【イベントレポ】チソン“覚えておいて。僕が君に惚れた時間”ファンと熱演!2年ぶりのファンミーティング開催!!

1チソン東京FM-(1)最新主演ドラマ「キルミーヒールミー(原題)」で多重人格者という難しい役どころに挑戦した人気俳優チソンが、4月17日(金)の大阪公演に続き、4月19日(日)東京・ラフォーレミュージアム六本木にて「チソンファンミーティング in TOKYO」を開催した。
多くの主演ドラマで実力を発揮してきた正統派二枚目俳優のチソン。ドラマ「ロイヤルファミリー」では悲しい過去を持つエリート検事役を、「ボスを守れ」では初のロマンティックコメディに挑戦し、最新主演作「キルミーヒールミー」では七重人格という難役に果敢にチャレンジ、その演技力で高い評価を得た。

2年ぶりとなるファンミーティングに、より一段と魅力アップしたチソンに会おうと全国各地から大勢のファンが駆けつけた。開演と同時にステージのスクリーンには 本を1ページ1ページめくるごとにチソンの素敵な姿やメッセージが散りばめられている映像が映し出された。そして客席の明かりが消え、会場後方の扉が大きく開いた。全身黒の衣装であらわれたチソンに、会場中に歓声が響きわたった。その大歓声のなかを、ファン一人一人と目を合わせるかのように、かごに入ったプレゼントを渡しながらゆっくり歩いてステージへ。プレゼントを受け取ったラッキーなファンは大興奮。そしてステージにあがったチソンは 「L-O-V-E」を英語で歌いながら、楽しそうに体を左右に揺らしたり、ファンがペンライトを振るのに合わせ 手を大きく左右に動かしていた。黒いシャツ、黒いパンツのシンプルなファッションが、よりチソンの美しい顔・姿を引き立てていた。
1チソン東京FM-(4)「皆様のチソンです。お目にかかれて嬉しいです」と挨拶すると、司会のYumiが「皆様のチソンですってよ~~!」とファンと同じ目線で話し会場をなごませた。「客席の中を通って登場した気分はどうでしたか?」の問いかけに「皆様がとても歓迎してくれたのでとても嬉しくて幸せでした。おととい大阪で入場したとき、ちょっとごった返して心配でした。今日もさっきころんだ人がいましたが大丈夫でしたか?今日はみなさんと素敵な時間を過ごしたいです」とファンへの細やかな配慮も欠かさない優しい言葉を述べた。

Yumi:チソンさん、またかっこよくなったんじゃない?
チソン:それはみなさんのおかげです。
Yumi:大阪でもイベントがありましたがどうでしたか?
チソン:大阪は2度目だったんですけど、たくさんのみなさんと楽しい時間を過ごす事ができました。今回はちょうど桜がきれいな時でした。僕は大阪からその美しい気を持って東京に来ました。
皆様に会いたかったです。そのため昨年から準備をしていました。そして今回の主旨ですが、ファンのみんなとできるだけ近づけるようにとお願いしました。 そして大阪もその願いどおり近い距離でお会いすることができました。今日の会場の規模もうしろから登場するのには丁度いい大きさです。

今回のファンミーティングでは、たくさんファンと触れ合いたいという気持ちが溢れていた。

Q.チソンさんといえば、最新作「キルミーヒールミー」ですね。7重人格を演じるってことで、最初に台本を読まれたときどう思いました?
最初に「7重人格の役ですがやりますか?」と聞かれ、たくさんのキャラクターを演じるのは魅力的だし、自信がありました。ひとつの作品でたくさんの自分を見せられるということで、絶対にやりたいと思いました。

