【韓ペンオリジナルインタビュー】~ウォンシク&スンヒョク(TMC)~ 2月21日(金)~24日(月・祝)まで舞台『Home2025』に出演するTMCが 役柄について、稽古中の面白いエピソード、家族についてなど色々語る

左・ウォンシク / 右・スンヒョク

2025年2月21日(金)~24日(月・祝)まで浅草花劇場にて 舞台『Home2025』が上演される。

女手ひとつで山郷(やまさと)家の3人息子を育てる母・充子は、どんなに仕事で疲れていても笑顔を絶やさず明るく元気に息子たちと向き合う。充子の長男でフリーターの祐一と、不慮の事故により車いす生活となった三男・蒼太は、いつかミュージシャンとして成功したいと路上で歌ってチャンスを待つ日々を送っている。しかし銀行に勤める次男の健次は二人の夢は堅実ではないと共感できずにいる。しかしある日祐一と蒼太に大きな転機が訪れる。そしてそれを機に、家族はそれぞれ「自分にとって家族とは何か、自分は家族にとってどんな存在なのか」を改めて考えるようになる…。

今年3回目の上演となった舞台『Home2025』は長男・祐一を山本裕典、次男・健次を田中晃平、三男・蒼太を陣慶昭、母・充子を山村美智が演じる。舞台『Home』は木山裕策が歌って大ヒットとなった楽曲『HOME』にインスパイアされ誕生した作品で、家族愛と優しさが溢れている。しかしちょっぴりビターな面も持っている。過去2回の上演では、家族の大切さを丁寧に伝え、大きな感動をたくさんの人々に届けて来た。

舞台『Home2025』では過去2回の上演では登場しなかった2名の人物設定が新たに加わった。長男・祐一の幼なじみで韓国人のウジン役を ウォンシク(TMC)、ウジンの会社の同僚テオをスンヒョク(TMC)が演じることとなった。今回のキャスティングにあたり、韓ペンでは、ウォンシクとスンヒョクの二人にインタビューをさせていただいた。


◆まず、ご自身の紹介と今回の役名、どんな人物なのかを教えてください。

ウォンシク:僕はTMCのアニキ・ウォンシクと申します。 舞台『Home2025』ではウジンという役で参加しています。ウジンはすごく明るいけれど、ただ明るいだけじゃなくて、とても心が温かくて義理堅い人です。

スンヒョク:今回テオ役を演じるTMCのスンヒョクと申します。テオはウジンの会社の同僚で、韓国から一緒に日本にやって来ました。テオは一言で言ったら ちょっとおばかさん(笑) とにかくポジティブでピュア! 正義感があって黙っていられないし、周りの気持ちを盛り上げるムードメーカー。すごく明るい人です。

ウォンシク

◆ご自身と今回の役どころは似ていますか?

ウォンシク:僕とウジンは結構似ているんじゃないかと思います。最初台本をもらって読んだ時はちょっとちがうタイプかなって思ったんです。でも練習すればするほど、キャラが自分っぽくなっちゃいました(笑) 似ているところというより、似ていないところを聞いたほうが早いくらい似ていると思います。

スンヒョク:テオくんは…僕ですっ!!(笑) そのままです。僕も、落ち込んでいたらその空気を盛り上げようって思うし。

ウォンシク:自分自身をよく知ってるね。本当にテオはそのまんまスンヒョクです(笑)

◆今回オファーを受けてどんな気分でしたか?

ウォンシク:正直に言うと、オファーをいただいてから公演まで、あまり時間が無かったのでちょっと心配でした。「できるかなぁ、セリフが全部覚えられたとしても、ちゃんと演じるところまでたどりつけるかなぁ」って。でも練習してみたらみなさんがすごく温かくフォローしてくださるし、監督さんもとてもいい方で、「一体僕は何を悩んでいたんだろう」って思ったくらいです。稽古の最初から心の負担とかまったく無く、毎日すごく楽しく稽古しています。

スンヒョク:オファーをいただいた時は「忙しくなるけど楽しみだな~」って思いました。僕たち、二人一緒に“ミュージカル”には出たことがあるんですが、“舞台”に出るのは初めてなんです。今回僕たちにとって新しいチャレンジができるので、もっと成長することができるんじゃないかなって思いながら、楽しくお稽古を受けています。

ウォンシク:僕たちの役は兄弟ではないけれど、兄弟みたいに親しい仲間で。なのでとても楽しく参加しています。

◆韓国にいる間はどのような練習をしていましたか?

