2023年4月、大阪と東京にて 韓国の人気俳優 カン・ハヌル が「KANG HA NEUL FAN MEETING IN JAPAN 2023 「HANEUL」」を開催した。 昨年11月、東京にて開催した 日本で初開催のファンミーティングの好評とファンの熱い要望に応え、約半年という短い間隔での来日となった。 本記事では4月9日 Zepp Haneda(TOKYO)にて行われた公演をレポする。
【韓ペンオリジナルレポ】 ( ※写真は全てオフィシャル提供)
ステージのLED大画面には “HANUEL(ハヌル)”が韓国語で“空”を意味するのに合わせ 青空の写真とHANEUL の文字。
突然その大画面に「皆さん、準備出来ましたか? 僕は準備出来ましたよ!」と笑顔で言いながらステージスタートまで カウントダウンを始めるハヌルの映像が。
大きな拍手と共にハヌルが姿を見せると、あちこちから歓声が起きた。
まず宇多田ヒカルの『First Love』を日本語で歌った。とても甘く優しい声で歌詞のせつなさを丁寧に伝えた。メロディーも完璧に捉え、思わず聴き入ってしまう素敵な歌声だった。
MC のORI が、今回のファンミーティングでは大きな声を出して応援OKだということを告げた。
そして再びハヌルをステージに招くと 先ほどよりもさらに大きな歓声がハヌルを迎えた。
「ありがとうございま~す! ありがとうございま~す!!皆さん、こんにちは。お久ぶりです!」と可愛い笑顔で挨拶をした。客席はすでに胸キュン♡が止まらない。
前回(2022年11月)行ったファンミで「来年また来る」と言った言葉を守り、再来日したハヌル。
「皆さん! 僕があまりに早く来過ぎて、期待に添えなかったんじゃないかと思いました(笑) でも、僕が皆さんにすごく会いたかったので来てしまいました!(笑) こんなに沢山来ていただき、本来ならおひとりおひとりに近くでご挨拶申し上げたいのですが、まだコロナ対策で接触が出来ないそうで….。機会がありましたら後ろの席の皆さんにもしっかりと近くでお目にかかれる時間を設けたいと思っています。」
ファンへの深い思いを語り、MCとのトークが始まった。
前回のファンミでもう1つ約束した「日本語で歌を歌う」も 今回、きちんと果たしたこと、そして 『First Love』を選んだ理由を MCから聞かれ
「前回のファンミは映画撮影中で、曲の練習をする時間がとれなかったんです。なので次回の来日では日本語の歌を準備して来たいと皆さんにお話ししました。 僕は昔から日本の文化や音楽が大好きで、中学生ぐらいから 宇多田ヒカルさんや鬼束ちひろさん、X-JAPANなど沢山聴いていました。『First Love』は僕が初めて好きになった日本女性シンガーの曲です。皆さんに気に入っていただけたか、それとも僕が歌ったことでこの曲を台無しにしてしまったか…ちょっとわからないです(笑)」
と、可愛いジョークを交えたトークで客席を和ませた。
ここからは色々な企画を通し、さらにハヌルの魅力を掘り下げていく。
最初のコーナーは『今日のハヌルは相変わらず晴れ』
ハヌルの近況を写真で紹介する。
最初は モノクロのスーツ姿のセクシーな写真と、グリーンのシャツとベスト姿の爽やかな笑顔の写真。 どこにも出していない写真を日本のファンに見せたくて、数日前にわざわざ撮影したそうだ。日本でのファンミーティングをどれほど楽しみに、大切に思ってくれているのかが伝わって来た。
次は 焼き鳥を食べようとしてる写真。前回、大阪のファンミのあとに行ったお店がとても美味しくて満足しながら食事をしたそうだ。焼き鳥、焼きおにぎり、ホタルイカなども気に入ったそうだ。
この日「ホタルイカ」という日本語をここで覚え、公演中何度か「ホタルイカ」と言う度に、「かわいい~♡」という声があちこちから聞こえて来た。
次のコーナーは「ハヌルの好きなものは?」
このコーナーは カン・ハヌルのライフスタイルをもっと知ろうというもの。
好きなお酒 ⇒ ビール。全世界のビールを飲んだけど日本のビールが一番大好き。