Q.実際やってみてどうでしたか?
他の作品と同様に、今回も一生懸命準備しました。でも7つの人格を演じるということにはプレッシャーがあったわけではありませんでした。僕の古いファンのかたたちはご存知だと思いますが、僕は毎回ひとつひとつ 一歩一歩重ねてやってきました。いつでも今が始まりという気持ちでやってきました。今回はやりたいものをやった、そういう作品でした。撮影に入る前はとても興奮していたし、自分に対してもとても期待していました。その期待というのは『結果』というものに対してではなく、自分自身がこの チャ・ドヒョンという役に きちんとはまって演じることができるかどうかが重要でした。だから撮影前はとてもワクワクしていたし、そして撮影が終わったいま、この作品は僕にとって力を与えてくれる作品になっています。そしてキルミーヒルミーの撮影が終わってから、なかなかあの役柄から自分自身が抜けられなかったんです。そして撮影後にDVD用のコメントを撮影しましたが、撮影の瞬間ひとつひとつを思い出してその時の感情にひたりました。 DVDはまもなくリリースされる予定です。 そしてそのコメントを撮影するという作業で、完全にあのチャ・ドヒョンという役柄から抜け出せました。 この作品から完全に抜け出してこそ新しい作品を受け入れることができるので、こうしたプロセスは当然のことですよね。そして僕自身は完全にあの役から抜け出しましたが、DVDをご覧の皆様は(この役・この世界を)いつまでも大切にしてください。そしてまだキルミーヒールミーをご覧になってないかたは早くご覧下さい。

この作品に関わるにあたって考えていたことや、深い思い入れを一気に語った。チソンの心に偽りない言葉だからこそ、流暢に言葉が出てくるのだと感じた。また、さりげなくDVDの宣伝もするユーモアも見せた。

Q.撮影で一番大変だったことは?
今まで演技をしていて大変だと思ったことは一度もありません。寝る時間がないことも大変だとは思いませんでした。ただ、第18回の撮影前、僕の喉の調子が悪くなり、撮影が伸びてしまいました。 2日後の放送分だったため、一日休んで翌日その分を全部撮影しました。 1話の中で僕の出演するシーンが70~80%あるので、僕が撮影できないと放送することができないのですが、そういう危機的状況もスタッフや共演者の皆様のおかげでなんとか一日で撮り終えることができました。

撮影時のハプニングエピソードを披露するとともに、スタッフや共演者に強い感謝の気持ちを示した。
「撮影は一日の中でいろいろなキャラクターを演じる日がありました。一日でチャ・ドヒョン⇒ヨナ⇒シン・セギ⇒フェリー・パク などになり、色々な自分にかわるのがすごくおもしろかったです。」と言いながら、それぞれのキャラクターを即興で演じて見せファンを喜ばせた。

Q.どの役が一番愛着がありますか?
全てです。
1チソン東京FM-(8)ここでヨナの女子高生の制服と、フェリー・パクのアロハシャツがステージに登場。Yumiもおもわず制服のサイズに「こんな大きい制服みたことない」と絶句するほどだった。

チソン:(今日は)実は1つ足りないものがあるんです。実際の女子高生からスカートの下にはジャージをはくと言われました。撮影ではこの格好でたくさんの人の前を駆け抜けるのが恥ずかしかったです・・・
また、女子高生になるためにヘアアレンジや表情の練習を重ねたが、一番練習したのはしゃべりかただったと秘密を明かした。「잘생 오빠(ハンサムなお兄さん)」と呼びかけるシーンでは「오빠(オッパァ)~!」とうしろの部分がハイトーンであがらなくてはいけないけれど、もうひとつやってみたバージョンは(もっと甘えたかんじで)「오빠(オッパァァァァァ)~~~~~~!」と最後を長く伸ばしました。実際やってみたけれど、こんな感じだとちょっとやりすぎでこれでは番組が終わってしまうからやるのは諦めました(笑)僕にたくさんの幸せを届けてくれたヨナです」というユニークな撮影秘話およびヨナというキャラクターへの愛情も語っていた。