ウォンシク:とりあえずセリフをしっかり覚えることに集中しました。

スンヒョク:台本をもらうと、その人物の性格が書かれているんです。それを見て「だいたいこんなキャラクターかな?」って知ることができるんです。僕たちの役はいきなり関西弁を使うんですが、それがとても面白いし、いい味出してるなって。 そんなことを感じながら、自分と役のキャラクターを混ぜて考えてみたり。韓国にいる時は二人だけでも練習していました。僕たち、読めない漢字とかあるので、まずはその読み方から始まりました。

ウォンシク:韓国と日本の台本って違うじゃないですか? 韓国は(※横書きなので)上から下に進むし左ページから読むけれど、日本の台本は縦書きで右ページから始まるということに慣れてなくて、最初はすごく戸惑いました。

◆お稽古場での練習が始まったそうですが、カンパニーの雰囲気はどんな感じですか?

ウォンシク:めちゃめちゃいいです!!

スンヒョク:もうほんと、めっちゃいいっ!!です!!

ウォンシク:僕たち二人は日本のお稽古に途中から参加したんですが、それがみなさんに失礼だと思っていたし大丈夫かなぁって心配しながら稽古場に行ったんです。でもまず安藤様(脚本・演出を担当する安藤亮司<劇団ウルトラマンション>)が いらっしゃって!その姿を見た瞬間「ああ、良かった~」ってホッとして。そしてみなさんもすごく優しくて。僕たちが間違っても、フォローしてくださるし、待っていてくださるし。もう完全にあったかい家族、「Home」になってました!

スンヒョク:山本裕典さんも田中晃平さんも山村美智さんもみんな優しいし、笑わせてくれるんです。特にみっちゃん(山村美智)はおしゃべりがとても上手だし話すことが好きみたいで、いつも雰囲気をよくして盛り上げてくれるんです。それに乗って今では僕たちも一緒に盛り上げて(笑)一緒に楽しくやっています。

―――― 山村さんはとても有名なアナウンサーで、お話が上手で人気だったんですよ。

ウォンシク・スンヒョク:え?そうなんですか? わぁ、だからか~!

ウォンシク:みなさん、アドリブとか上手だし面白いので、僕の中では「僕たちTMCのほうがみんなより面白くなりたいなぁ」ってちょっとライバル心が湧いて来てます(笑)

スンヒョク:普段もですが、僕たちの役がかなりお笑いっぽくて(笑) テオとウジンは真剣なセリフが無いというか(笑) 全部いたずらっこみたいな雰囲気なんで、テンションを上げたらさらにいいリアクションやいい雰囲気が出て、もっともっと笑わせられるんじゃないかな~って思ってます。そうなるようにがんばりますっ(笑)

前列左から 山村美智➡山本裕典➡田中晃平➡陣慶昭 後列左から 安藤亮司➡木山裕策➡ウォンシク➡スンヒョク

◆韓国での練習や日本の稽古場で何か面白いエピソードはありましたか?

ウォンシク:僕は前に『ろくでなしコーラス』で今回の演出家の安藤さんと一緒にやらせてもらったんですが、その時はすごく悩んでいたんです。セリフとかニュアンスとか上手くできなくて。でもその時、安藤さんやスタッフの方が毎晩Zoomで練習を手伝ってくださって。そして今回も韓国にいた時はZoomで練習して。そうしたら安藤さんやスタッフさんが「上手になったね!」って言ってくれて、めちゃくちゃ幸せを感じました。自分ではわからないうちに少しは成長できたのかなって思えて嬉しかったです。そして現場に着いた途端、三男・蒼太役の陣慶昭くんがヒョク(※スンヒョクの愛称)に“お姫様抱っこ”してって(笑) いきなりですよ! 「はい、お姫様抱っこして」って感じで(笑) あの子はすごいコだなって。古くからの知り合いみたいに本当に自然に(笑) そのおかげであっと言う間に仲良くなれました。

