【韓ペンオリジナルレポ】
2023年5月に韓国にて初上演されるや、またたく間に話題沸騰となった新作創作ミュージカル「神が僕を創る時」が日本版となって2024年10月18日(金)から10月27日(日)まで、こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロにて上演されている。
今回の公演は2チーム制。「神・真琴つばさが率いる フラスコチーム」と、 「神・グァンス(SUPERNOVA・超新星)率いるスポイトチーム」が各8公演、合計16公演を上演する。
初回公演前にはゲネプロ取材会が行われ、フラスコチームのゲネプロが公開となった。
デジタル天上界「クラウド」にて神が人間を創造する時、なんとデジタルシステムを使って材料を配合し、一人ひとりの個性や人生が決定していた….。
ついてない不幸な人生・納得できない人生を送ってきた 林(ハヤシ)は奇遇にも出会った「人類創造の神」に、他の人より不遇だった自分の人生は不公平だと、人生の払い戻しを迫る。
しかし神から聞かされたのは ハヤシを創るときの材料が 長井(ナガイ)に使われていたという事実。
ナガイはハヤシが持っていない全てを手に入れ充実した人生を送っている。
神はハヤシに言う。 ハヤシの人生は ナガイの寿命が尽きてからしか払い戻せない….と。
ナガイの寿命は残り50年。 ハヤシの人生の払い戻しは果たして成功するのか…???
スリリングなストーリーにさらにスパイスを加えてくれるのが、ロックテイストを主とし、POPS、R&Bなども取り混ぜた全18曲の楽曲たち。 軽快なバンドサウンドに彩られながら、ストーリーはハイテンポで進んで行く。
人間の創造、個性の調合に熱意を失う中ハヤシから払い戻しを迫られる「神」を真琴つばさが演じている。 宝塚歌劇団出身の真琴は、さすがの演技と歌唱で大満足させてくれる。 チームリーダーとして他のキャストたちが楽しく最高の演技ができるように盛り上げている。 白いパンツスーツで立つ姿は凛としてとても美しい。 出演シーンには元宝塚月組男役トップスター真琴つばさの姿を彷彿とさせる瞬間が何度かあり、真琴ファン・ヅカファンにとってはトキメキを感じることができるのも魅力の1つ。
林(ハヤシ)役の竹中凌平は声量のある歌声とハキハキしたセリフ、豊かな表情と、大きな動きでぐいぐいと惹きつける。 大きな目を見開きながら、ハヤシの心情を訴えかけてくる。
長井(ナガイ)役・中山咲月は全てを持っているナガイという人物役をキャスティングされたのが納得できる美しさ。この役がとても似合っている。「全てを持っていれば本当に幸せで何の悩みも無いのか?」….そんなナガイの隠れた面もしっかりと伝えてくれる。
若空(ヤング)役の渡辺みり愛は、とても通る声と生き生きとした表情で、ちょっと不穏な空気が流れて来るシーンに元気と温かな空気を吹き込んでくれる。
神・グァンス(SUPERNOVA・超新星)のスポイトチームでは ハヤシを高橋駿一、ナガイをウゴン(TRITOPS*)、若空(ヤング)を 藍染カレン(ZOC)が 演じる。 全く違うキャストで構成された2チームそれぞれを見比べてみるのも楽しいだろう。
ゲネプロ公開後、会見が行われ、出演者8名と日本語版演出の磯貝龍乎氏が登壇。この作品への思いなどを語った。
■チーム毎に初日を前にした今の心境や意気込みを聞かせてください
<フラスコチーム>
真琴つばさ(神役): 初日の「神」役をさせていただく真琴つばさです。 韓国発ミュージカルの日本公演初日を迎え、楽しみと共に重責を感じています。チーム力が高まってきたのでこのパワーで今日初日を迎え、明日初日を迎えるグァンスさんチームにいいバトンを繋いでいきたいと思います!