自宅の冷蔵庫に一番多く入っているもの ⇒ ビールですね(笑) 料理はあまりしないので冷蔵庫にはビールや水、氷が入ってます。 ラーメンや麺類は好きなので常温で保存しています(笑)
好きな言葉 ⇒ 「君と一緒にいられて楽しい」誰かに楽しさを届けられるのはとても素敵だと思うから。
音楽 ⇒ 演劇俳優だった父とTVで歌ったのがきっかけで広く知られるようになり、ミュージカル『天上の時計』でデビューを果たすほど歌には定評があるハヌル。この日、日本のファンのために ハヌルチョイスのプレイリストを特別に準備しオススメ4曲を発表した。
『あんたへ』 / amazarashi
ハヌルがここ2~3年気に入っているアーティストで、詩人のようであり、MVも泣ける作品。
『ばかみたい』/桐生一馬(黒田崇矢)
「龍が如く」というゲームのOSTで、映画のようなストーリーのゲームを楽しみながらこの曲をずっと聴いています。
『Thanks!』
大好きなアニメ「カウボーイビバップ」のオープニング曲。 朝、撮影に行く時、脳を目覚めさすために必ず聴いている曲。
『First Step』/Hans Zimer
本当に好きな映画「インターステラ」のOST。この曲を寝る前に聴いています。是非聴いて下さい。
次のコーナーは「こんなハヌルVS あんなハヌル」
4枚の写真からファンは各々好きな写真を1枚選び、その写真を選んだ理由をステージに居るハヌルにプレゼンしようというもの。
4枚の写真が画面にUPされたと同時に客席からは「選べない~」「どれもいい!」という声が!
最初の4枚はハヌルが出演したドラマでの姿。
ファンたちは自分の好きな作品でのハヌルの魅力や感想を、直接ハヌルに伝えたいとプレゼン希望者が沢山挙手。 その中から各作品1名ずつファン代表が選ばれた。
『麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』
ファンのプレゼン:ハヌル自身があまり自分と合わないと以前言っていたファンタジー系作品をもっと観てみたい。今日一緒に来た母も時代劇のハヌルがもっと観たいと言っており、時代劇+ファンタジーのこの作品を選んだ。
『ミセン-未生-』
ファンのプレゼン:ハヌルのメガネ男子姿が似合っていた。 ハヌル演じるチャン・ベッキが葛藤しながら成長していく姿を観て自分も頑張ろうと思えた。
この言葉を聞き、ハヌルからは「実はこの役にはもともと四角い黒縁メガネが用意されていたのですが、僕はこの半分だけ縁があるメガネが似合うと思いアイディアを出しました」というエピソードも語られた。
『相続者たち』
このドラマの 屋上のシーンでイ・ミンホとキム・ウビンの間を割って入るカン・ハヌル演じるイ・ヒョシンを観てハヌルが好きになった。 ハヌルは落ち着いた雰囲気なので、次回は高校生ではなく高校の先生役も見てみたい。
『椿の花咲く頃』
ファンのプレゼン:コン・ヒョジン演じるオ・ドンベクの着ているパーカーのひもを引っ張ってキスをするハヌル演じるファン・ヨンシクを見て絶対にパーカーの紐は抜かないと決めたくらい大好きなシーンで何百回と見直した。今後も情熱的ラブストーリーを見せてほしい。
ハヌルは4人のプレゼンをとても嬉しそうに聞いていた。どのプレゼンも熱と愛のこもったものだったが、その中で『麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』のプレゼンをチョイスした。
続いての4枚の写真は モデル・歌う姿・演技姿・授賞式に出席している姿。
「モデル」
「モデル」の写真を選んだファンがたった1人だけで、「もうモデルは絶対やりませんっ!」とスネる ハヌルに客席は爆笑となった。
ファンのプレゼン:演技するハヌルも好きだが、顔・スタイル・筋肉質のからだがとてもかっこいいので、これからも見たい。
「歌う姿」
ファンのプレゼン:ハヌルが兵役中に出演していたミュージカルをわざわざ韓国に観に行ったが、ハヌルたちが乗ったバスが交通事故に遭ったためその日は公演中止となって観られなかったので是非歌う姿を観たい。
