【韓ペン オリジナルライブレポ】
2020年2月8日(土)なんば Hatch(大阪)で、2月11日(火・祝)調布市グリーンホール(東京)でB Of Youが 日本で初めてとなるファンミーティングを開催した。
B Of Youは韓国で大きな話題をさらった サバイバルオーディション番組 に参加し、たしかな実力と美しいビジュアルで人気を博した キム・グクホン と ソン・ユビン が結成したユニット。
ユニット名のB Of Youは“Best Of You(誰かにとっての最高になれる” ”Both Of You(キム・グクホン&ソン・ユビン、 グクホン+ユビン&ファン)“という意味を込めて名付けられた。今年1月、 初のミニアルバム『Phase One:YOU』を各音源サイトにて発売し、多彩な魅力をアピールすることに成功した、今、大きく注目されているグループだ。
(※本レポは 2月11日 東京公演・昼)
オープニングVCRが流れた後、ファンの大きな歓声の中、グクホン、ユビンの二人がステージに登場した。
1曲の中で様々に変化していく、まるで映画のような美しい曲『Starlight』からスタート。 白いやわらかい素材のビッグシャツが演出に華を添える。 二人の声の特性がこの曲の中にぎゅっと詰まっている。
歌い終わると MCを務めるNICE73(ナイスななさん)もステージに登場し、今日これからの楽しい時間を一緒に過ごすお手伝いをすることになった。
グクホン、ユビンの二人は、先に行われた大阪の公演で開催した特典会で、日本のファンと顔を合わせて話し、親しくなれたことがとても嬉しかったと語った。
トークが進む中、好みの食べ物はどんなものかと尋ねられると
グクホン 「お肉が好きです! 昨日の夜ご飯で 焼肉とホルモンを食べました。」
ユビン 「たまごかけご飯は2杯食べたよね(笑)」
と、日本での活動の中、食事も楽しんでいる様子だった。
「B Of Youというグループ名について聞かれると
「全世界の皆さんがチカラを合わせて名づけてくださいました。 Both of You という意味で、グクホンとユビンっていう意味もありますし、僕たち二人と MeetYou (※ B Of Youのファンの呼称)という意味もあります。あと、もう1つ Best Of You という意味も含まれています。」
と、とてもこのグループ名が気に入っている様子だった。
今年の目標を尋ねられると
ユビン 「今年の目標はまず、日本に頻繁に来るっていうことですね。」
と、ファンにとってはとても嬉しい言葉を聞かせてくれた。
2月2日までは本国でデビュー活動を行ってとても忙しかったが、その時はどんな気持ちだったか聞かれ、
グクホン 「忙しかったけれど、Meet Youさんたちがいるので幸せでした♡」
と、活動で たしかな手応えを感じた様子だった。
今回のアルバムが Wタイトルである理由を聞かれ
ユビン 「1つのタイトルにするには、あまりに全ての曲が良すぎたのでWタイトルにしました。1曲目のタイトル曲はダンス曲で、もう1曲のタイトル曲は非常にせつないバラード曲で…そういったわけで ダブルタイトルになりました。」
(※通訳のあまりに完璧な訳に驚きながら、その語調に合わせ踊りながら聞いているユビンの愛嬌ある姿に会場からは笑いが起こった。)
今回のアルバムに二人が作詞作曲した曲について聞かれると
グクホン 「1曲目にお届けした 『 Starlight 』という曲は僕たちが作詞作曲したんですが、天才作曲家ユビンくんが作曲をして、感受性豊かな僕グクホンが作詞をしました!」
と、楽曲への自信をのぞかせた。
作詞をするときどんなことを考えて書くのかについて
グクホン 「なにかを考えるというわけではなく、その雰囲気に浸って書くんです。 雨が降っている状況とか霧が覆っている状況とか…そういう状況に身を置いてみて 書くんです。 次に歌う曲も歌詞に注目して聞いてください。 僕たちが 灯台のように 皆さんがケガをしないようにいつも照らしている…そういう思いを込めて書いた曲です。」
