【韓ペンオリジナルレポ】~舞台『ろくでなしコーラス2024』~3月24日(日)まで 浅草花劇場にて上演中!場末のバーに集まる女装の男性たちがママさんコーラスへの参加を目指して大奮闘♪ ゲネプロ&囲み会見を詳しくレポ!

写真左から 柏原収史(演出)⇒ 水谷あつし⇒山本裕典⇒イ・ウゴン⇒田中稔彦

2024年3月20日(水・祝)から3月24日(日)まで 浅草花劇場で 舞台『ろくでなしコーラス2024』が上演される。

本作品は 2022年11月2日(水)から11月6日(日)、同劇場にて大きな笑いと感動を与えた≪舞台『ろくでなしコーラス』≫ への多くの賞賛と再演を望む声に応え、待望の再演となったもの。 初日前日の3月19日(火)、ゲネプロの公開と 囲み会見が行われた。

ーーーー この作品の舞台は女装した男たちが集まる場末のバー。  ここには様々な悩みやトラウマを抱えた彼ら(彼女ら)が日々集っている。 ある日、知り合いの女性が出演しようとしていた「ママさんコーラス大会」。女性が参加しているチームのメンバーが急遽大幅に足りなくなったことを知り、自分たちが代わりに参加しようと決心する。 しかしそこには参加資格条件の「ママさん」という壁が。 外見は「女装の男性」。でも、心は完全な「女性」!!  彼らは「女性」として大会に参加するため、必死に人数を揃え練習に励む。  愛ある毒舌をはきながら、お互いをいたわり、思いやる。 彼らを囲む人々の中には、彼らに対し否定的な考えを持っている人たちもいるが、ひたむきな気持ちが伝わり、少しずつ心に変化を生じていく ーーーー

アキラ役:山本裕典

女装の男性たちが放つちょっとお下品なセリフも、あまりにもストレートで清々しく、素直に受け止められる。 とにかく思いっきり笑わせてくれるシーンが続出! しかし、ただ笑わせてくれるだけではなく、 「人情」と「大きな愛」で優しく温かく包み込んでくれる。 観終わった後は、ほっこりとした気持ちになるはずだ。 是非 劇場で素敵なLadyたちやその周囲の人たちから、「優しさ」を受け取ってほしい。

レパード玉鹿役:田中稔彦
ママ役:水谷あつし
ジュリー役:遠藤巧磨

座長の山本裕典は日頃の男らしさを封印し、心の中に大きな悩みを抱えながらそれを周囲に感じさせないよう明るく振る舞う、おおらかなオネエで魅せてくれる。 水谷あつしは流石の演技で豪快な肝っ玉ママを演じ、思い切り楽しませてくれる。 トラウマに苦しんでいることを隠して強く生きる凛とした美しいアンジェを イ・ウゴンがとても上手に表現している。ウゴンのちょっとした仕草や表情からその時のアンジェの思いを感じ取れることが出来る。ちょっとKYだけど可愛く元気なレパード玉鹿役の田中稔彦は、レパードのグイグイ感をスマートなのにパワー全開でしっかり伝えてくれる。 杏西先生役の奈良坂潤紀が、役通りこのコーラスチームのムードを明るく盛り上げ、大いに笑わせてくれる。 そのほかのキャストたちの演技もどれも味わい深く、ストーリーにぐいぐい引き込まれていく。

アンジェ役:イ・ウゴン(TRITOPS*)
杏西先生役:奈良坂潤紀
(左)コッペ役(W キャスト):一瀬晴来(iOU)/ (右)島袋筋太郎役:北條悠煌

★囲み取材

ゲネプロ終了直後には囲み会見が行われ、

演出の柏原収史

アキラ役:山本裕典

アンジェ役:イ・ウゴン(TRITOPS*)

レパード玉鹿役:田中稔彦

ママ役:水谷あつし

の5名が登壇し、代表質問や記者からの質問に丁寧に答えた。

写真左から 柏原収史(演出)⇒ 水谷あつし⇒山本裕典⇒イ・ウゴン⇒田中稔彦

■稽古を3週間近く行い、今日ゲネプロが終了しました。 今の気持ちをお聞かせ下さい

水谷あつし:昨日は通し稽古をやったんですが、 バタバタしながらも楽しいなぁっていう思いが強かったです。いいチームワークで 初日を迎えると思います。よろしくお願いします。

山本裕典:今日は失敗した部分もありますが、本番ではしっかりとしたものを届けられるよう、今日の失敗を教訓に、頑張りたいと思います。

イ・ウゴン:難しかったですが、素晴らしい役者さんたち、ベテランの役者さんたちがいて 心強く、皆さんを信じながら無事にゲネプロが終わったと思います。これからもっと楽しく、いい思い出になる作品を作りますので、よろしくお願いします。

田中稔彦:今日初めてヘアもメイクもつけていただき、一段と気持ちが上がっています。 ここにいる4人は全員 30オーバーのいい感じのおっさんなんですが(笑)、おっさんたちがフルメイクをして頑張っている姿を見て、元気になってほしいなと思います!