「演技姿」
ファンのプレゼン:どのハヌルも好きだが、やはり演ずるハヌルが一番好き。
「授賞式出席姿」
ファンのプレゼン:授賞式でコメントした姿に素のハヌルの魅力を感じたから。
ハヌルは「他の皆さんはモデルはやらないほうがいいって思う中(笑) ひとりで最初に勇気をもって発言して下さったので」と「モデル」を選んだファンのプレゼンをチョイスした。
選ばれた二人には素敵なプレゼントが贈られた。ハヌルはファンの人たちの意見を聞いて疎通できることがとても嬉しいと語った。
衣装チェンジでステージにハヌルが不在の間、様々な素顔がのぞける素敵な映像が流れた。
ファンの「ハヌル シ~~(ハヌルさん~)」という大きな呼び込みの声に「はーい」と応えながら、白と黒のスパンコールのボーダーセーターにチェンジしてステージに登場。
続いてのコーナーは「あなたのお話をお聞きします」
開演前、ロビーでファンが書いた、ハヌルへのお願いや質問の ポストイットがたくさん貼られたボードがステージに登場した。 数の多さに驚きながらもとても嬉しそうな表情を浮かべていた。
「女性のパーツで好きなところを正直に教えて」という鋭い質問に 「僕はそういうものは見ないで心を見ます。ひたすら心!(笑)」「正直に言って… 心!(笑)」
と、ちょっと顔を赤らめて一生懸命答える可愛い姿を見せた。
「どんな役をやりたい?」という質問には「高校の先生役?(笑)」と、先ほどファンがプレゼンで言った言葉を忘れず ちゃんとトークに取り入れてしまうスマートさを見せた。「台本を読んで面白いと思ったらどんな役でもやってみたいです」と演技への意欲を語った。
「もし25歳の女性になったら何をしたい?」と聞かれ「モデル??(笑)」と先ほどのトークをしっかり取り入れて会場を和ませた。本当にユーモアセンス、愛嬌とウィットに富んでいる。
「1~37の数字で好きな数字6つを教えて」というユニークな質問に「ロト???」と聞き返すと、まさになかなかロトが当たらないのでハヌルに数字を選んでほしいというファン。運命がかかった数字選び! プレッシャーを感じながらも懸命に選ぶ。ハヌルの答えた数字をしっかりメモする質問者にタジタジしながら「どうか当たりますように!!!」と念を送っていた。
女性のヘアスタイルについての質問が続き、「大事なのは 心!」とまたもや「心」を繰り返し笑いをとりながらも、「ヘアスタイルとかではなく、自分自身に自信を持っている人がかっこいい、素敵だと思います。そういうかたからは学ぶことも多いですし、素敵に見えます」と、語った。
続いてのコーナーは「100秒チャレンジ」
テーブルの上に用意された5つのゲームを時間内でクリアさせるとファン3名にプレゼントが出来ると聞き、「絶対に成功させます!」と頼もしい言葉を語った。
・馬のおもちゃについたブロワーをパフパフッと押して前に進ませてゴールさせる。
・おもちゃのぐるぐる魚つりゲームで5匹のおさかなを釣り上げる。
・おはじきをお箸で移し替える。
・3色のアメを色ごとに分け袋に入れリボン結び
・けん玉、1回でもお皿に乗るか剣にささればOK
かなりの難題を100秒以内にクリアしなくてはいけないミッションに果敢にもチャレンジするハヌルに「頑張れ~」「ファイティン!」と大きな声援が飛んだ。その声に背中を押され真剣に取り組むものの、途中かなり苦戦。しかし、なんと残り0秒になった瞬間に全部クリア!奇跡を目にしたファンたちからは大きな歓声と拍手が沸き起こった。
ミッションクリアしたため、抽選で当選した3名にプレゼントが贈られた。
その他にもサイン入りポスターを3名にプレゼントするため箱から座席番号を選んだが、驚くことに 先ほど「モデル」ハヌルが好きとプレゼンした人がこの抽選にも当選。 ハヌルもびっくりしながら「すごい~~!!」と拍手を送った。ここでハヌルが「ポスター、まだ他にも1枚ありますよね?当選したかたにはそのまま差し上げて、もう一人追加で差し上げるのはどうでしょう?」と、さりげなく提案。 同じファンが2回当選したことを喜びながらも、他のファンの気持ちもすぐに考えるハヌル。その機転の良さにファンからは大きな拍手が起こった。自分が当選しなくてもそのハヌルの気持ちが嬉しいとファンたちは最後のラッキーな追加当選者にも温かな拍手を送った。