そう語り『Lighthouse』を披露した。 アコースティックな美しいメロディーに合わせ、MeetYouへの温かい思いを込めて歌った。
続いて がらっと雰囲気を変え、EXOの『Love Shot』を見事なカバーダンスと歌で披露した。 セクシーなダンスに撃ち抜かれたMeetYouからは悲鳴にも似た大きな歓声が上がった。
今、見せたセクシーな姿とは一変、B Of Youの可愛らしい普段の様子を映し出したVCRで 和んだのち、今度はユビンがステージにひとりで登場し、ユビン自身 大好きな先輩と語るIU(アイユ)の『Love Poem』を熱唱した。 ユビンの歌の世界に客席は引き込まれ、ただひたすら聞き入っていた。静寂に包まれた会場の中に響く、ユビンの伸びやかな歌声にMeetYouは大きな感動を受けた。
かわって登場したグクホンはBTSの『Lie』そしてTAEMINの『Goodbye』で、定評あるダンスパフォーマンスを見せ MeetYouの目をステージに釘付けにした。
それぞれのソロステージが終わり、まずステージに戻って来たのはユビン。 ところが…なんとステージの上で大きなくしゃみを2度してしまい、「スモークのせいですよ」「アレルギーがあるから~」など、恥ずかしさをかくすために必死に言い訳をする姿にファンからは「かわいい~~♡」という声があちこちから飛んでいた。ソロコーナーの前に流れていたVCRでは洗濯物をたたむ姿や床の上で二人で食事をするシーンなどが流れていた。
食卓ではなく、床に並べて食べていたことについて聞かれると
「いやいや、オンドル(床暖房)になっているので食べ物が冷めることがないんです。 自然の電子レンジですよ(笑)」
と、ひょうひょうと答え爆笑となった。
ソロダンスを終え、息を整え終わったグクホンもステージに戻ってきた。
ここで楽しいMCコーナーとなった。 開演前 MeetYouから募集した質問に答えるコーナー。
MeetYouからの質問が書かれたポストイットがたくさん貼られたボードを興味津々に見る二人。
◆事務所に入るためのオーディションの時、どんな歌を歌ったんですか?
ユビン 「僕は、オーディションは…顔で入ったんですよ(笑)」
グクホン 「素晴らしい!(笑) 僕は…何を歌ったかなぁ?」
ユビン 「皆さん、僕たちどっちがイケメンですか?」
グクホン 「僕だよ!(笑)」
ユビン 「ちがう、僕だよ~(笑)」
と、言い合いながら じゃれあう二人。 本当に仲がいい。
◆自信があるものはなんですか?
グクホン 「顔?(笑)」
ユビン 「ダメダメ~~!(笑) 僕は腕の筋肉です(笑) 次に来た時に見せられたら~(笑)」
と、まだイケメンを主張するグクホン。 ユビンの筋肉という言葉に会場から「きゃ~♡」という声があちこちから上がった。
◆生まれ変わったら鳥がいい?魚がいい?
ユビン 「魚?刺身?(笑) おいしい~~♡」
グクホン 「僕は海が好きだから、強い魚に生まれたい。」
ユビン 「サメ??? なんか、サメに似てるよ。」
グクホン 「え?サメに似ているなんて初めて言われた~。」
ユビン 「僕は鳥になって飛び回れたらどんなにいいだろうって時々思うんです。だから鳥です!」
◆自分がかっこいいって感じたのは何歳くらいの時ですか?
ユビン 「僕という人が作られた瞬間から(笑)」
グクホン 「僕は成人になった時ですね。 その前は子供っぽかったんですが、今は毎日毎日、自己陶酔の中で生きていますね(笑)」
と、とにかくウィットに富んだジョーク混じりの答えを次々に飛ばし、会場は大爆笑続き。 MeetYouはどんどん 二人のトークに引き込まれて行く。
◆グクホンさんは何歳くらいで歌手になりたいって思いましたか? その時スーパースターになれるかもって思いましたか?