チソン:もともとの人格 チャ・ドヒョンの中にあと6つの人格があります。誰でも自由奔放にしたいときがあります。その気持ちを持っているのがこのヨナです。そして誰でも試練に合ったり苦痛に喘ぐときがありますよね。その気持ちを織り込んでいたのがヨソプです。このヨソプをメガネをかけて閉鎖的な感じで表現してみました。僕はこのヨソプを通じて心を閉ざした人たちに勇気を与えたいと思いました。そして皆さんも腹がたつことがりますよね? 人に怒りをぶつけたいと考える、それがシン・セキです。 一番年齢がいっているのがフェリー・パクです。すべての人格のアニキということです。人の中に善悪があるとき、それを理性で判断して よくないほうを抑える。それがこのフェリー・パクです。 ですので、このヨナやフェリー・パクに関してはセリフというよりアドリブが多いんです。 だからこのフェリー・パクはドラマの最後まで残したかった(死なせたくなかった)。人は死ぬまえに『人生は一度だけだ』と言いますよね。だから『幸せな人生を送りなさい』という一言を残して死にます。だからこそ僕はこのそれぞれのキャラクターに意味を盛り込み、意欲的に作り上げたのがこのキルミーヒールミーという作品です。

ここからは、チソンが客席におりてファンから直接質問を受けるコーナー。会場中ざわめきのなか、直接1対1で質問ができるということでファンは大興奮でチソンに猛アピール。そして選ばれたラッキーなファンは目の前のチソンに少女のようだった。

Q.女子高生の研究は どうやってやりましたか?
「이렇게~~!(こんなふうによ~~)」とファンの目の前でかわいい女子高生の真似をする茶目っ気たっぷりなチソン。「普段から女子高生の観察をしていました」と、答えると客席からざわめきが・・・ 「みなさんが考えてる変な観察ではないですよ!」と慌てて付け足し笑いをよんでいた。

Q.フェリー・パクみたいにお酒は好きですか?よく飲みますか?
はい、ワインが好きです。

Q.次はどんな作品に出たいですか?
特に今は考えているものはないです。今はまだ終わったばかりなので来年1月ごろに次の作品をやりたいです。今、いろんな話をいただいて台本を読んで吟味している最中です。

Q.好きな食べ物はなんですか?
好き嫌いは特にないから健康なんだと思います。日本の食べ物は本当に口に合って、食べると幸せになります。
そしてこの質問をしたファンが群馬から来たと聞くと「ぐんまってかわいらしい響きですね。美しいところのような気がします」と感想を返していた。

Q.何度か日本にいらしていますが、日本の中でもう一度行きたい場所はありますか?
僕はまだ日本で 旅行というかたちで過ごしたことがないので、日本全域を旅行してみたいです。 撮影で北海道へは行ったことがあるので南のほうに行ってみたいです。行ったことがないところへ行ってみたいです。みなさまのお住まいのところに行きたいと思います。温泉・・あ、由布院に行ってみたいです。

Q.いつも朝に走っているそうですが、どんなことを考えて走っていますか?
僕は朝日が出る前の時間が好きなんです。 日の出前、6時に起きてジョギングをして、走っている最中に日がのぼります。とても気分がいいです。だから毎日10-20kmくらい走ります。ストレス全てを取り去ってくれるそういう時間です。
自分で書いたチソンの似顔絵を振るファンから直接その絵を受け取る優しい一面も見られた。 
ここで「キルミーヒールミー」の中でチソン自身が歌った「제비꽃(すみれ)」というアコースティックな曲を椅子に座りながらしっとりと歌い上げた。温かい優しい歌声にファンは聞き惚れていた。

「キルミーヒールミー」の映像が流れたあと続く「演技再現コーナー」では、選ばれたラッキーなファン2名がステージでチソンと共演。演じるのは、ドラマ「キルミーヒールミー(原題)」の中でシン・セギの人格が表れたドヒョンが走り抜けようとするファンの手を掴んで引き止め、長い間見つめあった後に「覚えておいて。僕が君に惚れた時間、2015年4月19日午後10時00分」というシーン。真剣な眼差しのチソンに見つめられ、腰がくだけそうになるファンに会場からも悲鳴のような歓声があがった。

