【韓ペン オリジナル ライブレポ】
近年、韓国で数多く放送されている サバイバルオーディション番組。 勝ち残れば華やかなデビューは約束されているものの、そこに至るまでの道のりの過酷さは半端なく、相当な精神力と体力を維持しなければならない。
そのオーディション番組の1つが 2018年11月より韓国MBCにて放送された「UNDER NINETEEN」 。 その名の通り ”10代の少年のためのオーディション“として行われ、参加者はラップ・パフォーマンス・ヴォーカルの中から自分の得意分野にわかれ、それぞれのミッションにチャレンジ。 全てをクリアし最終合格した ”より抜きの9名 “で結成されたのが「1THE9(ワンダーナイン) 」。 番組でスペシャルディレクターを務めた東方神起のユンホも その実力の高さに驚き、無限の可能性を感じたことを語っていた。
グループ名「1THE9には「驚くべき9人の少年たち」という意味が込められていることからも、いかにその実力の高さに人々が驚嘆するのかを感じさせる。
所属事務所の違う9人の活動のため、17ケ月限定の活動予定だが、その期間を可能な限り有効に活かすべく2019年2月には韓国の 蚕室(チャムシル)オリンピックホールにてコンサートを開催、4月には韓国でデビューを果たすなど精力的な活動を行っている。
そんな1THE9 には、当然日本のK-POPファンからも大きな注目が集まり、その期待に応えるべく、今回早くも来日。
2019年6月15日(土) 豊洲PIT 【東京】、6月17 日 なんばHatch【大阪】 にて 『1st JAPAN CONCERT <Wonderland of 1THE9>』を開催した。
(※ 本レポは 6月15日の東京公演)
オープニングVCRが終わり 日本初上陸の1THE9が 姿を見せると大きな歓声が彼らを迎えた。
『The story 』から スタート。 1THE9に会うのを待ち焦がれていたファンから曲に合わせ 力強いコールが入る。それを聞き安心したような 笑顔を見せたメンバーたち。 続いて『Domino』の中毒性のあるメロディーではちょっと大人の姿で魅せた。
MCのNICE73(ナイスななさん)が登場し、ファンと一緒に「1THE9!!」と大きな声で呼ぶと、再び1THE9がステージに登場した。
それぞれが覚えたてのちょっとたどたどしい日本語で一生懸命自己紹介する姿にファンたちは即 胸キュン♡
「今回初めての僕たちの公演に沢山の皆さんが来てくださって本当にありがとうございます。最高のステージをお見せしたいと思います。」
と意気込みを語った。
「発売と同時に即売り切れた6月韓国にて開催したファンミーティングにも参加した人~!」とNICE73 が言うと 沢山のファンが手を挙げ、「おおお~!!」と喜ぶ1THE9。
次のユニットステージに出る5人のメンバーは準備に入り、残った4人のメンバーとMCタイム。
◆初めて日本に来たことへの感想は?
ジュンソ「今回 初めて日本に来て日本のWonderland(※日本のファンの呼称)の皆さんにも初めてお目にかかりましたが、皆さんとても優しくて、僕たちも日本へ より一層愛情が深くなりました。」
◆日本に来てどこかへ行きましたか?
テッキョン「昨日、お寿司屋さんに行って僕たち80個くらい食べました(笑)」
◆個人的に日本に今まで来たことは?
テッキョン「以前出演した映画が 映画祭に招かれ大阪に来たことがあります。」
◆日本でコンサートをすることを聞きどう思いましたか?
ドヨム「僕たちが海外に行って公演すると聞いてちょっとフシギな気持ちになりましたが一生懸命準備してきました!」
まずは準備の整ったイェチャン・テウ・ヨンハ・スンファン・ジンソンにバトンタッチ!