竹中凌平(ハヤシ役): もう1時間後です、初日が。油断してケガしないようにしっかり細心の注意を払いいい作品を届けられるよう頑張ります。
渡辺みり愛(ヤング役): ヤングはとにかく元気なコなので、みなさんに元気になってもらえるように、明るくやるので観てください!
中山咲月(ナガイ役): 今回、 (磯貝)龍乎さんの演出でアドリブが盛りだくさんとなっています。このような役を演じるのはほぼ初めてで緊張しつつ探りつつやっています。 毎日ちがう公演が観れるんじゃないかなと思いますので是非何度でも足を運んでいただけたらと思います。
<スポイトチーム>
グァンス(神役): さっき真琴さんチームのゲネプロを観ながら、自分も出演させていただく作品にもかかわらず「すごく楽しいな、この作品」って感じ、改めて大好きになりました! 明日の(スポイトチームの)初日、ケガせず僕たちチームも頑張ってみなさんにお届けできたらと思います。 本当に一刻も早くお届けできたらいいなって….今日の真琴さんチームの公演が終わったら、すぐ本番がやりたいくらい勢いがすごいです(笑) みなさん、楽しみにしていてください!
高橋駿一(ハヤシ役): ハヤシは喜怒哀楽をハッキリと表現する人物なのでその辺をみなさんに楽しんでいただけたらと思います。 僕自身、このカンパニーのみなさんと素敵な作品を作り上げて来たので、あとはお客様というピース(piece)が入って最高に盛り上がって最後までケガなく走りたいと思いますので応援のほどよろしくお願いします!
藍染カレン(ヤング役): 経験したことのない役柄でとても貴重な経験をさせていただいています。いろんなキャストのみなさんと一緒にお芝居ができるのがとても嬉しいです。お客様に心から楽しんでいただけるよう頑張っていきたいと思っています。
ウゴン(ナガイ役): ナガイは自分とは真逆なタイプの人ですが、最後の最後まで頑張ってナガイを演じていきたいと思います。
磯貝龍乎(演出): 両チームのゲネプロを拝見しましたが、両方とても感動し、早くみなさまにお見せしたいなという思いでいっぱいです。キャスト一人ひとりがものすごく良くて….。もう僕、自分は役者を辞めようかと思いました(笑) それぐらい素晴らしい作品になっています。
■(真琴つばさに) 稽古の手ごたえや見どころを教えてください
真琴: この作品は神だけではなく、みんなが主役だと思います。 それぞれに見せ場があり、舞台という空間でそのチカラをバトンタッチし合って、バラバラだった人間が最後は1つになっていく。その団結力というのも見どころの1つだと思っています。
■今回Wキャストでの公演ですが、それぞれのチームの雰囲気は?
真琴: 本当に同じ作品かと思うほど、2チームで全く違う作品になっています。 グァンスさん(率いるスポイト)チームは4人が揃うと「入道雲」みたい。 こちら(※真琴つばさ率いるフラスコチーム)はしっかりしてるのに、4人揃うとなんか抜けてて「綿雲」みたいな、ほのぼのとした雰囲気が漂っています。
―― 今の言葉を聞いてグァンスさんはどう思いますか?
グァンス: 僕が思うのは、真琴さんチームは穏やかで仲良くて。 いや、こっち(スポイトチーム)が仲が悪いってわけではないんですが…. 少しだけ羨ましいなぁって。
高橋: え~っ??(笑)
グァンス: いや💦 こっちが、仲が悪いっていう意味じゃなくて。僕が人見知りであまり自分から行けない性格で….。 真琴さんはすごくそれぞれに声をかけたりするのを見ると、見習わなくちゃと思いながらも、独りで無口でいる自分がいて….。でも、僕のチームの良さは何もしゃべらなくてもお互い、阿吽の呼吸ができているんじゃないかと思ってすごく….大好きですっ♡!!
高橋・藍染・ウゴン: ありがとうございますっ♡!!