うれしい企画はまだ続き、選ばれた3名のファンには自分の携帯でチソンと2ショット撮影がプレゼントされた。チソンとファンが寄り添って撮影する姿に、会場はさらなる熱気に包まれた。
1チソン東京FM-(7)ファンからチソンへのラブレターのコーナーも設けられ、多くのファンレターが寄せられる中、選ばれた2名のファンがステージへ。応募されたたくさんのファンからの手紙を映し出した映像が流れ、そのあと一人目のファンが手紙のエピソードを語った。「この手紙は自分からではなく、入院している自分の夫が書いたものです。」と言いながら読み始めた手紙には、三年前に夫がチソンのドラマをレンタル店でたまたま見つけたことがきっかけでその後夫婦揃ってチソンの魅力にはまったこと、今日会場に行った妻は先日迎えた誕生日で還暦を迎えたからぜひチソンから祝ってあげてほしいという愛がたくさんつまった内容が書かれていた。チソンが「お誕生日おめでとうございます」と伝えると会場からは温かい祝福の拍手が沸き起こった。

二人目は「これから私が書く手紙は平凡なものになるでしょう。」という言葉から始まり、チソンを好きになったことで一生の友との出会いがあったり色々なことが自分に起きたことに感謝する言葉が散りばめられ、また同様の内容の手紙をおそらくたくさんもらうチソンは、きっと自分の手紙を平凡に感じるだろうが、それはチソンがたくさんの人に愛され応援されている証拠なのだから自分の手紙を平凡だと感じてくれることを喜んで受け止めたい。自分たちの応援がチソンの力になるようにと書き綴ってあった。これを聞いたチソンは「全然平凡ではありません。僕のほうが平凡です。皆さんのたくさんの応援があったから僕は平凡から抜け出せたんです。」と声をつまらせながら語った。そして「いつも僕が大変なときも、日本のファン、韓国のファン、そしていろいろな国のファン、たくさんの皆さんが心から僕を愛してくださります。僕はその力で生きていくことができるんです。それはこれからも変わりません。僕もつらいときはありますが、いつも勇気と愛をくださりありがとうございます。」と熱く心からファンの温かい応援へ感謝の言葉を語った。
1チソン東京FM-(15)「ひとつ言わせてください。皆さん、たくさんファンレターを送ってくださいます。僕は日本語ができないのにすべて日本語です(笑)」と、ちょっぴりユーモアを交えながら話し始めた。「全てを読むことはできないんですが、僕の母が日本語が上手なので時々読んでもらっています。皆さんからの手紙、一通一通を大切にしています。ありがとうございます。今日はもうこれでお別れですが、僕は心残りには思いません。次にまたお会いできるからです。そしてこれからもよりよい作品、楽しい作品で皆さんに楽しみを届けしたいです。永遠に一緒に歩いて行きましょう」と述べた。

「準備した曲でさよならの挨拶のかわりにしたいです」と語り、バックにキーボードの演奏を伴い「少女」を歌った。そして一旦さがったチソンは黒いハットをかぶって再び登場しスタンドマイクで「言えない秘密」を熱唱。歌い終わったあと幸せそうな笑顔でステージの右、左、真ん中と大きく手を振り、ときには両手で頭の上に大きなハートをつくったりと、最後は大きく一礼してファンミーティングを終えた。

そして開演前に急遽発表されたハイタッチ会が行われた。目の前のチソンに顔を紅潮させたファンたちは幸せな瞬間を堪能した。ファンにとってチソンの温かい、優しい、理知的な人柄に触れることができた最高の一日となった。

一方、チソンはチュ・ジフンとの初競演で話題となった映画、邦題「コンフェッション 友の告白」も2015年夏シネマート新宿ほかにて全国順次ロードショーも決まっている。実力派俳優チソンの新しい魅力が再発見できる日がやってきそうだ。次回作に期待がもたれる。

◆チソン日本公式サイト:http://www.jisung.jp/
※写真提供A・R・A
Writer by 大塚千鶴

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