕も歌を歌っているので サンミンとは 音楽の話とかですぐ仲良くなれると感じました。聖矢くんも雄太くんも俳優さんで演技の本職のかたなので、迷惑をかけないようにと思っていました。でも二人とも優しくて、よくしてくれています。」

キム・サンミン 「Takuyaさんを初めて見た時の印象は…おとなしそうだと感じたことと、鍛えあげられたいい身体だなぁと思いました。 聖矢さんは優しくて “一緒に頑張ろうぜ~!”と 気さくでいい印象でした。 井上さんは初めて会った時はちょっと冷たいのかな~って思ったんですが、話すうち、一緒に稽古をしていくうちに本当に優しい人だなぁと感じました。 」

聖矢「井上さんは 僕と同じ関西出身で、フレンドリーですごく打ち解けやすかったです。 頼らせてもらおうと感じました。 サンミンは 同じグループのメンバーと共演させてもらったこともあり、サンミンにも家族感を感じ、一番最初から和気あいあいな感じになりました。 Takuyaさんは、顔合わせの時から金髪で背が高いし ガタイもいいので雷遊の役作り、すでにヤバイな~って思いました(笑) 本当に役者をやったことがないのかな?って思いました。」

井上雄太 「聖矢くんは同じ関西出身で住んでいた所も近いなど共通点も多かったし、僕自身 舞台はまだ3回目なので舞台経験豊富な聖矢くんを参考にさせてもらったり、僕も頼りにさせてもらっています。 サンミンは、最初は韓国のアイドルグループの人と聞いたので、実は僕、ちょっとビビっていて(笑) 声をかけて軽くあしらわれたら悲しいな…とか思っていたのに、とても優しくて すごく可愛い感じで来てくれたので心を開くことが出来ました。 本当は まず僕が心を開かなくてはいけなかったのに。 Takuyaさんと僕は、最初 この二人で台本の読み合わせを始め、一緒にいる時間が一番多かったです。 Takuyaさんの方が僕より年上で落ち着いていて 兄貴分的な存在です。」

◆稽古場での面白いエピソードがあれば教えてください。

Takuya 「 毎日8時間くらい一緒にいたので(笑) エピソードは沢山ありますね。  僕は初舞台で、どうしたらセリフを覚えられるのだろうと必死になっていたんですが、雄太くんは 演技中に出てくる身体を右・左って動かすところが一番難しいって言ったんです。 僕は台本を覚えるのに必死なのに役者さんは こういう動きのほうが難しいって思うんだ~って びっくりしました(笑)  自分の中で一番衝撃を受けたことですね。」

キム・サンミン 「昨日初めて劇場に入ったんですが、完全に暗転した時に出なくちゃいけないのにそれが出来なくて、聖矢さんと二人で弁当を持ったまま、かたまってしまって(笑) 恥ずかしかったです。 本当にちゃんと出来るのかなってちょっと心配になりました(笑) 」

聖矢 「ルックスもよくて一番ちゃんとしていそうな雄太さんですが、服のたたみかたとか、めちゃめちゃ汚いんですよ~(笑) 雑すぎて(笑) 仕方ないので僕が たたんであげました(笑)」

井上雄太 「逆に 聖矢くんのカバンは キッチリ入っていて、すごい きれいなんですよ~。  それ見てビビリました(笑) 」

ここから記者からの質疑応答となった。

◆今回は3回目の上演になりますが、同じ役を演じられた今までのキャストのかたと自分とではこんな所が違う、こういう所を見て欲しい…という所を教えて下さい。

Takuya 「僕は前回、前々回 雷遊役をやったミンスくんと友達で、彼がやっていたのは知っていました。 僕とミンスの違いは、日本人と韓国人…という部分なので、日本人なりの言葉の伝え方が出来たらという気持ちを大切にして、演技に臨みたいと思っています。」

