
ミュージカル『サムシング・ロッテン!』が2025年12月19日(金)から2026年1月2日(金)まで東京にて、1月8日(木)から12日(月・祝)まで大阪にて上演される。
2018年の日本版初演にて観客を笑いと興奮の渦に巻き込み大きな話題となった本作は再演を熱望されながらもコロナの流行などに阻まれ、7年の時を経て2025年、ようやく待望の再演となった。
本作は、コーラスライン」、「アニー」、「レ·ミゼラブル」などの人気ミュージカル作品へのオマージュが随所に見られるほかシェイクスピア作品を彷彿とさせる数々のシーンの登場など、名作たちを大胆にパロディにしながらも、演劇への愛と情熱を詰め込み、世界中の舞台ファンを魅了した作品。
今回の日本版再演では初演時と同じく演出家:福田雄一と中川晃教の強力バディや瀬奈じゅんが出演!そして今回新たなキャストたちの参加でさらにパワーアップして上演される。

そんな待望の再演を迎えるミュージカル『サムシング・ロッテン!』の<楽曲披露・囲み取材>が2025年11月21日(金) 都内にて行われ、前作から引き続きニック役として出演する中川晃教、新キャストとして参加するシェイクスピア役の加藤和樹、ノストラダムス役の石川禅、ナイジェル役の大東立樹(CLASS SEVEN)、ポーシャ役の矢吹奈子、そして囲み取材には、初演に引き続き演出を担う福田雄一も登壇し作品の魅力を大いに伝えた。(※瀬奈じゅんは事情により残念ながら急遽参加できなかった)

<楽曲披露>では作品への敬意と愛を感じる、熱量溢れる表現で集まった報道陣を魅了した。 どのキャストも心底楽しそう。 みんな生き生きとした表情を浮かべていた。
<楽曲披露>は4曲のみだったが、本作の楽しさがじゅうぶん伝わり、全編を「通し」で観たくてたまらない気持ちにさせてくれた。



1曲目に披露された『ミュージカル』では軽快にタップを踏む音に合わせ、ぎゅぎゅっと詰め込まれたいろいろなミュージカル楽曲がミュージカルというものの魅力を存分感じさせてくれた。 中川晃教と石川禅の確実で安心して観ることができる流石の演技と歌声が、最初から没入感を与えてくれる。豊かな表情を浮かべ、 生気に満ちた演技で一気に惹きつけた。



他の楽曲でも軽快なメロディーと共にさまざまなミュージカルをつまみ食いするような楽しさと喜び、満足感を与えてくれた。

3番目に披露した 『希望がみえた』を披露する直前、大東立樹(CLASS SEVEN)は持って来た上着を床に広げると、記者たちに向かって「これを拾うシーンがあります。もしかしたらみなさん、何か不思議に思われるかなって思って(笑)」と、ダンスを踊る床に上着を広げて置くことに対し、記者たちが疑問を感じないように事前に説明する細やかな気遣いを見せた。


大東は、最後の披露曲『ウィルパワー』にて加藤和樹が乗る高い台の周りをアンサンブルたちと共に取り囲んだ際も、自分が立つことでカメラマンたちが加藤和樹の姿を撮影しにくいのではないかと気にかける細やかな心遣いを矢吹奈子と共に見せた。

この曲は加藤和樹が演じるシェイクスピアにみんな夢中となる場面で歌われるが、台の上で歌う加藤和樹はものすごいオーラを放ち、輝いていた。




4曲の楽曲披露を終え、フォトセッションに臨んだあとは、囲み会見が行われた。
会見ではこのカンパニーが中川晃教を中心に、どれほど活気に満ち溢れているか、そしてお互いを尊敬し認めあっているか、強い団結力で結ばれているかを実感することができた。 当初の予定では会見への登壇は中川晃教、加藤和樹、石川禅、矢吹奈子、大東立樹(CLASS SEVEN)と、演出の福田雄一の6名だった。(※瀬奈じゅんも参加予定だった) 楽曲披露後、他キャストやアンサンブルのかたたちには「会見が終わるまで休憩」とアナウンスされたが、福田や主要キャストたちが「会見はみんなでやろう!」と言い出し、なんとカンパニー全員参加での会見という、なかなか見ないかたちで行われた。 このことからもいかにこのカンパニーが上下関係なくお互いを大切に考え、みんなでやることが一番楽しい…みんなで1つになって進んでいこうと考えているのかが伝わって来た。
笑いの絶えない大盛り上がりのとても楽しい会見となった。