■3週間あまりの稽古で何かエピソードはありますか?

柏原収史:稽古ではメイクも衣装も無かったんですが、実際に見るとなかなかのインパクトで(笑)すごくワクワクしています。この作品は、歌あり、ダンスあり、お芝居あり、コメディあり、アクションもあったりと 沢山の見せ場があります。 なので お笑いの部分はどうしよう….とか ダンスはどうしようとか思いましたが、それぞれのプロが現場にいらっしゃったので、みんなの意見を聞き、作り上げました。いい作品になったなと思っています。

■女装姿でここが大変だというようなところをお聞かせ下さい

水谷あつし:女装は オフィシャルのスチール撮影でやっていただいた時以来なんですが、僕が一番オジサンなんで(笑)一番時間もかかって。 若いメイクさん二人がかりで1時間くらいかけてやってもらって….。なんかもう、申し訳なくて(笑) でも、本人的にはこれ(※ヘアメイクや衣装)が あるから 成りきれるっていう。不思議な気分で今、ここに立っています。あ….キライじゃないです♡ 

山本裕典:当初はこの(ロングドレスの)衣装で最初から最後までやるはずだったんですが、大会とバーのシーンは分けたくて、僕が無理を言って衣装を2種類用意してもらったんですけど…。 言わなきゃよかったなぁって。(笑) バーのほうの衣装はスカートが短くて…。 パンツが見えるから所作をどうやって、それを隠せばいいかって~(笑)今、後悔してます(笑)

イ・ウゴン:今回女装しながら考えたのは、女の人って本当につらいなって…(笑) 僕は男なんで毛もあるので(笑)剃るのに結構時間がかかったし(笑) 色々ありますね~(笑)でも楽しかったです。そういうことにも、もう慣れました(笑)

田中稔彦:女装すると、「もうちょっとコレ、胸につめて欲しくない?」みたいな(笑) 自分の中の女子の理想像があるのか、みんなそれに近づけたいって(笑)で、それに合わせて、制作さんも美しく仕上げるように、希望通り胸をつめてくれたりウエストを絞って下さったりしたので、こうして女性の気持ちで舞台に立つことが出来ました!(笑)

■山本さんに伺いますが、一番綺麗だと思う人は?

山本裕典:いやいや~。それ、このどっちか(イ・ウゴンと田中稔彦)でしょう~~!(笑) ここ(山本裕典と水谷あつし)は、絶対にないですよね(笑) 僕なんてそのまんまで、ただ顔を塗ってるってだけですし。(笑)この 二人(イ・ウゴンと田中稔彦)はカツラがちゃんと用意されてて、僕もかぶるのかなって思ってたんですけどね、現場行ったら何も用意されてなくて(笑) あ! 田中くんみたいな人、こういう女の人、居るよね!綺麗! ウゴンに関してはもう、KARAにいてもおかしくないくらい。絶対、ウゴンのことを何人か狙ってる人がいる!!(笑)

田中稔彦:(ウゴンは)楽屋に座ってる姿がもう 女子!!

写真左から 田中稔彦⇒山本裕典⇒イ・ウゴン⇒水谷あつし

■お稽古でずっと女子を演じていますが、街や、お友達と会った時など、思わず女性の仕草が出てしまったことは?