スンヒョク:そうそう!あのコはすごい!! 本当の親戚みたいだよね(笑)いきなりくっついて来て、いきなり足をあげるから、僕はいつの間にか腕を出して“お姫様抱っこ”しちゃって。ほんと自然に~(笑) 気が付いたら抱っこしてた(笑)

ウォンシク:今回初めて会ったのに前からよく知ってたコみたいでした。僕が座ってるといきなりその上にちょこんって座ってくるし(笑)

スンヒョク:長年かわいがってる弟みたい!でも陣くんのおかげで、僕たちの緊張感が一気になくなって。だからすごくありがたかったです。

◆日本語が上手なお二人ですが、今回のセリフで言いにくいセリフや難しかったセリフはありますか?

ウォンシク:僕は「赴任」って言葉! 僕は日本に来てもう14~5年目くらいですが、赴任なんて言葉は使ったことがなくて。1回も聞いたこともなかったからすごく難しかったですね。

スンヒョク:韓国語でも「赴任」なんて使ったことなかったかも。僕は、その言葉は知ってはいたけど、口に出したことがない!(笑)

ウォンシク:あと「幼なじみのよしみ」って(笑) “よしみ”は誰かの名前だと思って(笑)

スンヒョク:そうそう、よしみさ~んって(笑) よしみさんって誰~?って。

ウォンシク:よしみさんなんて人、何度台本見ても出て来なくて…。もう、よしみって誰よ?って(笑)

スンヒョク:幼なじみのよしみさん、どこに出てくる??ってね(笑) 安藤さんが意味を教えてくれてやっと理解しました(笑)

ウォンシク:今こうやって思い出すと結構あったかも。「ごもっともだね」とかも難しかったです。知らなかった言葉で。おっしゃる通りみたいな意味の言葉だって教わりました。

スンヒョク:あとは… 「湯豆腐」! 台本に “ふりがな“ が ふってあるんですけど、間違って「ゆどぶ」って書いてあったんです(笑) だから初めて見た時は「柔道部」っていう意味だと思って(笑) 韓国語で「柔道部」を「유도부(ユドブ)」って書くんですよ。だから「ああ~、テオは柔道やってる人なんだ」って(笑) でも食べ物だってわかって。で、漢字をよく見たら「豆腐」って書いてあって、やっと食べ物の豆腐なんだって理解しました(笑)

――――― Apeaceとして活動していた時は日本生活が長かったですが、「湯豆腐」は食べたことがなかったんですか?

ウォンシク:いや、食べたことはあったんです。でも「湯豆腐」って言いながら食べたわけじゃないから、名前を知らなくて~。

スンヒョク:食べた時はただ 「豆腐」って思ってて(笑) 今になって、あの時のあれは「湯豆腐」だったのかって(笑)

スンヒョク

◆今回の舞台、ご自身の役の どんなところを見てほしいですか?

ウォンシク:僕たち二人とも同じ考えだと思うんですけど、どれぐらいこの舞台に明るさを与えるか…を見て欲しいです。

スンヒョク:この作品は感動的だし重たいシーンもあるんです。でもその雰囲気を変えて笑顔にさせるのが僕たちウジンとテオなんです。なのでそういうところで僕たちの役の魅力をみなさんに見せられるかなって思ってます。観てくださる方にはそういう楽しみがあるかなって思います。

ウォンシク:山郷兄弟が一生懸命、街の中でPRするシーンがあるんです。台本を読んでいた時は、ここでそんなに感動するなんて思ってなかったんです。でも昨日丁度そのシーンの稽古があって、後ろで見ていて「これ。絶対泣くぞ」「やばい」って。

スンヒョク:ここで泣かなかったら人間じゃないよってくらい、めっちゃ感動で。あれはやばいです、ホントに~。

ウォンシク:で、「絶対泣いちゃう」って思ってヒョクをちらっと見たら、ヒョクの目も赤くて~~(笑)

スンヒョク:二人で「うえぇぇぇん(´;ω;`) 」って(笑)   

◆舞台『Home』は木山裕策さんの楽曲『HOME』 をオマージュしていますがこの曲を聴いたことはありましたか?  聴いてみてどんな印象を受けましたか?