◆稽古が始まって今の気持ちは?
中川: 初演が7年前、2018年でしたが、その後福田さんとご一緒する度に『サムシング・ロッテン!』をやりたいと伝えていてようやく実現しました。

加藤: 僕は初めてですがご覧いただいた通り、完璧です!(笑) いや…. 今回初めて福田組に参加させていただき、稽古の進むスピードやダンスナンバーの仕上がり具合とか、プレッシャーを感じるくらいみんなすごいです。
福田: みんな歌とダンスをちゃんと仕上げなければ、おふざけができないのは知ってるからね(笑)
加藤: 僕も早くその境地に行きたいです(笑)
◆楽曲のオススメポイントなどは?
石川: 本当に楽しいナンバーがたくさんあって、お聴きになるみなさんには心弾むものばかりです。でも…やってると大変!(笑) なかでも 『ミュージカル』っていうナンバーは聴くと涙腺がゆるむくらい感動的ですが、自分がやってみるとハードで死にそうになりました(笑) でもご覧になったみなさんにとっては心地良いナンバーがたくさんそろっていると思います!!

◆好きなキャラクターや自身に似ていると思うキャラクターは?
大東: 役ではないですが、(キャストの)横山達夫さん!もう大好きです♡ すごく優しくて、人柄の良さがステージにも出ています。
福田: 福田組って普段は絶対にミュージカルや歌をやらない人にも出てもらうんです。だから歌が得意じゃない人もいるのですが、達夫は毎回徹底的にみんなにトレーニングしてあげるんです。だからみんな毎日、達夫にベッタリするぐらい大好きなんですよね。

矢吹: 私はおとうさん(※岡田誠)です。 稽古初日からアドリブが飛んで来て(笑) 好きです♡(笑)
岡田: いや、あれは実はセリフを忘れて(笑) 急遽アドリブを(笑)


◆特に好きなシーンやセリフは?
加藤: 『ミュージカル』はいろんなミュージカル曲がちょっとずついろいろ詰まっていてもちろん好きなのですが、 『ボトムがトップに立つ』はすごく幸せそうな晴れやかな感じがして、いつもみんながやっているのを見ながらニコニコしてしまいます。

◆みどころは?
福田: 初演が面白く、あの時はやりきった感もあって。僕はやりきったものを基本、再演はしないんですが、これを再演したのは、この作品が単純に好きだからなのだと思います。 お客さん目線でもう一回観たいって思ったのでしょうね。 今回、稽古初日からみんな飛ばして来るし、初演とはまったく別な感じになっています(笑) 中川くんも同じ役なのにまったく違う感じで。 初演と今回ではまったく別ものになっていますが、より一層わかりやすくなったのではないかなって思っています。 ミュージカルを全然知らない人でも話自体はすごくシンプルなので、是非ともご覧いただきたいです。

◆キャストのみなさんのの良さを教えてください
福田: アッキー(※中川晃教)は、ミュージカル界の宝だと思っています。素晴らしい作品もたくさんやってる… のですが、案外ポンコツなところがあって(笑) 井上芳雄くんとの番組に出てくれた時、ぜんぜんセリフを覚えて来ないで好き勝手やるんですよ(笑) でもそれがすごく面白くて!自分でおもしろいことを用意してくれるんです。アッキーは人間味のある役がちゃんとできる、すごい役者だって思いますね。
加藤さんが演じるシェイクスピアは1幕では徹底的に嫌われ者をやってもらいますが、2幕で『天才は天才で非常につらい状況です』っていう歌で、結果的にお客さんに好かれるんです。その落差をちゃんと出せるのは加藤和樹しかいない と思ってオファーしました!
禅さん(※石川禅)は前に僕と一緒にやりたいっておっしゃってくださっていたことを、僕、忘れていなくて(笑) 禅さんは間のとりかたが絶妙なんです!!笑いには間のとりかたが最重要なんです。ご覧になるみなさんには、そこを楽しみにしてほしいです。
りっきー(※大東立樹)は小学生の時から知っていました。 ミュージカル『ピーターパン』で響志(※福田の子息の福田響志)の弟のジョン役だったので。 なのでりっきーにとっては今も僕は響志のパパっていうイメージがあるみたいです(笑) ジョンはすごく可愛い役だったので、今回久しぶりに会うのでどうなっているかと思っていたら、そのまんま!本当にかわいいままでした! いい育ち方をしたんだなぁって思いましたね。
奈子(※矢吹奈子)も実は小学校の時から知っています。 指原莉乃が「奈子を使ってあげて!」って何度も言ってきて(笑) HKT48になって毎日、指原が奈子の写真を送って来るんです(笑) 毎日、指原自撮りの後ろに奈子が写ってるんです(笑) 「 奈子、かわいくないですか?」って。でもその時は合うものがなくて12年経って今回ベストキャスティングできましたね。