キム・サンミン 「観ていただけたらわかると思いますが、僕しか出来ないこと…例えば笑顔だとか面白さとか…韓国人なのに意外に日本語も出来ると思っていただけると思うので、そんな所を見てほしいですね。」

聖矢 「初演時、大村役をやったインジュンと前に共演させていただいています。 インジュンの大村はスター性があって、かっこよくてスマートで…という印象があるので、僕の大村は逆に泥くささというか 熱めの ちょっと違った大村を演じられるかなと思っています。 インジュンから沢山勉強させてもらいました。」

井上雄太 「初演、再演の両方、映像でしか観ていないのですが、今回は今までの “続(続編)” と なっていて、 雷遊が人間になるために 二人で一緒に頑張っていこうと誓ったあとの話がポイントになっています。 最初は雷遊をちょっと拒絶していた大村ですが、徐々に雷遊に心を開いていき、二人の生活が楽しくて楽しくて仕方なくなっていくという、感情の変化がある人間らしい大村を演じられたらと最初からずっと思っています。」

◆Takuyaさんに質問ですが、通し稽古のカラオケシーンを見学にきた原作者のRENA先生が歌を聞いて「神の歌声」と感激していましたが、過去のカラオケの最高得点はどのぐらいですか?また、雷神になるため、どのあたりの筋肉を集中的に鍛えましたか?

Takuya 「TVでやっているカラオケバトルで 99.990点! これが最高ですね。 筋肉は、胸筋と…あと腕が細かったので肩周りや腕をやりました。 もっと追い込めると思っていたのですが、稽古が朝から晩までなのでジムに行く時間がなく、本番を迎えたのに 一番細くなってしまいました(笑)」

◆セリフで難しかった所や、役作りのため このようなことをしたということがあったら教えてください。

Takuya 「僕は神の役なので、言葉使いですね。 普通の生活では絶対に使わないような “娘”とか“己(おのれ)”とか…そういう言葉を言うのに苦戦しました。 あとは歩き方ですね。 神の歩き方ってどういう感じだろう、スマートに歩いてはだめだろうな…とか、そういう部分が難しかったです。」

キム・サンミン 「僕はもう最初から最後まで全てが難しかったです。 普通の言葉ならいいのですが、神の言葉…なので、どうやって言葉を言えばいいのかが難しかったですね。 そして雷遊のセリフの中で とても長いものがあって、これがすごく大変でしたね。」

聖矢 「僕は逆に台本に出てくるモノローグ(※独白部分)の標準語が難しかったです(笑) 関西出身で普段は関西弁でずっと喋っているので、モノローグも(イントネーションやアクセントが)関西弁になってしまって(笑)」

井上雄太 「セリフ中に ”オレはゲイやねん“とか ”手をつなぎたかったって思ったから“とか出てくるのですが、大村はずっと好きな人と今まで一緒になれなかったという過去があるという底の深い部分は 簡単には想像出来ないと思うので、丁寧に扱わなくてはいけないなと考え、その部分を意識しながら役作りに臨んで来ました。」

◆最後に今日からスタートする『続・雷神とリーマン』への意気込みを教えてください。

Takuya 「雷遊役のTakuyaです。 今回、僕にとって初舞台なので今までやって来たことを全力で出して楽しめたらなと思っています。 頑張ります!よろしくお願いします。」

キム・サンミン 「雷遊役の サンミンです。最初から最後まで全力でいきたいと思います。 よろしくお願いします!」

聖矢 「僕は明日が初日なんですが、2.5次元のようですが、やっていることはストレートプレイなのでしっかり役と向き合っていきたいと思います。よろしくお願いします。」

井上雄太 「メンバーみんなすごく密な稽古を重ねてきて、今日に臨むので本番で僕らの思いが皆さんに届くように気を引き締めて頑張りたいと思います。よろしくお願いします!」

