【「第15回アジア・フィルム・アワード」(AFA)】アジア全域版アカデミー賞。ノミネーション発表。10月8日釜山にて発表予定。審査員長は、国際的に高い評価を受ける韓国の巨匠イ・チャンドン監督

2021年10月8日(金)に韓国・釜山にて開催される、アジア全域版アカデミー賞「第15回アジア・フィルム・アワード」(AFA)の各ノミネーションが、本日発表されました。日本からは作品賞および監督賞候補として濱口竜介監督の『偶然と想像』と黒沢清監督の『スパイの妻 劇場版』のほか、第13回AFAで主演男優賞およびExcellence in Asian Cinema Awardを受賞した役所広司さんが再度主演男優賞に、また主演女優賞候補として蒼井優さん、さらに新人監督賞候補として第29回TIFF日本映画スプラッシュ部門で長編初監督作品が上映された春本雄二郎監督(『由宇子の天秤』)など、14部門にてノミネートされました。

 本年は、チャン・イーモウ監督の『ワン・セカンド』(中国)、イ・ジュニク監督の『茲山魚譜 チャサンオボ』(韓国)、チャイタニヤ・タームハネー監督の『夢追い人』(インド)が、日本の2作品と最優秀作品賞を競います。

審査員長は、国際的に高い評価を受ける韓国の巨匠で、第 13 回 AFA で Lifetime Achievement Award を受賞した、イ・チャンドン監督(『オアシス』『ポエトリー アグネスの詩』『バーニング 劇場版』)が務めます。

アジア・フィルム・アワードの受賞式は、昨年初めて韓国・釜山での開催を予定していましたが、新型コロナウィルスの状況を鑑み、公式YouTube でのオンライン発表となりました。今年も昨年に引き続き釜山国際映画祭の協力のもと、2021年10月8日(金)に釜山にて発表予定で、セレモニーはゲストを実際に釜山に招待しつつ、オンラインでも参加できるハイブリッド形式で開催します。

昨年は、加瀬亮さん(『旅のおわり世界 のはじまり』最優秀助演男優賞)、HIKARI 監督(『37 セカンズ』最優秀新人監督賞)、久連石由文さん(『蜜蜂と遠雷』 最優秀音響賞)が受賞しました。今年も日本からのノミネート作品の受賞が期待されています。

アジア・フィルム・アワード (主催:アジア・フィルム・アワード・アカデミー)
2007年に創設されたアジア映画を対象とした映画賞。東京国際映画祭は2013年より、香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携し、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることでアジア映画ファンの創出、世界へのアジア映画の振興、文化交流を図っています。

アジア・フィルム・アワード公式サイトhttp://www.afa-academy.com/?lang=jp