水谷あつし:稽古から帰ってもほとんど口調がこのままです。 「…よねぇ~♡」とか自然に出て、戻らないですね(笑) 千穐楽までそれで生きて行こうと思います(笑)

山本裕典:稽古中は忙しくて、なかなかプライベートの友達とかとあまり かかわる時間は無かったんですが、かかわった時は「アンタ!」とかつい言っちゃってました(笑)

イ・ウゴン:女性のような手の仕草をしたり、小指が立っちゃったりします。

田中稔彦:私はねぇ~(笑) 女性専用車両に乗っちゃって、5駅ぐらい普通に乗っちゃって、気づいた瞬間、あせって忍者みたいに逃げたおぼえがあります(笑) ちょっと引き寄せちゃったのかな~って思いました(笑)

■3週間の稽古で印象的だったことや、座長の山本さんに対しこんな座長だったなっていう皆さんの思いを聞かせて下さい

水谷あつし:僕たちの中では(山本裕典は)「TVスター」じゃないですか。

山本裕典:古っ!!(笑)

水谷あつし:でもすごく純粋なかたで、芝居が大好きで、ラストシーンでボロ泣きするんですよね。あんなにさっきまでふざけといて(笑) 純な人だな~って思いましたね。 プライベートな話も沢山出来たんですけど、楽しく引っ張ってくれてありがたいなって思っております。

イ・ウゴン:裕典さんは稽古でも毎回泣いて、それってすごいなって思いました。びっくりしました。 みんな一人一人、魅力のあるシーンが多くて、全ての役者のかたたちが面白くて。稽古の時もずっと見て笑ってたんですが、そういうのって僕にとって初めてでした。

水谷あつし:ウゴン、よく笑ってくれてたよね。稽古場で。めっちゃ笑ってて~(笑)ウゴンのツボはそこ??って(笑)

田中稔彦:ウゴン(が言うセリフ)の「死ね!」は、はずさないね~(笑)あれはマジで面白いわ~!

山本裕典:キャストの中にはまだ芝居を始めたばかりの人とか、初めての人とかもいて、歳も下から上まで幅広くて、稽古場の雰囲気、良かったですよね。

柏原収史:そうですね。僕が演出で指示したことを、裕典くんが 芝居を始めて間もない人たちとかに稽古場の端っこのほうで練習してくれていたりとか。 とても頼もしかったですね。

山本裕典:いや~、昔の自分を見ているようでね(笑)

田中稔彦:柏原さんは、いつ怒るのかなって思ってたんですが、最後まで一回も怒りませんでしたね。そして「こんな風にして」って、オネエの演技をやって見せてくれるんですが、それが上手いんですよね!(笑) 逆に僕たちの中のどれか一人を(笑) やるならどれがいいです??(笑)

水谷あつし:そうそう!上手いんだよね。 だからうちら4人の誰かに何かあっても(代役が出来る柏原収史さんが)いるからね~(笑)

柏原収史:やるなら玉ちゃん(※田中稔彦が演じるレパード玉鹿)の役は一番ハジけてて楽しそうです(笑) でもセリフもダンスも多くて大変そうかな~(笑)

■柏原収史さんからご覧になって、キャストの皆さん、お稽古が始まった頃から現在まで、どのように女性っぽく変化していっていましたか?

柏原収史:一番は、しゃべりかたですね。 僕は、ご本人たちが持つイメージのお姉さまでやってほしかったので、あまり色々なアドバイスや要求はしなかったんですが、ウゴンさんがさっき言ってたように皆さん、指先の動きや 歩き方、喋り方、座り方、だんだん女性らしくなっていくのが流石だなって思っていました。今思い返せば、稽古初日は「男性がお姉さまの真似をしている」っていう感じでしたが、今はもう「完全なお姉さま」になってますね。

■いよいよ明日から5日間、10公演が始まります。意気込みを聞かせてください

水谷あつし:この時代にこんな作品をやっていいの? コンプラにひっかからない?っていう、スレスレのところだと思うんですけど、その辺を逆に笑える時代になってほしいなっていう思いを含めて、精一杯本気でお姉さんになってみたいと思います。 あと歌… ウゴンは本業ですが、そうじゃない人たちも一生懸命 歌の練習をした成果の発表の場という部分も見ていただけたらと思います。よろしくお願いします。

山本裕典:稽古して来て、キャスト(※Wキャストも含め)19人、各々見せ場があって、笑えるポイントもあって一生懸命頑張っています。 「この舞台を観て良かった」って思ってもらえたり、ホロっと泣いてもらえるよう、そして キャストみんなの思いを伝えられるよう、座長としてアキラとして、僕個人としても頑張ります! 僕ら一同、一人でも多くの方に 笑って泣いて帰ってもらえるようにって思っているので、5日間10公演、短い間ですが全力で頑張って行きたいと思います。

