【韓国文学翻訳院】「2021海外読者対象韓国文学レビューコンテスト」をオンライン開催。

– 韓国文学翻訳院、「2021海外読者対象韓国文学レビューコンテスト」をオンライン開催
– 12か国を対象に運営…従来の読書感想文からひとりメディアを活用したレビューコンテストに拡張

文化体育観光部(長官:ファン・ヒ)傘下の韓国文学翻訳院(院長:クァク・ヒョファン、以下翻訳院)が主催する「2021海外読者対象韓国文学レビューコンテスト」が6月から11月まで開催される。

創立25周年を迎えた韓国文学翻訳院は、韓国文学を「世界文学としての韓国文学」として位置づけられるさまざまな文学関連プログラムを行っている。その中でも今年で17回目を迎える「2021海外読者対象韓国文学レビューコンテスト」は、12か国を対象に海外で出版された韓国文学作品を海外の読者に紹介する。2005年度から2020年度まで約28か国で韓国文学に対する感想を文章で公募する方式で運営されてきた「海外読者対象韓国文学読書感想文コンテスト」が、今年はひとりメディア時代に合わせて既存の感想文形式のテキストだけでなく映像やオーディオ、オンラインコンテンツなど多様な方式で韓国文学レビューを募集する「2021海外読者対象韓国文学レビューコンテスト」に名前を変え、海外の読者とより幅広く斬新な方式で交流を図っていく。

今回のコンテストにはセントラル・ランカシャー大学韓国学センター(International Institute of Korean Studies at the University of Central Lancashire、イギリス)、コレディシ(Association Corée’Graphie、フランス)、テーマス・デ・オイ(Temas de Hoy an imprint of Editorial Planeta, S.A.、スペイン)、モスクワ国立大学国際韓国学センター韓国語文学科(International Center for Korean Studies of Moscow State University、ロシア)、ブラジル作家協会(National Writers Association[ANE]、ブラジル)、アジア・イベロアメリカ文化財団(Asia Iberoamerica Cultural Foundation、コロンビア)、ハルビン工業大学韓国語学科(Department of Korean Language, Harbin Institute of Technology、中国)、台湾国立政治大学韓国語文学科(Department of Korean Language and Culture, National Cheng-Chi University、台湾)、ウジャン(Ujan、バングラデシュ)、アゼルバイジャン大学(Center for Korean Studies at Azerbaijan University of Languages、アゼルバイジャン)まで合計10機関の海外機関が参加し、コンテスト運営の全過程を国別機関で専担して行う。

募集内容の詳細は国別運営事務局と本イベントの公式インスタグラム (@klrc_official) で確認できる。 

海外機関のコンテスト専担運営とは別に、日本は翻訳院が運営事務局を開設して直接コンテストを運営しており、7月22日(木)からオンライン受付を行っている。本コンテストは韓国文学に関心のある日本居住者なら誰でも参加でき、翻訳院が提示した韓国文学を読んで文章、映像、その他の部門の中から自由に選び、メールで応募すれば良い (2021KLRC.JP@gmail.com)。受賞作は10月に翻訳院のホームページを通じて発表され、その後国別に受賞者の中からオンライン投票や専門家による審査などを通じて、最終的に総合優秀コンテンツ7件を選定する。受賞者7名には総額450万ウォンの賞金が授与される。詳しい内容は翻訳院ホームページのお知らせを通じて確認できる (https://www.ltikorea.or.kr/en)

レビューコンテストの国別指定図書は、その国で出版され話題となった韓国文学を中心に選定される。日本は出版1年で17刷、10万部を超えて日本最大のSF出版社である早川書房と出版契約を締結したキム・チョヨプの『わたしたちが光の速さで進めないなら』をはじめ、フランス3大文学賞のメディシス賞候補に挙がったハン・ガンの『ギリシャ語の時間』、2016年に韓国で出版されて10万部以上売れるなど話題を集め、2018年に日本の出版社クオンから出版されたチェ・ウニョンの『ショウコの微笑』など、海外で注目されている韓国文学10編を紹介する。これに対して「K文学」拡散の主役である10編の韓国文学のレビューが多様なコンテンツで日本の読者たちの関心を呼び起こし、新しい形式の文学的経験が韓国文学全般への関心に拡大することを期待する。

韓国文学翻訳院は「今回のレビューコンテストへの多くの関心と参加を期待するとともに、韓国文学に対する才気に満ちたレビューコンテンツを期待している」とし、「韓国文学に対する海外の新規読者層を発掘し、斬新なレビューを通して海外読者間の新たなコミュニケーションの窓口となることを期待する」と述べた。