グクホン 「僕は韓国の年齢で14歳の時 歌手になりたいって思ったんですが、その時、そう思ったから今、日本にこうして来たわけです!スーパースターにならなくてはいけないっていう運命なんですね。」
(※ドヤ顔を浮かべながらも 自分が言った言葉にちょっと恥ずかしそうなグクホン)
続いてゲームコーナー【バトルK-POP】が行われることになった。
イヤモニに流れてくるK-POPを聞いて(※観客には曲は聞こえない)、その曲の振り付けを踊り、MeetYouが曲名を当てるゲーム。 色々なアーティストの曲の振り付けを必死に真似て踊る二人の姿にMeetYouからは 歓声が上がっていた。 しかし…当ててもらうのに時間を要したり、他のグループの曲ゆえ完璧には覚えていない曲があったりしたため、最終的に 二人とも罰ゲームをやることに…。
箱から ひいたカードに書かれていたのは【ロマンティックなセレナーデ】。 MeetYouを溶かしてしまうような甘いラブソングを、さらに甘~く歌うというもの。 ふたりが相談し選んだのは 『Marry Me』。 サビを甘い歌声で、アカペラで歌ったあと「結婚してください♡」と言い、MeetYouからは「きゃぁ~~っ!!!!!」という悲鳴のような声があちこちから上がっていた。
楽しかったゲームコーナーのあとは、お待ちかねのパフォーマンスを再び披露。
MeetYouをいつも後ろから見守っているという気持ちを込めた『Got Your Back』で、美しいメロディーに合わせ、大きくキレのよいダンスパフォーマンスを見せ、MeetYouの心を鷲掴みにした。
再び登場したNICE73が次の曲で最後だと言うと客席からは「え~~~~~~!」と、まだまだ名残惜しい様子のMeetYouたち。 この日の思い出を形にも残そうと客席をバックに記念撮影をしたあと、 二人は公演の感想を語った。
グクホン 「大阪よりも、今日はたくさんの皆さんが来てくださったようで、もっともっと緊張したのですが、皆さんが大目に見て下さるとありがたいと思っています。」
ユビン 「まず、皆さん、風邪には気をつけていただきたいなと思っています。 僕たちのことを見に来て下さりありがとうございます。 これからも もっともっと頻繁に会いに来たいと思っています。 さっき証明写真を撮りましたから、皆さんおひとりおひとりをちゃ~んと覚えているので、次回チェックしますよ!必ず来てくださいね!」
グクホン「最後の曲『My Angel』は幻想的でセクシーな曲になっているので僕たちと楽しんでください!」
ユビン 「『My Angel』スタート!」
曲が始まると、MeetYouからの熱いコールが入り、曲をさらに盛り上げた。 ミディアムテンポながら、妖しげなナンバーで強い印象を残し、ふたりはステージをあとにした。
『My Angel』の曲に合わせ、ミュージックビデオ撮影時のエピソードや、日本公演に向けて日本語を勉強していることなどを語った、いかに日本での公演を成功させたいかを感じさせてくれるVCRがスクリーンに映し出された。 彼らのこのような思いはどれ程日本のファンにとって嬉しいことだろう。
VCRが終わると 再びステージに現れた B Of You。
アンコール曲『Clockwise』のやさしいメロディーに載せ、歌声を聞かせてくれた。
グクホン 「今回僕たちは日本に来て初めて B Of Youのファンミーティングをすることになったんですが、こんなに大勢の皆様が来てくださるなんて思いもしませんでした。 僕たちには日本にもこんなにたくさんのファンの皆様が いてくださるんだとわかり、とても幸せな気分でした。ありがとうございます!」
ユビン 「ありがとう!! あんにょん。愛してる~♡」
グクホン 「ありがとう。バイバイ!! 愛してるよ~♡」
と、名残惜しそうに、そして今日の光景を忘れたくないと、客席のMeetYouを見渡しながらずっとハートをつくったり手をふっていた。 本当にこの時間を終わらせたくないという気持ちが伝わってきた。
B Of Youの二人は、とても息が合っている。おそらく性格やタイプは全然ちがうのだろうが、この二人が寄り添うと、二人以上のパワーが溢れ出していた。 ここに MeetYouのエネルギーが加わることで、ますます大きなパワーとなっていた。 パフォーマンスでもトークでも二人のやりとりは、お互いを信頼しきっているのを感じる、安心して行われているキャッチボール。 彼らがトークで放つ一言一言は、頭の回転の速さを感じ、とても爽やか。 そしてとにかくおもしろい。
二人だけの公演だが、初のファミーティングで ここまでファンを魅了する公演をしたのは立派だった。
いい公演を見たMeetYouたちは、終演後もとてもいい表情を浮かべていた。
text & photo : Chizuru Otsuka
◆B Of You公式Twitter @official_bofyou (https://twitter.com/official_bofyou?s=20)
◆B Of You 公式カフェ http://cafe.daum.net/officialkhyv/pnLS/41