スンヒョク:正直に言えば、聴いたことはなかったです。でももう覚えました!めちゃめちゃいい曲で、特に最後のブリッジのところが韓国にいる家族を思い出させてくれる曲です。

ウォンシク:歌詞やメロディーはもちろんなんですが、木山裕策さんの声がすごく綺麗で繊細で、そしてせつなさもあって。木山さんの感情の流れが、そのまま見えるような歌い方だなぁって思いました。

スンヒョク:クセがない、真実の声というか。

ウォンシク:とってもピュアな声ですよね。

◆舞台『Home』は家族愛に溢れた作品です。日本に長く住んでいたこともあるお二人ですが、ホームシックにかかったことはありますか?  そんな時はどうやって気分転換していましたか?

スンヒョク:これは「ない」って言ったらみんな嘘ですね。誰でもちょっとは必ずなると思います。僕はあまりひどくはなかったですが、14~5年くらい前、日本に来たばかりの頃は、まず食べ物で感じました。やっぱり文化が違うから。あとはお父さんやお母さんと電話するたびに会いたいなぁって思ったし、いいものや美味しいものを見つけたら家族に食べさせてあげたい、持って帰ってあげたいって思いました。寂しくて泣いたりとかはなかったけれど、毎日電話して、それでいいって思うようにしていました。

ウォンシク:ホームシックになった時は逆にお母さんにあまり電話しなかったです。丁度その頃、ヒョクと仲良くなったので、一緒に原宿や渋谷に行ったり、お寿司を食べに行ったりと外に出かけることが多くなったので自然と寂しい気持ちはなくなりました。ホームシックはからだが疲れたら自然となくなるんだっていうことに気づきました(笑)

スンヒョク:(笑) でも日本に来て最初の1~2年がやっぱり一番大変でした。

ウォンシク:そう!その頃が一番危ない(笑)でも丁度その頃から忙しくなって。だから良かったです。

スンヒョク:グループのメンバーの中にはひとりで泣いていたり、号泣していたり、食べなくなっちゃったりと、ホームシックがひどい人もいました。

ウォンシク:だから僕たちはそんな気持ちをふっきらなくちゃって、サマーランドとか富士急ハイランドに行って思い切り遊んで、ホームシックとか言っていられないくらいからだが疲れて、いろいろ考えたりしないで眠りにつくことができました。だからホームシックは自然となくなりました。

スンヒョク:とにかく日本の生活を思い切り楽しもうって考えるようにしていましたね。

ウォンシク:でも…時には焼酎を飲みながら泣いたことも実はありました(笑)ファンのみなさんはその頃の僕たちがすごく冷たいとか、もしかしたら感じていたかもなんですが、実はホームシックとかいろいろ考えたりで家で泣いたりもしていたんです。はいっ、以上ですっ! ああ~、ホームシックになったとか恥ずかしくてずっと秘密にしてたんだけどな~(笑)

◆舞台『Home』には 明るく元気な“かあちゃん”が、みんなに元気をあたえてくれます。お二人のオンマ(※お母さん)はどんな方ですか?

ウォンシク:うちのお母さんは、よく韓国のドラマに出てくるようなお母さんって言えばいいのかな。家族を守るために頑張ってるから、ちょっと気が強いところもあります。 その反面、息子たちのことでは涙することも多い。でもその涙を見せてくれないんです、絶対に。一人で別のところに行って隠れて泣いていたり…。もちろん僕たちにそれがバレたことも何度もあります。実は僕、昔ちょっとわがままだった時期があって、お母さんにいろいろ強く言ったらお母さんが部屋から出ていっちゃって。でもその時の僕はまだ言い足りてなくて、お母さんにもっと言うために追っかけていったら、お母さんが別の場所でひとり泣いていて。そういうのを見る度に僕はいろいろ学んだし成長して来たと思います。お母さんが大好きです。