ここで抽選に何も当選出来なかった人たちにも幸せを持って帰ってほしいと、フォトタイムが行われた。ステージの端から端まで動き、笑顔でポージング。やはり「モデル」も向いているハヌルだった。ファンをバックに記念撮影も行い、この日の幸せを写真に残した。
残念ながら楽しいファンミーティングも終わりの時間が近づき、ハヌルから挨拶が語られた。
「皆さん、本当にありがとうございました。 楽しかったです。また近いうちに皆さんに会いに来たいと思います。 お顔を直接拝見してご挨拶出来るのは、やはりとてもいいと感じました。今日は楽しい時間をご一緒して下さりありがとうございました。皆さんご存じだと思いますが、もうじきチョン・ソミンさんと共演させていただいた映画『三十日』が公開になる予定です。『ストリーミング』という作品もあるんですが、こちらは僕がYouTubeのストリーマーとして出演している作品で日本の皆さんも もうじきご覧いただけると思います」
「僕は歌手ではなく俳優なので歌についてあまり期待しないでいただきたいのですが、最後の曲は皆さんのために準備した いきものががりの『SAKURA』という曲です。日本に行ったらサクラが満開だろうなと準備したんですが、(※4月9日時点で)だいぶ散っていました(笑) でも皆さんはサクラを楽しまれたと思うので僕はこの歌をお届けしたいと思います。あの~、ミュージックスタート!!」
ハヌルの優しく温かい声とこの曲のせつなさが見事に絡み合い、大きな感動を与えた。 日本語の歌詞をきちんと理解し、一言一言を大事に歌っていた。
歌い終わると「皆さん、以上です!」と言いステージをあとにした。
ハヌルのビジュアルや役者としての姿はもちろん、賢さ、人間性の素晴らしさ、そして歌声の素敵さに完全に魅了されたファンからはアンコールを求める手拍子が鳴りやまない。
その手拍子を聞き、笑顔でステージに再び登場したハヌルは、アンコールを求められたことがとても嬉しかった様子だった。
「今回来日してから雨の日が続いていますが、僕は雨の日がとても好きなんです。雨の降っている日本の街並みにはロマンがあると感じました。この曲を準備しながら、雨が降ればいいなと思っていたのですが、本当に雨になりました(笑) 僕が準備した曲は 장범준(ジャン・ボムジュン) さんの『As You Wish』という曲です」
と紹介し、韓国語で歌い聴かせた。
“サヨナラなんて言わないで。僕たちはまた会えるよ。あなたが望むなら雨にでもどんな姿にでもなって会いに来るよ”という歌詞はハヌルのファンに対する思いそのままだった。
歌い終わると爽やかな笑顔で「皆さん、ありがとうございますっ!以上ですっ(笑)」と言って公演は終了した。
カン・ハヌルという人はなんて爽やかで誠実で素敵なんだろう…。演技や歌の上手さ、かっこよさだけではなく、人間性の素晴らしさ、スマートさ、可愛らしさ、ユーモラスな面…。 魅力しか見つからない本当に素敵な俳優、カン・ハヌルの今後の出演作品が楽しみで仕方がない。
text : Chizuru Otsuka
photo : 全てオフィシャル提供
カン・ハヌル JAPAN OFFICIAL Twitter (@Kanghaneul_JP)https://twitter.com/Kanghaneul_JP?s=20
カン・ハヌル JAPAN OFFICIAL FANCLUB https://kang-haneul.jp/
公演概要
「KANG HA NEUL FAN MEETING IN JAPAN 2023 「HANEUL」」
■大阪
大阪府/Zepp Osaka Bayside
2023年4月7日(金)開場17:00/開演18:00
■東京
東京/Zepp Haneda(TOKYO)
2023年4月9日(日)
1部:開場13:00/開演14:00
2部:開場17:00/開演18:00