イ・ウゴン:これから始まりますが、本当に頑張ってみんなの迷惑にならないように皆さんを信じていい作品を作りたいと思います。

田中稔彦:こういうオネエのキャラクターってTVとかでよく見かけますが、そこには悲しさが滲み出ていることもあるし、毒があったり、底抜けに明るかったりとか、そういうキャラクターイメージが僕の中にあります。 今回、この4人はそういうキャラクターなんですが、あつしさんが言ったようにコンプラ ギリギリかもしれないですが、僕は「薬にも毒にもならない作品をやるなら毒をもってそれが薬になって皆さんの元気になればいいな」って思っていますので、最後まで頑張りたいと思います。

囲み取材の和やかな雰囲気のままフォトセッションを行い、会は終了した。

4人のLadyたちは最初の頃のとまどいを脱し、今 自分の役をすっかり楽しんでいるようだった。 それが自然な演技につながっている。 「実は本当にオネエなのでは??」と思うくらい、女性らしい所作で うっとりさせてくれる。そして時々吐く毒が、痛快でなんだか気持ちいい。 相手を思うがためにズケズケ言うセリフが、やけに温かく胸に染みる。

刺激的なのに何故かほっこりする 舞台『ろくでなしコーラス2024』。劇場でこの気分を味わってほしい。

Text & Photo : Chizuru Otsuka


≪公演概要≫ 舞台『ろくでなしコーラス2024』

≪公演概要≫

【公演日】2024 年 3 月 20 日(水・祝)~3 月 24 日(日)

【会場】浅草花劇場 (東京都台東区浅草 2-28-1 花やしき内)

【開場/開演時間】
◆3/20(水・祝) 【1 部】開場 13:15/開演 14:00 【2 部】開場 17:15/開演 18:00

◆3/21(木)【1 部】開場 14:15/開演 15:00 【2 部】開場 18:15/開演 19:00

◆3/22(金)【1 部】開場 14:15/開演 15:00 【2 部】開場 18:15/開演 19:00

◆3/23(土) 【1 部】開場 12:45/開演 13:30 【2 部】開場 16:45/開演 17:30

◆3/24(日) 【1 部】開場 12:15/開演 13:00 【2 部】開場 16:15/開演 17:00

【出演者】

アキラ役:山本裕典
杏西先生役:奈良坂潤紀
アンジェ役:イ・ウゴン(TRITOPS*)
コッペ役(W キャスト):一瀬晴来(iOU)/ 菅井義久(甘党男子)
ジュリー役:遠藤巧磨
西島千秋役:藤松宙愛
ママ役:水谷あつし
レパード玉鹿役:田中稔彦
(※役名:五十音順)

大橋健役:近澤智
島袋筋太郎役:北條悠煌
時田洋子役:樋口みどりこ
中島敦役(W キャスト):久保宏貴 / 阿立陸玖
ひろりん役:森公平 / 赤松新
八尋美奈子役(W キャスト):真詩 / 矢吹桃子
山下役:甫 滄一郎
(※役名:五十音順)

【脚本】 田中大祐
【演出・音楽】柏原収史
【主管】 舞台『ろくでなしコーラス』実行委員会
【主催・制作】ライズコミュニケーション
【協力】 VL.ent/エイジアプロ モーシ ョン/えりオフ ィス/Katana/K と S/ハル エンターテイメ ント
/HERO/PFH Entertainment/吉本興業/リスと葡萄/ロックミー/ワイツー(五十音順)

【チケット代】

◆S 席 9,300 円(税込) ◆A 席 7,800 円(税込)
※ドリンク代 別途 500 円
※4 歳以上有料,3 歳以下入場不可

チケットは➡特設サイト https://ticketstage.jp/rokudenashi2024/

※当日券あり ←前売りにて完売の場合は無し


【公式X】 @rokudenashi2024    ( https://x.com/rokudenashi2024?s=20 )                                       ※お問い合わせ (ライズコミュニケーション)  stage@risecom.jp

【OFFICIALGOODS&グッズ購入者特典】

★観劇スタンプラリー特典★

3回観劇/お好きなキャストの生写真1枚プレゼント(非売品)

5回観劇/お好きなキャストのサイン入りキービジュアル写真1枚プレゼント

7回観劇/お好きなキャストのサイン入りチェキ1枚プレゼント

8回観劇/お好きなキャストの劇中生写真2枚プレゼント

9回観劇/オープニング曲サウンドトラック(歌なし)1曲プレゼント

10回観劇/千穐楽2部公演前のサウンドリハーサル見学