◆来場者へのメッセージ
中川: 年末年始の忙しい最中だとは思いますが、1年を締めくくるには笑いが必要なのではと思います。 舞台というものはみなさまにエネルギーをお届けできる場所ですが、この『サムシング・ロッテン!』がタイミングよく再演されます。 この作品は、当時時節ネタを織り込んだ話を作っていたシェイクスピアの物語が土台にあります。初演をご覧になった方も今回初の方も、ミュージカルをご覧になったことがある方も無い方も、「なんだろう!この世界!」ってどんどん引き込まれていく… そんなミュージカルです。歌もダンスも笑いも、福田マジックにかかりに是非劇場へお越しください! お待ちしてます。

text & photo : Chizuru Otsuka
★公式HP https://www.s-rotten2526.jp/index.html
◆東京公演概要 https://www.s-rotten2526.jp/outline.html
◆大阪公演概要 https://www.s-rotten2526.jp/outline-osaka.html
サムシング·ロッテン!とは
タイトルの“Something Rotten!“=サムシング・ロッテン!とは直訳すると「何かが、腐っている!」という意味。これはハムレットの一節”something is rotten in the state of Denmark.”を思わせるタイトルですが、本ミュージカルはこのように複数の戯曲、ミュージカル作品へのオマージュが随所に登場するコメディミュージカルです。
1990年代にケイリーとウェインのカークパトリック兄弟のアイデアから始まり、2015年にブロードウェイにてオープンしました。当初はシアトルにて五番街劇場で試験興行する予定でしたが、内容が評価され、すぐにブロードウェイでの上演が決まり、現在は全米をツアー中です。「コーラスライン」、「アニー」、「レ·ミゼラブル」などの人気ミュージカル作品や、シェイクスピア作品を彷彿とさせるシーンの数々が、舞台·ミュージカルファンの心をくすぐるとして話題になり、2015年のトニー賞では9部門10ノミネート、うち1部門を受賞いたしました。
<あらすじ>
ルネサンス時代のイギリス。売れない劇作家であるニック(中川晃教)は弟のナイジェル(大東立樹)と共に自身の劇団を運営していた。時代の寵児であり、スーパースターの劇作家シェイクスピア(加藤和樹)にニックは対抗心をむき出しにするが、劇団運営に行き詰まり、妻ビー(瀬奈じゅん)の目を盗んで予言者ノストラダムス(石川禅)のもとを訪ねる。そして、彼のお告げに従い、世界初の歌って踊る「ミュージカル」を書こうと決意するのだった。
その後もノストラダムスのもとへ通うが、出てくるのは頼りない予言ばかり…ヒット確実な作品タイトルは「オムレット」(実は「ハムレット」の間違い)だと言われ、ニックはミュージカル「オムレット」を生み出すために悪戦苦闘する。作家の才能を秘めている弟のナイジェルは、兄の言うことを聞きつつも「卵の物語なんか書きたくない!」と思い悩む。そんななか、出会った美しい清教徒の娘ポーシャ(矢吹奈子)と恋に落ち、新たなインスピレーションが生まれていた。
一方、「ロミオとジュリエットに続く大ヒット作を書かねば」と人知れず思い悩んでいたシェイクスピアは、以前からナイジェルの才能に目をつけていて、彼からなんとか次作のアイデアを得ようと画策する。「トービーベルチ」と名乗る役者に化け、ニックの劇団に潜入し、後の大ヒット作となる「ハムレット」の土台となるアイデアをどんどん盗んでいくが…