■(磯貝に)演出面でのポイントや見どころを教えてください
磯貝: 舞台の上にある巨大スクリーンでわかりやすく映像を見せます。さらに綺麗で煌びやかな照明。でも、やっぱりこの個性豊かなキャスト陣がこの広い舞台を駆け回るところ! 2時間の舞台でキャストは4人だけっていうのは考えられないことで。歌もダンスもナンバー(※楽曲)も全て素敵で見どころ聴きどころが集まっていると思います。
■(真琴&グァンスへ)神を演じるにあたり意識したことは?
真琴: 若者(竹中・渡辺・中山)に ついていくのが必死で(笑) 親子ほど歳が離れているんですよ~(笑) だから本当はウルトラの母みたいになりたかったんです。でも、結構ぬけてるので….(笑) サザエさんだなって….(笑) なので「サザエさんが神様だったら…」、.そんな気持ちでやっています。サザエさんVer.の神様です(笑) (※隣にならぶ3人を見て)カツオ・ワカメ・タラちゃん揃ってます!(笑)
グァンス: 僕はものすごくツンデレな神様になっているかなって自分で思っています。神様の役作りをする時、最初は神らしい姿勢とか言葉遣いとかを研究したんですが、稽古が始まったらこの作品では神は神でも人間の世界の公務員みたいな感じの神様だなって感じて。なので登場人物のことを理解するように努力して、自分はどうやってその人を創ったのかとか、内面的なことを研究しました。 あと、韓国のドラマでこの作品の内容に似た雰囲気のものがあるので、それを観て勉強しました。
■今、神様に1つお願いするとしたら?
磯貝: 「ランクル(ランドクルーザー)」が欲しいです(笑)
中山: 今よりさらに「元気」がほしいです。
渡辺:「身長」が欲しいです! 161cmほしいです!
竹中:「現金」がほしいです(笑) 一生働かなくていいくらい(笑)
真琴: 私もグァンスさんみたいな「シャイな人間だっていうことをみんなにわかってもらいたい」です(笑) シャイです!
グァンス: 「宝塚のチケット」、自分が観たい公演を観たい日にちに自由にとれる能力がほしいです。
高橋: (※マネージャーの方をチラっと見て)「ギャラ」をあげてほしいです(笑)
藍染: ホームベーカリー」をください。
ウゴン: 今日の朝、願っていましたが、今回の作品が無事に良くできて、いい思い出がほしいです!
(※ウゴンのこの満点の言葉にキャスト陣は「やられた!」「(自分の発言を)反省しますっ!」と大笑い、そしてスタッフからは大きな拍手が起きていた)
■最後に神様役のお二人から公演を楽しみになさっている方たちに ひとことずつお願いします
グァンス:ミュージカル『神が僕を創る時』はすごくいい内容で、色々なことを考えさせられる作品です。この作品を通じて自分の中にある自分探しという旅を楽しんでいただけたらと思います。千穐楽まで両チームの公演をよろしくお願いします。
真琴: 若者たちに囲まれてパワーをいただいていて、頑張らなきゃって思っています。(※キャスト陣に向かって)みんなありがとう! このみんなのエネルギーある公演をたくさんの方に観ていただきたいと思います。「神があなたを創る時」だと思って観にいらしてください!
キャスト全員の思いの詰まった作品『神が僕を創る時』。 この作品を観て、自分自身、神がどのような要素をチョイスして、どんな割合で調合したのか…. そんなことを考えてみるのも楽しいかもしれない。
text & photo : Chizuru Otsuka
ミュージカル『神が僕を創る時』
「神が僕を創る時」とは?
―初めに雲があり、神はそこで人間を創造した。そこの名は、クラウド―
神が人間を創造する時、デジタルシステムを使って材料を配合するとしたら?
人間が死んだら破壊ドライブへ送られ削除されるとしたら?