ここからは 様々な得意分野を活かしユニットでの披露が続く。MCに参加したジュンソ・ソンウォン・テッキョン・ドヨムも参加し、 聴き心地の良い歌声、しなやかなダンス、パワー溢れるラップなどで魅了した。ダンスを踊りながらジンソンがジャケットを肩からすべり落とすと大きな歓声が起こった。 白い扇子を使った東洋的なダンスで妖しげな魅力を見せたり、ジンソンとソンウォンのラッパー2人は客席に入り興奮を煽るなど、ますますヒートアップさせる。
ファンのあまりの高揚ぶりに満足げなメンバーたち。
「どうでした? 僕たちかっこいいでしょう?」
と、語りユニットステージはさらに続く。 キレのいいダンスは若さと勢いが溢れ美しくキマる。さすがサバイバルオーディションを勝ち抜いた勝者たちだけある。Wonderlandから飛ぶ声援もどんどん大きくなっていった。
「Wonderland の皆さんが立ち上がって応援して下さりすごく感動しました!ありがとうございます。」
ユニットステージはメンバーみんなが協力したので成功したと、お互いの頑張りを認め合っていた。 番組で見たメンバーたちのパフォーマンスを直接その目で見る事が出来、より迫力を体感したWonderland は大興奮だった。メンバーたちも
「僕たち、(UNDERNINETEENの)ファイナルコンサートでお見せして、もうこれ以降はお見せできる機会がないのかなと思ったのですが、今回このステージでお見せすることが出来たので、前回よりさらに発展した 成長した姿をお見せ出来たかなと思うと満足です。」
と、語った。
『DON’T FORGET』 ではピアノの音色に合わせ歌声を聞かせた。
続いてDANCE BREAKコーナーでは ジュンソ・ドヨム・スンファンの三人がしなやかなダンス、キレのあるダンスなど 美しいフォルムを見せた。
続いては なんとイェチャンが一人で登場し、澄んだ声で、自身が大好きな映画のOST 『to find you 』 を聞かせた。 静寂の中に、美しいイェチャンの声だけが響き渡る。心が洗い流されるような純粋な歌声だった。
一転して『Friday Night』では 熱いビートに乗ってジンソン・ソンウォン・テッキョン・ヨンハがRAPを披露。 弾丸のように飛び出してくるリリックとダンスパフォーマンスに客席は一気にヒートアップ! ダンスパフォーマンスを急遽入れたため短期間で集中して準備したそうだ。 メンバーたちはWonderlandの反応がとても気になる様子だった。
ここでWonderlandにとってはメンバーたちに初めて出会った場所でもある 韓国MBCで放送された「UNDER NINETEEN」の映像が流れ、懐かしいシーンに Wonderlandは画面に釘付けになった。
1THE9がステージに登場し『Like A Magic』を歌うとWonderlandから大きなコールが入り、ステージをますます熱くした。 続き『Shoot a Star』を披露した。
再び映像が流れたあとはMCタイム。 今回のLIVEでは 曲やシーンに合わせ何度も衣装チェンジした1THE9。 いかにこのLIVEにチカラを注いでいるかを、そんな部分からも感じることが出来た。
「こうやって公演をやるのは初めてで、まだ足りない部分もありましたが次に来る時にはさらに成長した姿をお見せします。来て下さった 全てのみなさんに感謝します。初めての海外公演ですが、みなさんのおかげでいい気分で帰ることが出来ます。幸せないい思い出が出来ました。嬉しくて胸がいっぱいです。みなさんにとっても幸せな一日、いい思い出になったら嬉しいです。 緊張しましたが沢山の応援がとてもチカラになりました。すぐに戻ってきます! 最後に愛してます! 」
と、初めての日本公演への心からの感謝を述べ デビュー曲『Spotlight』で締めくくった。
見事なLIVEを見せた1THE9 にファンからはアンコールを求める大きな声が上がった。
1THE9のメンバーそれぞれからの感謝の言葉が詰まった日本語で書かれたTHANK YOU LETTERの映像が流れたあと、メンバーたちが登場した。
「みなさんへの感謝、そしていかに僕たちがWonderlandを愛しているかを表したくて、未熟ですが日本語で書いてみました。 僕たちの気持ちは伝わりましたか?」
と、少し照れくさそうに言葉でも感謝を伝えた。
「今まで1THE9でした! 萌え萌えキュン♡」
と、可愛らしい挨拶をして、ラストナンバー『We Are Young』で締めくくった。
TEENならではのフレッシュで勢いを感じるこの曲で強い印象を残し、楽しく夢のような時間はまた次の再会を 楽しみにさせた。
デビューしてまだ100日にも満たない 1THE9 だったが、見事なステージで魅了した。 まだまだ少年の面影を残しつつ、大人に向かって日々成長している姿を見せた。
挨拶する時の声や仕草など、本当に10代の少年らしさを感じるが、ひとたびパフォーマンスに入ると 意識高く取り組む姿で、観る側を圧倒した。 今で このようなものを見せることができる 1THE9のメンバーたち 。一体 今後どんなアーティストになっていくのか…成長する姿を見ていくのが楽しみだ。
text : Chizuru Otsuka
photo : オフィシャル提供
1THE9 JAPAN OFFICIAL Twitter @1THE9_Japan
1THE9 JAPAN OFFICIAL HP http://www.1the9.jp/