神なのに人間の世界に来てしまい、人間になりたくてたまらない雷神・雷遊と リーマン・大村が繰り広げる様々な場面には 優しさや思いやりが溢れている。 それぞれ人生経験や芸能経験が豊かなキャスト陣が魅せる芝居は格別のものになるはずだ。 落ち着きがあり、穏やかなムードは会見でとてもよく伝わって来た。 『続・雷神とリーマン』は7月7日まで上演される。 会場入口前からは 東京スカイツリーも見える。 下町情緒を感じる劇場で、二人の友情に触れてほしい。

text : Chizuru Otsuka

photo :©Kanpen表記のもの⇒ Chizuru Otsuka

photo : ©RISE Communication 表記のもの⇒オフィシャル提供


舞台 『続・雷神とリーマン』

今回で3回目となるこの公演は、これまでの公演に引き続き、二次元の作品をできる限りリアルに再現するための努力がいたるところに見られ、あっという間に物語に引き込まれる。そして、キャストたちが言葉の伝え方に気を遣いながら演じる努力をしてきた作品だと感じることができる。

大村の複雑で繊細な感情と、それを包み込むような雷遊の広い心に、見ている私たちも心温まるストーリーをぜひ会場で体験していただきたい。

当日券は会場にて販売中。

終演後には来場者全員を対象としたアフターイベントも毎日行われている。詳細は公演特設サイトをご覧ください。

★公演特設サイト http://r-t.jp/raijintori-man 

◆◆ 公演概要 ◆◆
【タイトル】舞台「続・雷神とリーマン」

【日程】2019年7月2日(火)〜7月7日(日)

【会場】すみだパークスタジオ  (東京都墨田区横川1-1-10)

【出演】

雷遊役 :キム・サンミン(CROSS GENE) / Takuya
リーマン大村役 :井上雄太 / 聖矢
高校生役チームA:風間庸平 / 大知 / 原田桂佑 / 柚木彩見 /
高校生役チームB:風間庸平 / 額川大和 / 中松慧 / 都築麗 /

【料金】全席指定  7,800円(税込) ※小学生以上有料、未就学児童入場不可

【脚本演出】藤原新太(オープンロード/TEAM花時。)
【漫画原作】RENA
【主催】舞台「続・雷神とリーマン」実行委員会
【制作・運営】RISE Communication
【協力】リブレ/TEAM花時。/エイベックス・マネジメント/オープンロード
スター/Dual Production/ファイブスターS/Dual Production/ムーブマン/ANXRA(アンギュラ)

★公演特設サイト http://r-t.jp/raijintori-man 
★Official Twitter  https://twitter.com/raizin2018 

■あらすじ
何気ない日常のある日、サラリーマンでゲイの大村の前に突如現れた雷神『雷遊』。
姿かたちを自在に変える能力で人間になった神の姿は、大村の好みの男ど真ん中だった。
“俺を人間にしろ!”嘘か真かイケメン神様と平凡なリーマンのシェア生活が突如始まる。
衣食住の全ての経験が新鮮な雷遊は、人間の魅力にどんどん惹かれていく。何気ない生活に感動していく神様に大村の疲れ果てていた心に変化が現れた。
図書館やショッピング…水族館でのデート?雷遊に魅かれて行く自分に気付いた大村は感情のままに人前で手を握ってしまう…が、男同士で手を握る姿に周りの目線は冷たかった。すぐに手を離す大村…しかし、雷遊は手を握り返す。
“お前が向き合うのは俺だ。何の責任も持たぬ他者には関係ない。惑わされるな!” ゲイである自分に自信を持たせてくれる雷遊。
“人間になりたい”という願いを叶えるため大村は雷遊に尽くしていく。
学生に興味を持った雷遊は、未知なる高校生活を体験することに。青春真っ盛り、恋や友情…人間が知る奥底の感情が雷遊に芽生えていく。
人間になりたい神様とリーマンの心温まるヒューマンコメディー。
笑って泣ける大人気シリーズ舞台化第2弾!続・雷神とリーマン…はじまりはじまり。