スンヒョク:僕のお母さんはすごく明るい人です。すごくうるさいし(笑)

ウォンシク:ヒョクのまんまです(笑)

スンヒョク:お母さんは料理が上手です。うちのお母さんは、お父さんとお兄さんと僕と一緒に4人でごはんを食べるのが大好きです。ごはんを食べて全部かたづけて、みんなでデザートを食べる時、幸せを感じる人です。家族って、食べ物をみんなで分けて食べるっていうことがとても大事で意味があるって考えています。なので自分で作った料理をみんなで一緒に分けて食べることに一番幸せを感じるのがうちのお母さんです。でもやっぱり涙することも多いです。だから僕とお兄さんは、「お父さんやお母さんの幸せを願いながら生きて行こう」っていつも話しています。

――――― 韓国の若者は日本の同世代に比べて、家族を思う気持ちが強い方がとても多いですよね。

スンヒョク:家族愛が強いですよ。文化の違いだと思います。

ウォンシク:そういう文化なんです、韓国は。お金を稼いだら、まずは家族に何かをしてあげようって考えたり。

スンヒョク:軍隊に行ったりすることも家族愛が深まる理由かもしれないですね。

◆オンマの作ってくれるお料理で一番好きなものは?

ウォンシク:キムチチゲ(※キムチや野菜、肉などを入れた鍋料理)!あとはサムギョプサル!うちのお母さん、昔は料理があまり得意ではなかったんです。なのでその頃、お母さんが自信をもってよく作ってくれた料理が焼き物系とかチゲで。今は料理が上手になって美味しい得意料理がいっぱいあるんですが、やっぱり僕の中ではあの頃お母さんが作ってくれたキムチチゲや、お母さんが焼いてくれたサムギョプサルが今でも一番好きです♡

スンヒョク:僕のお母さんも料理レパートリーがすごく多いんですが、キムチチム(※豚肉とキムチの蒸し煮)が一番!

ウォンシク:すごく美味しいんですよ!

スンヒョク:うちのチムには、すごい太い豚バラ肉を使います。そのデカいのを3つ入れて、お母さんが作ったキムチを入れて…。 めちゃめちゃ美味しいです。売ったらいいのにって思うくらい(笑)

◆お二人が家族愛を感じた、記憶に残っているエピソードはありますか?

スンヒョク:うちに犬がたくさんいるんです。前は6匹いたんですが、そのうちの1匹が散歩の途中で迷子になってしまって…。その時、僕は日本にいたのであまり探しに行かれなかったんですが、お父さんお母さんお兄さん、そして親戚の人たちも協力してくれて6ケ月くらいたくさんの人数で探しました。

ウォンシク:うちのお母さんもすごく心配して、ネットの迷子犬を探すアプリやSNSとかでずっと探してました。

スンヒョク:そう、ウォンシクのお母さんもずっと探してくれたんです。 みんなが探してくれているのにぜんぜん見つからなくて。うちのお父さんたちは、いなくなったあたりを夜明けから夕方までずっと探したり、そこで寝たりまでして本当に一生懸命探してたんです。それでも見つからなくて、結局家族で一年くらい探し続けたんですけれど探せませんでした。でもきっと今も元気にしていて、いい人のところで幸せに暮らしているんだって思うことにして、探すのを諦めました。みんな本当に頑張ったからね、長い間。この出来事が家族愛がさらに深くなる大きなきっかけだったと思います。犬も大切な家族だから。

ウォンシク:僕にとって家族っていつもとなりにいる人、お母さんだと思っているので、もちろん大事だってちゃんとわかっているし、愛してるし愛されてるってわかっているんですが、正直、普段の生活の瞬間瞬間はちょっと忘れちゃっうこともあって。でも、やっぱり家族だな、一番大切だなって感じる時は、どこかが痛い時や何かが起きた時に一番心配してくれる、たくさん電話してくれるのはやっぱりお母さんなんです。そんな時は、やっぱりお母さんは一番大事で、すぐとなりにいるからって絶対に忘れちゃダメって、何かあるたびに毎回毎回確認するんですけれど…。なのにまた忘れちゃう(笑) ひどい息子ですよね。