想像力とユーモア溢れるデジタル天上界「クラウド」。
人間創造に熱意を失った神。
神に立ち向かい人生の払戻しを求めるハヤシ(林)。
神すら忘れかけた世界の美しさを写真に収めようとするヤング(若空)。
ハヤシが持っていない全てを手に入れ豊かな人生を送ったナガイ(長井)。
溌剌なアイデア溢れる舞台をROCK·POPS・R&Bなど耳に残る軽快なバンドサウンドで彩るミュージカル。ナンバー数はなんと全18曲!!
破天荒な反乱を夢見るキャラクターたちが繰り広げる人生払戻しバラエティ!!
「一体俺に何を入れた?何でこんな風に作ったんだ!自分だけが不公平な人生!神様!!払い戻してください!」
出演者紹介
人間創造に熱意を失った神様役は元宝塚トップスターの真琴つばさとSUPERNOVA(超新星)のグァンスが演じます。
また、神に立ち向かい人生の払戻しを求める林(ハヤシ)役には舞台「東京リベンジャーズ」「ブルーロック」等で主演を務める竹中凌平と、ダブルダッチ選手として世界を極めた後、得意のアクロバットを活かして「新テニスの王子様」、「ヒプノシスマイク」、舞台「サイボーグ009」など数多くの話題作に出演している高橋駿一が決定。
神様ですら忘れかけた世界の美しさを写真に収めようとする若空(ヤング)役には元乃木坂46の渡辺みり愛とアイドルグループZOCのメンバー藍染カレン。
全てを手に入れ豊かな人生を送った長井(ナガイ)役にはモデルでもあり仮面ライダーゼロワンなどドラマ・舞台で活躍している中山咲月と韓国出身4人組男性ボーカルグループTRITOPS*のメンバー ウゴンが務めます。
Wキャスト編成で様々な分野で活躍するキャストにより日本版ミュージカル「神が僕を創る時」をお届けします。
PV紹介!!https://youtu.be/tz4o6B4TYqo
公演概要
■公演タイトル : ミュージカル 神が僕を創る時
■公演日時 : 2024年 10月18日(金)〜10月27日(日)
■会場 : こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ
■チケット発売について
<料金>
全席指定(平日):¥10,450(チケット代 ¥9,500+税)
全席指定(土日) :¥11,550(チケット代 ¥10,500+税)
【STAFF】
オリジナルスタッフ
■作/作詞:ウォン・チェヨン
■作曲:コ・ヒョンジョン
■演出/台本協力:ピョ・サンア
■音楽監督/メロディー編曲:キム・ヒウン
■オリジナルプロダクション:(株)演劇列伝
日本版スタッフ
■日本語翻訳/訳詞 : 安田佑子
■日本版台本脚色 : 川尻恵太
■日本版演出 : 磯貝龍乎
■音楽監督 : 宮﨑誠
■振付/ステージング:結樺レイナ
■歌唱指導 : 咲山類
<ファンクラブ先行>
◎受付開始: 2024年8月3日(土)より受付スタート
<一般先行受付>
◎先行受付開始: 2024年8月17日(土)より受付スタート
■チケットに関するお問い合わせ先
ticketbookカスタマーセンター(日本語対応のみ)
電話:0570-009-098 / 受付時間:11:00~18:00(不定休)
※電話でのチケット申込受付はありません。
※回線が混み合ってかかりにくい場合があります。
■企画プロデューサー&版権コーディネート : ウォン・ジヘ
■プロデューサー : 石津美奈 / 松尾歩 / 吉成将
■エグゼクティブプロデューサー : 東川真之
■主催/企画/制作 : 「神が僕を創る時」製作委員会
「こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ提携公演」
■公式ホームページ : https://kamiboku.com/
■公式X : https://x.com/kamiboku_2024
■公演に関するお問い合わせ先
お問い合わせ窓口 : info.kamiboku@gmail.com
宣伝:キョードーメディアス