◆最後にこの舞台を観に行くかまだ迷ってる人へ、 すでにチケットを購入して下さった方へ、それぞれに向けてメッセージをお願いします。

ウォンシク:まだ迷っている方へ。僕はこの作品に参加しているんですが、参加していなかったとしても是非観て欲しいと思える作品です。一度観てもまた観たくなる映画ってありますよね? 『Home2025』はそういう作品じゃないかなって思います。 それから、観に来てくださる方へ。「2025年の年明けにはこの作品を観たな」ってずっとみなさんの記憶に残るような舞台にしたいと思って頑張っています。是非楽しんで観てくれたら嬉しいです。よろしくお願いします。

スンヒョク:舞台『Home2025』は少し現実的なシーンもあるかと思います。なので観ていただけたら、共感できる部分も多いのではないかと思います。そして絶対に心が温かくなると思います。僕たちと一緒の気持ちになってこの作品を観て何かを感じていただけたらと思います。よろしくお願いします。

■舞台『Home2025』公演概要

【公演日】 2025年2月21日(金)~2月24日(月・祝)

【会場】 浅草花劇場

【開場/開演時間】

2月21日(金) 

【1部】開場 14:15/開演 15:00  【2部】開場 18:15/開演 19:00

2月22日(土)・23日(日)     

 【1部】開場 12:45/開演 13:30  【2部】開場 16:45/開演 17:30

2月24日(月・祝) 

【1部】開場 11:45/開演 12:30  【2部】開場 15:45/開演 16:30

【出演】 

長男・山郷 祐一 : 山本 裕典 

次男・山郷 健次 : 田中 晃平

三男・山郷 蒼太 : 陣 慶昭

ウジン : ウォンシク(TMC)

テオ : スンヒョク(TMC)

ナミ :  水原 ゆき

渡辺 : kanju

中島 : 長田健一

梶本 : 長瀬将暉

母・山郷 充子 : 山村美智

【脚本・演出】 安藤亮司(劇団ウルトラマンション)

【チケット】  ◆S指定席 ¥8,500(税込) ※特典付(ランダムキャスト生写真)

◆A指定席 \6,500(税込)

※ドリンク代別途 \500 ※4歳以上有料,3歳以下入場不可

【主催】 ライズコミュニケーション

【企画協力】 木山裕策音楽事務所

【お問い合わせ】 stage@risecom.jp

【協力】 untitled/イトーカンパニー/えりオフィス/ジェイズプロデュース/

立花プロダクション/Playmaker E&M/Recreation Links/ワイツー

―舞台「Home 2025」観劇スタンプラリー特典―

ご観劇回数に応じて豪華特典をプレゼントいたします!

◆3回観劇 / お好きなキャストの生写真1枚プレゼント(非売品))

◆5回観劇 / お好きなキャストのサイン入り生写真1枚プレゼント(非売品)

◆6回観劇 / お好きなキャストのサイン入りキービジュアル生写真1枚プレゼント

◆8回観劇 / 大千穐楽前リハーサル見学(10分予定)

★さらに、8回全公演S席にてご観劇の方には、出演者全員とステージ上での

グループショット

~舞台【Home】あらすじ~

山郷家の長男でフリーターの祐一と不慮の事故で車イスの生活をおくる弟の蒼太は、いつか売れる日を夢見て、この街の路上で歌っているストリートミュージシャン。

次男の健次は、ろくに稼ぎもしない兄のこの活動に反対している銀行員。

彼ら3人は、幼い頃に父を亡くし、母に女手一つで育てられた「兄弟」である。

ある日、祐一と蒼太に転機が訪れる。しかしそこには、辛い現実があり、落とし穴があり、壁があった。

大人になるってどういうことなんだろう?

どの道を選択すれば、彼らは大人になれるんだろう?

家族にはそれぞれの形があり、いろいろな表情がある。

これは家族にまつわる「愛」の物語。